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さとるの自腹旅レポート 1泊1540円

10万円で10日間、東南アジアを何ヵ国まわれるか挑戦してみた トラブル続きのシンガポール/インドネシアの巻(2〜3ヵ国目)

2024年01月24日 06時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

夕飯を食べてやっと就寝……
と思ったら近所でカラオケ大会がスタート

 翌日朝も5時起きなので、晩飯を食べたら早々に床へ。ところが、ホテル内のどこかで宴会をしているのかカラオケ大会が始まり、うるさいのなんの。0時を過ぎてようやく終わったかと思えば、今度はダンスミュージックに変わりました。そのまま朝3時頃までパーティタイムは続き、二日連続で安宿の洗礼を受けることになりました。

 そんなわけで、せっかくの個室なのに、あまり寝付けないまま起床。宿をチェックアウトして次の移動のため港へと戻ります。港では、さらに出国税の徴収が待っていました。価格は6万ルピア(約552円)。インドネシアはビザ代も含めてこういった費用がかかるので、ひと晩だけ泊まりにくるような旅程には不向きですね。次に来るときは、リゾートでのんびりと楽しみたいです。

フェリーターミナルに行く途中で朝市を発見したものの、雨模様ということもあり散策は断念したのが心残り

出国税に6万ルピア(約552円)が必要です

フェリー乗り場でビンタンビールを発見!
念願のビンタンビールを飲むことができました

 今回の旅の目的は「10万円で10日間、東南アジアを何ヵ国まわれるか」ですので、滞在時間12時間ほどでインドネシア・ビンタン島をあとにするわけですが、最後にフェリー乗り場の売店をのぞいてみると、探していたビンタンビールを発見しました! 価格は4万ルピア(約368円)と割高でしたが、これで「ビンタン島でビンタンビールを飲む」を達成できました。

フェリーターミナルの売店で探していた「ビンタンビール」を発見

 ちなみに「ビンタン島」は「Bintan」で「ビンタンビール」は「Bintang」と正式には綴りも発音も違います。なのでビンタン島の名産というわけではなく、「ビンタンビール」の「Bintang」は星という意味で、ラベルにも大きく赤い星が記されています。

 この星のマーク、昨晩飲んだハイネケンと似ていますね。実はインドネシアは植民地時代の宗主国がオランダで、当時からオランダのビール「ハイネケン」が現地生産されていました。そのためハイネケンの星マークから、「星/Bintang」がビールの代名詞としても広がり、「ビンタン」というビールがインドネシアで生まれたわけです。またビンタンの製造元「P.T. Multi Bintang」はハイネケンのグループ会社でもあります。

ハイネケンの星マークがビンタンビールのネタ元

3日目はシンガポールへ戻ります!
移動費の残金は6万625円

 ある意味昨晩のハイネケンも場違いなビールではないなと思いつつ、ビンタンビールをフェリーターミナルのベンチで飲み干したあと、インドネシアの出国審査を受けフェリーに乗船。昨晩来た航路をたどってシンガポールへと戻ってきました。ここからさらに次の国に向かいますが、今回はここまでです。

 以下はここまでかかった費用です。

■移動予算10万円(国境越えや長距離移動+宿代)
 フェリー代(SINDO FERRY/シンガポール=ビンタン島):1万0703円
 ビンタン島宿代:1540円
 合計:1万2243円
 前回までの費用:2万7132円
 残金:6万625円

※そのほか滞在費など(予算に含めず)
 −シンガポール−
 鼎泰豐:4700円
 地下鉄:194円
 タクシー:1816円
 水(小):247円
 −インドネシア−
 ビザ:4603円
 晩ご飯:230円
 ハイネケン(缶):165円
 出国税:552円
 ビンタンビール(缶):368円
 合計:1万3004円(累計:1万8198円)

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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