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SSDはゲームに強い! プロゲーマーStanSmithが語るその魅力とは

2015年10月29日 10時00分更新

現在は256GBクラスで1万円前後のSSDも

StanSmithさん:今、SSDの価格帯ってすごく下がってきていますよね?

ジサトラアキラ:そうですね。今手元にある『サンディスク SSDプラス(SDSSDA-240G-J25C/-J25)』だと、容量240GBで1万円を切るぐらいまで来ています。

サンディスク『SSDプラス(SDSSDA-240G-J25C/-J25)』。容量は240GBで、順次読み込み毎秒520MB、順次書き込み毎秒350MBと、『ウルトラ II』にはやや劣るもののHDDを大きく上回る速度が出る

StanSmithさん:SSDが登場してきた当初のことを考えると、本当に安くなりましたね。

ジサトラアキラ:そうですね。「120GBじゃゲームには足りないよ」って人も多いと思うんですが、240GBがこの値段で出てくると、いろんな使い方が考えられます。

ジサトラカクッチ:この値段で出てきているので、増設して気軽に使って欲しい、っていうのはあるかなあ。OSからゲームからなんでも入れて、システムドライブごとSSDに換装しないと速くならないと思っている方も非常に多いと思うんですが、実際はゲーム本体を入れるだけでも十分速くなるんですよ。

StanSmithさん:僕はSSDをシステムドライブとして使っていて、ゲームは必要に応じて増やしたり、減らしたりして容量を調節しています。これだけ価格が落ちてくると、増設も考えたいですね。というか、この『SSDプラス』をもって帰って今すぐ増設したいです(笑)。

ジサトラアキラ:『Steam』みたいなゲームプラットフォームも出てきて、セーブデータがクラウドに紐づいていたりするので、ストレージの空き容量の調整はしやすくなっていますね。僕はクリアしたゲームは一度アンインストールしたりして、随時ゲームを入れ替えています。

StanSmithさん:以前はOSだけ入れて、あとのデータは全部HDDに入れる、みたいな時代もありましたもんね。その頃は大容量のSSDがなくて、値段もすごく張ってて。今はぜんぶSSDでOKっていう、本当にいい時代が来ましたね(笑)。

増設も簡単、SSDを試すなら今!

ジサトラアキラ:PCへの装着も、自作パーツの中では楽なんですよね。増設ならシステムを全部組み替える必要もないですし、ケーブルを2本つなげるだけですから。

ジサトラカクッチ:昔から、自作PCを自分で組むまではいかないけど、メモリーの増設はするような人がいるじゃないですか。そういう人でも、勇気を出してデスクトップPCの側板を開けて、なんとなく「SATAケーブルがこれで……」みたいな感じで繋げれば、もうそれでおしまいですから。

PCとの接続は、SATAケーブルと電源ケーブルをつなぐだけと簡単

ジサトラアキラ:HDDよりずっと楽ですよね。誤解を恐れず言っちゃうと、固定する必要ないですもん(笑)。

StanSmithさん:え、固定しなくてもいいんですか?

ジサトラカクッチ:うちなんかそうですけど、ケーブルを挿しただけでベイに入っていなかったりしますよ。HDDだと物理的に振動するから、どうしても固定する必要があるんですが。あと、「落としてもいい」っていう安心感もあります。HDDだと落として壊れた、なんてことがあるじゃないですか。もちろん外装が壊れるぐらいの衝撃はダメですけど、SSDは基本的には扱いもそれほど注意しなくてもいいので、増設しやすい部類ですよ。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、自分のPCを持ち歩いてLANパーティーをするようなカルチャーもあります。HDDは物理的な振動や衝撃に弱かったりするので、そういった場合でもSSD搭載PCはオススメできますね。

StanSmithさん:ハードウェア的な話だと、HDDは動作音が気になるって人もいますよね。僕はあまりやらないんですが、夜寝るときにPCを付けたままだと、物理的にカリカリ音がするっていう。

ジサトラアキラ:最近はグラボも低負荷時はファンを回さないセミファンレスの製品が増えていますし、PC自体を静音化する要素が増えてきています。SSDもそのひとつ。

ジサトラカクッチ:逆に昔からのHDDユーザーさんだと、SSDは薄くて無音で動作するし、「動いているのかよく分からなくて不安」とか、なんとなくブラックボックス的な印象をもたれている方もいるのかな、と思うことがあります。

ジサトラアキラ:分解してもチップしか入ってないですからね。「こんなんで本当に大丈夫なのか」みたいな(笑)。

ジサトラカクッチ:保証面というか、いわゆるSSDの動作がおかしくなったエピソードってありますかね? 僕は黎明期からSSDをずーっと使っていますが、実は一度も壊れたことがないです。

StanSmithさん:僕もないですね。実際、寿命ってどんな感じなんでしょう?

ジサトラアキラ:SSDはセルの書き換え可能回数に制限があると言われていますが、一般的な使用方法で上限に突き当たって壊れた、というのは聞いたことがないです。速度が低下するのはメーカーも公表していることですが。

ジサトラカクッチ:仮に壊れてしまったとしても、保証期間が設定されている製品は多いですね。期間はメーカーによってまちまちですが、サンディスクだと『SSDプラス』シリーズと、上位の『サンディスク ウルトラ II』シリーズが3年、最上位の『サンディスク エクストリーム プロ』シリーズは10年保証になります。

サンディスクの最上位SSD『サンディスク エクストリーム プロ(SDSSDXPS-960G-J25C-J25)』は10年保証が付属。容量960GBで、順次読み込み毎秒550MB、順次書き込み毎秒515MBという高い性能を誇る

StanSmithさん:10年も保証って、なかなかないですよね。もちろん、それだけ品質には自信があるということだと思うんですが。僕、趣味で写真を撮っているので、サンディスク製のフラッシュメモリー製品に対する安心感みたいなものは漠然ともっています(笑)。

ジサトラアキラ:話は尽きませんが、この辺でまとめたいと思います。今、若いPCゲーマーが増えています。そういう人達が入門用にどういったPCを選ぶかというと、おそらくBTOで10万円クラスの比較的安価な構成のものを購入される方が多いと思うんです。その人たちが「もう少し性能が欲しい」と次のステップへ移ろうとしたときに、PCを丸ごと買い替えるのは敷居が高い。既存の構成に何かをプラスしていこうとすると、SSDの導入という選択肢は有効だと思いますね。

ジサトラカクッチ:SSDがこれだけ普及してくると、HDDにこだわるのは損なんじゃないか、という気もしています。まだSSDを体験していないという人には、とにかく実際に試してみて欲しいです。予算がない人でも、7000円や8000円で容量128GBクラスのSSDが買えます。使ってみれば、絶対に魅力が分かるはずなので。

StanSmithさん:間違いないですね。ゲーマーという立場から言わせていただくと、最近のeスポーツの大会ではSSD搭載PCが提供されるのが当たり前になりつつあるのも確かです。ゲーマーはもちろん、これからPCゲームや動画配信を始めたいという方まで、どんな人が使っても快適さを実感できると思いますので、色んな方に使ってみていただきたいですね。

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