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BMWのSUV入門モデル「X1」は硬派だけど走りと居住性に過不足ナシ

2024年01月14日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

◆SUVでも駆けぬける歓びは変わらず!

BMW

運転するゆみちぃ部長

 BMWらしい重厚さよりも、カジュアルで気負いのないクルマという印象。カジュアルといっても、それはBMWというブランドの中であって、乗り味は十分に高級車です。BMWの期待に違わないし、それがブランドというものでしょう。

 ゆみちぃ部長が最初に戸惑ったのは、ペダルの前後関係。ブレーキペダルに合わせると、かかとを軸にアクセルペダルを踏もうとした際に、小さな足だと届かないようなのです。教習所のような「ペダルをきちんと踏み変えましょう」であったり、レーシングドライバーのような左足ブレーキなら問題はありません。「これはちょっと、疲れるかもしれません」と慣れるまで苦労された様子。

BMW

 乗り味は、硬い柔らかいというと硬め。そのあたりは、実にドイツ車らしいといえます。それが時として後席に座る同乗者にとってはつらい時も。今回、ゆみちぃ部長は主に後席に座っていたのですが、居住性に文句はないものの、シートの硬さも相まって、たとえば高速道路のつなぎ目などでは「うーん、もう少し柔らかいといいのですが」とも。

 運転している時は、そのような不満はないようで、むしろ快適そのもの。おそらく後ろのダンパーが硬いのかもしれません。

 パワー感に不足はまったくナシ。強いて言えば低速トルクが少し細いかなとか、DCTだからか、発進時にほんのわずかギクシャクするかな? というのはあったりしますが、それとて重箱の隅をツンツンした程度の話。驚いたのは、ハイブリッド車ではないのに、街乗りでリッター13kmを記録したこと。リッター10km以下を覚悟していたので、これはうれしい誤算でした。

BMW

パーソナルモード

BMW

スポーツモード

BMW

モード切替の画面

BMW

シートマッサージ機能画面

 走行モード切替は「パーソナル」「スポーツ」「エフィシェント」「エクスプレッシブ」「リラックス」「デジタルアート」の6種類。サスペンションは固定減衰なので変わりはないものの、モード変更でアクセルレスポンスやメーターの表示機能、快適装備や疑似エンジン音、イルミネーション、さらにはACC制御まで変えるというからすごい。

 パーソナル、スポーツ、エフィシェントは何となくわかるのですが、エクスプレッシブやリラックス、デジタルアートというのは、何が何やらわからず。部員Kが運転中、助手席に座った部長がリラックスを選ぶと、シートマッサージが作動しはじめたではありませんか! 「な、なに?」と驚くとともに「とめて! 運転中にコレは勘弁!」とひとり大騒ぎ。その慌てぶりに、ゆみちぃ部長は大笑い。ですがモードを切り替えてもマッサージは切り替わらず……。メニュー画面からマッサージ機能を見つけて、事なきを得ました。

BMW

 「後席の乗り心地が、もう少し柔らかいといいなと思いました。でも運転している時はとても良くて、何より楽しいクルマでした」と、駆けぬける歓びを実感したゆみちぃ部長。「すごくイイクルマですね。でも600万円かぁ……」とソロバンをはじかれていました。

 そして「ほかのBMWのSUVにも乗らないと、このクルマがどういうクルマなのか、わからないですね」とも。過去MINIの全モデルを試乗する「ミニMINI大作戦」を行ないましたが、今度は「BMWのSUV、全部乗る」という、おそろしい企画を言い出したゆみちぃ部長。それくらいBMWが気に入られたようでした。だから、今までゆみちぃ部長にBMWを乗せてこなかったのです。絶対「全部乗りたい!」と言いだすのがわかっていたから……。

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寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

 1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。運転免許取得してから上京後は一切運転していないが、最近は自動車にも興味を抱く。こだわりが強く興味を抱くとのめりこむタイプであることから、当連載で、お気に入りの1台を探す予定。

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