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飲食業界とIT化の最新トレンドがわかった FOODiT TOKYO 2015開催

2015年10月08日 09時00分更新

 飲食店のクラウド予約台帳システムを提供するトレタは、飲食業界とITをテーマにした招待制のカンファレンス“FOODiT TOKYO 2015”を10月6日に東京の六本木アカデミーヒルズで開催した。200名の飲食店経営者らが参加し、「日本の外食産業の未来はどうあるべきか?」をテーマに、外食産業のEC化、IT化のトレンドやクラウドファンディングの利用、アウトバウンドの取り込みなどのセッションに耳を傾けた。

 オープニングセッションにはカンファレンスの実行委員長も務めたトレタの中村仁代表取締役が登壇、「飲食業界のIT化元年になる」と、飲食業界のIT化のトレンドを紹介した。

トレタ 中村仁代表取締役

 かつては高額な初期費用がかかるシステムを導入し、使い勝手が悪く、うまく結果が出なくても一度導入してしまうと乗り換えが難しいといった課題を抱えていた。

 それが今では誰もがスマートデバイスを使い、インフラもクラウドが普及。導入費用も安く、誰もが簡単に使える。使いにくい場合はサービス利用を止めればいいため、自社に最適なツールを試していける。結果、業務の手間が減り店舗の“効率化”が果たされる。手間が減ったことでサービスも向上され“高度化”が可能になる。

 基調講演はヤフーの小澤隆生執行役員が務め、レストランECの現状と未来についてまとめた。

ヤフー 小澤隆生執行役員 ショッピングカンパニー長

 先んじてIT化を果たしたトラベル業界や、急成長したスタートアップサービスの配車アプリ『Uber』、民間宿泊サービス『Airbnb』を例に、IT化のメリットと成長要因などを紹介。既存産業とITをかけるキモは「マーケティングと業務効率の改善」だと説明した。

「一番重要なのは、ユーザーがネットから“空き状況がわかる”こと。加えて、評価機能で“施設の内容がわかる”。システムで可能になる“予約の利便性”、ホテルなどは時期によって柔軟に価格帯を変える“経済合理性”、Uberなどアプリと紐づけて支払いが完了する“決済”の簡易性」と、5つのポイントで解説を行なった。

「誰も電話したくないし、断られたくない。IT化するメリットを紐解いていくと、この5つのポイントがそろっている。ここにユーザーの満足度を高めるものがある」(小澤氏)

 今回は外食業界をテーマにして語られたが、どの既存業界にも当てはまる非常に整理された内容の基調講演となっていた。

 トレタ中村代表は、「FOODiTをITと飲食業界を結ぶ、参加しないといけないと思わせるくらいのイベントにし、来年以降も定期開催していく」と宣言して締めた。

■関連サイト
FOODiT TOKYO 2015

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