グーグルが5月8日に発表した、Pixel Aシリーズの新機種「Pixel 8a」は、同社製の最新チップセット「Tensor G3」を搭載し、AI技術を活用した豊富な機能が利用可能ながら、上位モデルより価格が抑えられた、人気のPixel Aシリーズの最新モデルだ。
Pixel 7aの発売時点と比較すると、価格が1万円上がってしまったPixel 8aだが、そのコストパフォーマンスは健在なのだろうか。実機から確認してみよう。
見た目は「Pixel 8」に近いが細かな違いで低コスト化
まずは本体サイズから確認すると、Pixel 8aは6.1型有機ELディスプレーを搭載しており、リフレッシュレートは90Hzから120Hzに向上した。本体サイズは約72.7×152.1×8.9mm、重さは188g。前機種となる「Pixel 7a」もディスプレイサイズは6.1型で、サイズは約72.9×152×9mm、重さは193gであったことから、画面サイズは変わらないながらもやや軽くなっており、コンパクトさは維持されていることがわかる。
SoCに「Tensor G3」を搭載し、上位モデルに位置付けられる「Pixel 8」と比べた場合はどうか。Pixel 8はディスプレーサイズが6.2型とやや大きく、サイズは約70.8×150.5×8.9mm、重さは約187gとなっている。値段が高いだけあってベゼル幅が狭く、画面サイズが大きい割にコンパクトに仕上がっていることは確かだが、ベゼルさえ気にならなければほぼ同じサイズ感だ。
背面のデザインを確認すると、こちらは従来のPixelシリーズと同様にカメラ部分がバー状で、中央にグーグルのロゴが備わったおなじみのデザインを踏襲していることがわかる。ただ、従来のaシリーズと同様、上位モデルのPixel 8と比べてカメラ性能が抑えられていることもあって、カメラ部分の出っ張りは低くなっている。
また、背面の素材は引き続きガラスが用いられているものの、光沢のあるコーニング製の「Gorilla Glass Victus」を採用したPixel 8とは違って、マット調の「Gorilla Glass 3」を採用。それゆえ高級なイメージは薄く、強度の面でもPixel 8には譲るが、指紋は付きにくくカジュアルな印象を与えるデザインに仕上がっている。
側面のインターフェースを確認すると、右側面には音量キーと電源キー、左側面にはSIMスロット、底面にはUSB Type-C端子が備わっており、比較的スタンダードな構成となっていることがわかる。
これは最近のPixelシリーズに共通して言えることなのだが、音量キーが本体中央にかなり近い部分に配置されていることから、横にした場合、三脚などに設置するマウントを中央からずらして設置する必要があり、ややバランスが悪くなってしまう。この点はそろそろ何らかの改善がほしい。
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