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Xperia 1 VIは19.5:9に、Xperia 10 VIは21:9のまま

21:9終了のお知らせ! Xperiaの新モデル「Xperia 1 VI」と「Xperia 10 VI」発表

2024年05月15日 16時00分更新

Xperia

ソニー「Xperia 1 VI」

 ソニーは15日、Xperiaのフラッグシップ「Xperia 1 VI」とミドルクラスの「Xperia 10 VI」を発表した。あわせて両モデルのSIMフリー版の発売日と価格が発表された。予約開始はXperia 1 VIが5月22日10時から、Xperia 10 VIは6月28日10時から。

Xperia 1 VI 12/256GB
価格:19万円前後 発売日:6月21日
Xperia 1 VI 12/512GB
価格:20万5000円前後 発売日:6月21日
Xperia 1 VI 16/512GB
価格:21万9000円前後 発売日:8月23日
Xperia 10 VI 8/128GB
価格:7万円前後 発売日:7月上旬以降

 国内での取り扱いも発表されており、発売日はXperia 1 VIが6月上旬以降、Xperia 10 VIが7月上旬以降とされている。

※資料に誤りがありましたので発売日を訂正いたしました

21:9じゃない! ディスプレーが大きく変わった「Xperia 1 VI」

 Xperia 1 VIは6.5型の有機ELディスプレーはそのままにこれまで4Kだった解像度はFHD+に、そしてXperia 1シリーズのアイデンティティーでもあった21:9のアスペクト比は19.5:9に変更されたのが最大のトピック。リフレッシュレートも1~120Hzの可変になるなど、ディスプレーまわりに大きな変更があった。

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 SoCは最新のSnapdragon 8 Gen 3を搭載。メモリーは12GBまたは16GB、ストレージは256GBまたは512GB(最大1.5TBのmicroSD対応)、バッテリーは5000mAhの大容量で2日持ちを謳っており、フルステージスピーカーを採用、5Gはミリ波にも対応するなど、普段使いからゲーミング、動画鑑賞まで不満なく使えるスペックになっている。

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バッテリーは大容量の5000mAh

 前述したとおり、メモリーとストレージの組み合わせで、12/256GB、12/512GB、16/512GBの3モデルが用意される。

 本体サイズは約74×162×8.2mm、重さは192gと、前モデル(約71×165×8.3mm、重量は187g)から少しだけ大きくなった。カラバリはブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン、スカーレットの4色が用意されるが、カーキグリーンとスカーレットはSIMフリーモデル限定色だ。

 カメラは前モデルに引き続き、2層トランジスタ画素積層型「Exmor T for mobile」を48MP(24mm、標準)に搭載。ほかには12MP(16mm、超広角)、そして今回大きく変わった12MPの望遠という3眼構成になる。3D iToFセンサーは今回も非搭載で、フロントカメラは性能据え置きで12MPのまま。

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望遠カメラが大きく進化

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シャッターキーはデザインに変更があり、より押しやすくなった

 望遠はペリスコープ型なのは前モデル同様だが、85-170mm(光学7倍)へと進化した(前モデルは85-125mm)。またマクロレンズは搭載していないが、テレマクロ撮影が4cm~数十cmで撮れるようになったので、寄った写真でも被写体に影が落ちないなどのメリットがある。

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テレマクロの作例

 カメラまわりで、もう1つ大きな変化がある。それは複数あったカメラアプリが1つに集約されたことだ。これまでは「Photography Pro」「Videography Pro」「Cinematography Pro」と、撮影するシーンに合わせてアプリを選ぶ必要があったが、それらの機能を統合し「Camera」アプリで3つのアプリでできたことができるようになった(一部非対応の機能もある)。

 3つのアプリはカメラ好きには良かったが、一般層には難しすぎるという意見もあり、今回はわかりやすく統一したようだ。とはいえ、カメラ画面で左右にスワイプすることで、それぞれのアプリ相当の機能が選べるので、より幅広い層が高性能なカメラを使えるようになったと言える。

 そのほか、AIによって人や動物の瞳を認識、深度推定、露出調整、そして姿勢推定といった処理がされる。

 ゲーミング機能は「FPS Optimizer」が新たに加わった。なお、FPSはFrames Per Secondのほうで、First-person Shooterではない。どんな機能かというと、プレイ環境に応じて過度なフレームレートやCPUの使用を抑制するもの。このことで消費電力の削減や表面温度の低下を促し、原神などのリッチなゲームを長時間快適にプレイできるようになるという。

