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LINEヤフーの情報漏えいはソフトバンクの致命傷になりかねない

2023年11月29日 17時00分更新

ソフトバンク「経済圏」は必ずしもうまくいってない

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天における通信キャリアの戦いは、単なる通信サービスや料金に留まらず、いまや「経済圏」の拡大競争にシフトしている。

 通信サービスは圧倒的に他社を追いかける立場の楽天グループではあるが、楽天IDとポイントを中心とした「経済圏」の大きさやユーザーの支持においては、他の3グループを大きく引き離しているといえるだろう。

 一方、ソフトバンクは、いまでは通信ネットワーク品質においては、4社の中でナンバーワンの評価を得ているものの、「経済圏」としては必ずしも上手くいっていない。

 もちろん、ヤフーでのショッピングやオークション、さらにはPayPayなどのスマホ決済サービスはしっかりと機能しているものの、LINEとの統合がさっぱり進んでいない状況にあるのだ。本来であれば10月1日に合併し、これからLINEとヤフー、さらにはPayPayの連携が加速すべきはずだったのに、今回のような不正アクセス騒動が起きてしまっては、ユーザーからすると「LINEとヤフー、さらにはPayPayのID連携は辞めておこうかな」という機運が高まってしまいかねない。

 LINEとヤフー、PayPayの連携が上手くいかないようでは、ソフトバンクとして楽天グループにガチンコの勝負を挑みにくくなってしまうのだ。

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