CPU内蔵GPUはメモリー速度が重要
実は、CPU内蔵GPUの性能はメモリーの速度によって性能が大きく左右される。そのため、CPUが同じ構成でもメモリーの速度が変われば、ゲーミング性能も変化するのだ。
これが前述のレビュー記事よりも性能が低くなった主な要因だ。ではどのぐらい変わるのか? 試しに、Radiant VX3500B650AGのメモリー速度を「DDR5-4800」から「DDR5-3200」に落としてみよう。
この時のFF14ベンチマーク(HD、最高品質)のスコアーは6332で、評価は「やや快適」。DDR5-4800の時ならスコアーが8291だったので、約24%もダウンしていることになる。
現在、BTOメニューで選べるメモリーはDDR5-4800までだが、より高クロック動作のオプションが出てきたら、気に留めてほしい情報だ。また、メモリー速度はスロットに挿す枚数によっても変化するので注意が必要だ。
まとめ:将来的には本格ゲーミングPCにもできるちょうどいい入門機
Ryzen 7 8700Gを搭載したRadiant VX3500B650AGはビデオカードなしでも、画質設定を落とせばフルHDで遊べるタイトルがあった。従来のCPU内蔵GPUでは話にならなかったタイトルや解像度でも、ギリギリ遊べるレベルになっている可能性は大きい。
もちろん、高解像度・高画質でストレスなくプレイするなら、ビデオカードが必要になる。しかし、画質はさておき一刻も早く始めたいゲームがあるなら、悪くない選択肢のはず。今はプレイスキルを上げつつ、いつの日かお金がたまったらその時おいしめのビデオカードを増設すればいい。
また、2024年4月22日までなら、「サイコム 春の新生活応援キャンペーン2024」で送料(2920円)も無料となる。標準構成なら13万2700円~、今回の試用機材と同じスペックでも15万4610円で手に入る。ハイエンドゲーミングPCは高くて手が出せない、という人にオススメしたい。
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