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FPS Optimizerやタッチ設定変更といった機能が追加された

 また、タッチ設定を3タイプ用意し、ゲームやプレイスタイルに合わせてより細かく自分好みの設定にできる。

 ゲームエンハンサーの従来の機能は今のところアップデートはなし。本体サイズが変わったためアタッチメントの「Xperia Stream」が使えなくなってしまったが、Xperia 1シリーズ初となるベイパーチャンバーが搭載されたので、発熱は抑えられるだろう。

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Xperia 1シリーズ初搭載のベイパーチャンバー

 そのほか、防水防塵や指紋認証、イヤホンジャックやハイレゾ対応など、前モデルから好評な機能はすべて継承している。また、物理SIM+eSIMのデュアルSIMに対応する。

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物理SIMもeSIMも使える

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カメラの外部モニターとしても利用可能

 OSバージョンアップは3回、セキュリティーアップデートは4年サポートされる。

カメラは2眼に! 軽くて21:9継続の「Xperia 10 VI」

 SIMフリーモデルも登場するミッドレンジの「Xperia 10 VI」。ディスプレーサイズは前モデルから変わらず6.1型でアスペクト比も21:9を継続しており、リフレッシュレートは60Hz。本体サイズも約68×155×8.3mmと変更はないが、重さは164gと前モデル比で5g増量した。それでも5000mAhの大容量バッテリーを搭載するスマホの中では軽量な部類に入るだろう。カラバリはブラック、ホワイト、ブルーの3色をラインナップ。

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ソニー「Xperia 10 VI」

 スペックを見るとSoCがSnapdragon 6 Gen 1と進化。メモリー6GB、ストレージは128GBと変更ナシ。最大1.5TBのmicroSDカードに対応する。前モデルでも音が大きくて良いと好評だったフロントスピーカーは低音域と高音域の音圧レベルが最大12%向上し、さらに音量もアップした。

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フロントスピーカーは音圧アップ

 カメラは2眼で8MPの超広角(16mm)と48MPの標準という構成になったものの、標準は26mmと52mmの焦点距離に対応するので、実質3眼と変わらないだろう(前モデルは3眼で16mm、26mm、54mmという構成)。なお、光学2倍で撮影するときは、48MPをクロップして12MPで記録する。

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カメラは2眼になるも、光学2倍ズームが可能

 フロントカメラは8MP(26mm)と変わらないが、暗所での自撮り用にオートフラッシュ機能が追加された。

 また、カメラアプリはXperia 1シリーズと統合されたが、プロモードは非搭載となる。好きな色味で撮影できる「ルック」機能も新搭載。これはXperia 1シリーズの「クリエイティブルック」を手軽にしたものだ。

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シンプルでスッキリとした本体デザイン

 そのほか、3.5mmのオーディオジャック対応、IP68の防水防塵やディスプレーにGorilla Glass Victusを採用するなど、水にも衝撃にも強くなった。

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防水防塵で衝撃にも強いので、屋外で安心して使える

 OSバージョンアップは2回、セキュリティーアップデートは4年サポートされる。

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爽やかなブルーは人気が出そうだ

  Xperia 1 VI Xperia 10 VI
メーカー ソニー
ディスプレー 6.5型有機EL
(19.5:9、1~120Hz)
6.1型有機EL(21:9、60Hz)
画面解像度 FHD+ FHD+
サイズ 約74×162×8.2mm 約68×155×8.3mm
重量 192g 159g
CPU Snapdragon 8 Gen 3 Snapdragon 6 Gen 1
メモリー 12/16GB 6GB
ストレージ 256/512GB
(外部最大1.5TB)
128GB
(外部最大1.5TB)
OS Android 14 Android 14
カメラ アウト:48MP(24mm相当、標準)
+12MP(16mm相当、超広角)
+12MP(85-170mm相当、望遠)
/イン:12MP
アウト:8MP(16mm相当、超広角)
+48MP(26mm相当/52mm相当、標準/望遠)
バッテリー容量 5000mAh
防水/防塵 ○/○(IP65/68)
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
カラバリ ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン(SIMフリー)、スカーレット(SIMフリー) ブラック、ホワイト、ブルー

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