2018年12月20日06時00分

スマホを1分充電する未来の電池、 歯の裏に付ける減塩ソルトチップなど 神奈川発ベンチャー10社

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 さっそく、今回採択された10社のピッチが始まった。登壇した順に紹介していこう。

「モバイル形エコーによるクラウドサービス」グローバルヘルス

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 グローバルヘルスは、元スポーツトレーナーである代表取締役の田中寿志氏が、プロのアスリートに対してエコーを使ったトレーニング効果の見える化を活かした指導を行なってきたという。ただ、これを一般化するにはエコーが医療機器なためハードルが高く、2004年に起業してから試行錯誤してきた。

 これまで、一般化するためにアプリ化やデータを取って平均値化していくのに10年以上かかり、ようやく普及事業に加速するための準備が整ったので今回参加しているという。今回の目的は、ヘルスケア専用のモバイル型エコーとクラウドサービスにより、身体組成(皮下脂肪や筋肉)評価を見える化で革新し、社会的課題解決に大きく寄与すること。

 従来はその場で計測しデータ管理していたものを、スマホを通じてクラウド上で管理でき、アドバイスを受けられるのが、このサービスの特徴なので、アプリ重視のデバイス開発一貫型プラットフォームビジネスを創出。ゲームソフトのように用途別のアプリを開発していく予定で、事業チームには医療機器開発スタップのほか産学官、医工連携が多く、アプリの開発に自信をのぞかせていた。

 現在、センサー一体型スマホサイズの超音波装置が完成。一般化で問題だった、内臓が写ると医療行為にあたるため、内臓が写らない専門のヘルスケアエコー装置で、特許もコアな部分は出願済み。厚労省と交渉して、家庭用エコー診断装置として医療分野にも進出したいという。

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モバイル型エコーはスマホサイズ程度。内臓が写らない工夫が施されている

 アプリの例としては、ヘルスケアはいま数値でしか評価できていないが、エコーによる画像の見える化と健康コンテンツを合わせて、クラウド上でデータを提供。効果がひと目でわかり、トレーニングやダイエットのアドバイスが受けられる。ほかにも高齢者の運動効果を見える化して健康づくりに役立てるといった具合だ。

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アプリケーションの例

 ビジネスモデルとしては、BtoBとしてトレーナーなどに機器をレンタルしてもらい、被験者はスマホのアプリを利用。また、企業や研究機関から専用アプリの開発を受託することで収益を上げる。今回支援してもらいたいのは、販路の拡大と資金調達だ。

「パーソナライズアロマの定期購読ECサービス」コードミー

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 今回ビデオでの出演となったコードミーは、各個人やシチュエーションに合わせた最適な「香り」をITと連携して提供することを目的として2017年に創業。CEOの太田賢司氏は、香りの開発を10年続けてきた専門家で、すでに数社のパートナー企業とともに事業開発を進めている。太田氏は「香りで世界を変えるというビジョンをもち、世の中の香り情報のハブになって最適な香りで演出していくことを考えています」と語った。

 いま開発しているのがIoT型のアロマディフューザー。使い方としては、たとえば夜帰宅したときに自動的に香りが漂うようになっていたり、寝るときには花の香り、朝は柑橘系などと、そのときどきのシーンに合わせた香りを提供。最適な香りのある生活により明日への活力となることを目指している。

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時間帯に合わせた香り発生させることで、心と身体をリフレッシュ

 このアロマディフューザーを定期購買型サービスで進めていく予定で、購入にはまず、ウェブ上で香りのプロフィールをつくり、3000パターン以上のなかから夜、朝のシーンのアロマ2種類を選択。今後、脳波のバイタルデータも加えるよう研究を進めている。

 すでにプレサービスを立ち上げていて、パーソナライズされた香りをシチュエーションで使いわけられる3種類で展開。クラウドファンディングにより資金調達にも成功している。メディアにも取り上げられ、徐々に認知度も上がっている状況だ。

 ビジネスモデルとしては、BtoCで商品販売と香りの情報をため、そのデータを武器にBtoBマーケティングに展開。現在、空間を香りで演出する香りのマーケティングが増えており、アーティストやリゾート施設などとコラボレーションを実施。映画の完成試写会でも香りの仕掛けをプロデュースしている。

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アーティストとのコラボなどをすでに手がけている

 太田氏は「アロマのマーケットは現在4000億円程度だが、我々が新しいマーケットをつくっていきたい。まだ商品の販売を始めたばかりですが、ゆくゆくはデータビジネスに展開していきたいと思っている」と語り、ユーザー数の拡大とメディアへの露出を増やしていきたいとした。

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