2019年09月22日11時00分

Ryzen 7 3700Xは1万4000円安価ながらi9-9900Kとほぼ互角!?8コア/16スレッドCPUガチンコ勝負

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パフォーマンスはほぼ互角

 まずはCINEBENCH R20でCPU性能の差を見てみよう。

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 CINEBENCH R20によるベンチのポイントは、まずCPU(Single Core)側。シングルスレッド性能のテストだが、3製品どれも500pts前後だった。多少の誤差があることを考慮すれば横並びだ。

 一方、マルチスレッドのCPU側は同じ8コア16スレッドでもトップはRyzen 7 3800X、次いでRyzen 7 3700Xとなり、Core i9-9900Kはそこから250ポイント強の差がついた。結局、以降のベンチマークを含め、もっとも差が付いたのはこのCINEBENCH R20だった。

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 次はPCMark 10によるベンチ。3つの環境ともに近いスコアだが、拮抗しているのはRyzen 7 3800XとCore i9-9900Kだろうか。

 Ryzen 7 3700Xは、ProductivityとDigital Content Creationがほかと比べると少し低い。Ryzen 7 3700XのみTDPが65Wと低めで、PCMark 10の各シナリオのテストが、CINEBENCH R20と比べて少し長時間である点でマルチスレッドでのブーストが低めに抑えられたということが考えられる。

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 ここからはグラフィック性能を検証。最初に指標となる3DMarkの結果を見ておこう。Fire Strikeに関してはRyzen 7 3700Xがほか2製品よりも少し低いが、Ryzen 7 3800Xはトップ。もっとも、Ryzen 7 3800XとCore i9-9900Kは4ポイント差なので誤差の範囲だ。2つのRyzen 7で言えば、ややRyzen 7 3800Xのほうが高パフォーマンスに見える。

 実際のゲームではもう少し最適化がパフォーマンスに影響するようになる。だいたいどのゲームも、予算の制限のなかAMD/IntelどちらかのCPU、AMD/NVIDIAどちらかのGPUに最適化する傾向で、「どちらも」というのは少ない。

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 最初にFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークを見ておこう。FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONは比較的CPU性能も影響する。とくにGPUよりもCPU側にボトルネックの生じやすい低解像度では、1920×1080ドット高品質時のようにCPU性能がもっとも高いRyzen 7 3800Xがほかをリードした。

 一方、GPU側により負荷のかかる高解像度、2560×1440ドット標準品質時はCore i9-9900K、Ryzen 7 3800Xが12ポイント差のほぼ誤差の範囲。ややCPU性能で劣るRyzen 7 3700Xが126ポイント少ないという結果になった。

 FINAL FANTASYはスコア形式で実際のフレームレート差が把握しづらい。そこでフレームレートとして結果を確認できるベンチマークを3つ用意した。

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 まずはMETRO EXODUS。ビルトインベンチマークで2つのプリセットを1920×1080ドットと2560×1440ドットでテストした。結果はグラフ上の数値のとおり、誤差の範囲と言える1fps以下だ。いちおうCore i9-9900Kがもっとも高い結果ではあるが、1fps以下の差では実際のプレイで感じられるほどではない。ここもパフォーマンスは互角と考えてよいだろう。

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 Apex Legendsはビルトインベンチマークがないため、できるだけ同じコースをプレイしながらOCATを用いて1分間のフレームレートを取得し平均化した。

 そもそものフレームレートが高いためにMETRO EXODUSよりは差が大きくなったが、1920×1080ドットはほぼ誤差の範囲とはいえRyzen 7 3700Xがリード、2560×1440ドットはRyzen 7 3800Xがリード、3840×2160ドットはCore i9-9900Kがリードした。まあ、実際に操作して計測する以上、多少誤差が大きくなる。そこを考慮すればここも互角と言えるだろう。

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 最後がWorld War Z。ビルトインベンチマークを搭載しているがあまり安定感はないので取り扱いが難しいが、解像度を引き上げた際のフレームレートの落ち込みがIntel Coreに対してAMD Ryzenのほうが小さいようではある。

 AMDがRyzen+Radeon発表会でスコアを披露したように、最適化はAMD寄りだ。そうした点で、AMD Ryzenプラットフォームがパフォーマンスを出しやすいということもあるだろう。

「安い」がPCの可能性を広げてくれる。コスパ命ならココに注目

 このように、ゲーミングPCのプラットフォームとして比較すると、もはや同じグレードのAMD RyzenとIntel Coreで差はない。誤差の範囲で体感できるか微妙な差だ。ここに注目するとAMD Ryzenのコスパがより明確になってくる。

 CPUの差額で生じた数千円~1万数千円分安く自作することもできるし、数千円~1万数千円をパーツの強化につぎ込み同予算でよりパフォーマンスの高い自作に仕上げることもできる。

 今回検証したなかでは、スコアの点で見るとRyzen 7 3800Xが健闘している印象だ。トップスコアを取ることも多かった。Ryzen 7 3700Xはスコアの点では、いい結果を出すこともあればほかの2製品と比べて少し差がついたところもある。

 ただし、Core i9-9900Kとの価格差は1万4000円前後、Ryzen 7 3800Xと比べても8000円前後あるのでここは検討すべきだろう。たとえば今回Radeon RX 5700を用いたが、Radeon RX 5700 XTとの価格差が8000円前後である。同じ予算枠でRyzen 7 3700X+Radeon RX 5700 XTという選択肢もあるわけで、そうなるとGPU性能分ゲームパフォーマンスが向上する。その上でCore i9-9900Kに対してまだ安い。

 そこはコスパを享受しておくのもよいし、より高速なメモリーにまわしてもよいだろう。安価であることは選択肢を広げてくれる。こうした視点からRyzenを選んでみるのも楽しいのでおすすめだ。

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