画面の端まで美しく、迫力はかなりのもの
実際に、JN-VC3150UHDをGeForce RTX 4090搭載ビデオカードを採用したPCと合わせて使ってみた。さすがに横幅は712mmと大きいなと感じるものの、奥行きは197mmほどしかなく、曲面ディスプレーで懸念されるデッドスペースはあまり生じなかった。そのため、わりと平面型ディスプレーと同じような感覚で使えた。
次に、FreeSyncを有効にしてみたところ、Version 546.01のドライバーで「G-SYNC Compatible」として動作した。動作が保証されているわけではないものの、GeForceシリーズでもFreeSyncの恩恵を受けられるメリットはかなり大きい。
JN-VC3150UHDはコントラスト比が高いため、白黒がかなりクッキリとしており、ウェブサイトなどはかなり見やすい印象。特にYouTubeなどの動画をフルスクリーンで表示すると、映像はかなりキレイで曲面型特有の迫力も手伝って満足感は高い。ゲーム系はやはりFPSやTPSといった瞬間的な動きが要求されるタイトルよりも、RPGやRTSといったジャンルにふさわしいと感じた。
また、曲面型は正面に位置した場合、画面端までの距離が平面より近くなることに加え、視線の角度があまりつかない点もいい。品質が優れない液晶パネルで、なおかつ平面型の場合、画面端の色ムラや輝度のバラつきが気になるものもある。しかし、曲面ディスプレーならそういった問題は起こりづらく、画面端までキレイな映像を享受できるのだ。
まとめ:総合スペックで出し抜いた唯一無二の1台
今や31.5型の4Kディスプレーは数多くの製品が市場にあふれている。同社の「JN-V3150UHDR」や「JN-V315UHDR-C65W」などは、最安クラスの3万円台で勝負しているほどだ。
そんな激戦区ではあるのだが、曲面型となるとかなりレアな部類になる。そして、HDMI 2.0や曲面、4系統の豊富な映像入力端子となると、JN-VC3150UHDは唯一無二の存在になる。価格は直販サイトでは4万5980円だが、Amazonだと4万1800円で購入できる。
今回のレビューで随所にコストカットの影響を確認できたが、それが大きな問題になることはなく、画質は申し分のない出来だった。没入感の高い広い画面の4Kディスプレーを探しているのであれば、有力な選択肢と言える。
JN-VC3150UHDの主なスペック | |
---|---|
パネル | 31.5型VA(非光沢、曲率R1800) |
解像度 (アスペクト比) |
3840×2160ドット(16:9) |
表示色 | 1677万色 |
輝度 | 280cd/m2 |
コントラスト比 | 3000:1 |
視野角 | 178度(水平)/178度(垂直) |
リフレッシュレート | 最大60Hz |
応答速度 | 7ms(OD時GTG) |
インターフェース | DisplayPort 1.2、HDMI 2.0、HDMI 1.4×2、オーディオ出力ほか |
スピーカー | - |
チルト | -5度~+15度 |
高さ調節 | - |
スイーベル | - |
ピボット | - |
サイズ/重量 | 約712(W)×197(D)×499(H)mm/約4.7kg |
その他 | AMD FreeSync、VESAマウント(100×100mm) |
直販価格 | 4万5980円 |
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