まったく違和感を感じない湾晶パネル
KVM機能とPIPの親和性の高さに注目
それでは、実際にJN-IPSC34UWQHDR-C65W-Hを使用してみたい。まず設置してみると、横幅はかなり大きめなものの台座の足の太さは20mmほどしかなく、各種位置調整が可能なこともあり机上でもあまり圧迫感はない。また、3800Rという曲率はかなり緩やかで、画面に正対する位置に座ってみると、湾曲ディスプレーと感じないほど平面に見える。画面の端から端まで美麗な映像を再生でき、ゲームをプレイしても画角が広いのはやはり操作がしやすい。
そして、なんといってもKVM機能とPIPとの親和性の高さは抜群だ。筆者の場合、ゲームをプレーしながら原稿を執筆する場合が非常に多い。もちろん、単純にゲームを楽しんでいる場合もあれば、テストでプレイする場合もある。
その場合、デスクトップPCでゲームを、ノートPCで原稿を執筆するという使い方になるのだが、当然、それぞれディスプレーやキーボードなどが異なるため、視線だけでなく姿勢の移動が発生する。しかし、このJN-IPSC34UWQHDR-C65W-Hであれば、両者の画面を同時に表示でき、しかも1つのキーボードとマウスで操作可能なため、操作性は良好で、長時間でも疲労はかなり軽減する。
筆者のケースはあまり一般的ではないだろうが、例えばデスクワークで参考資料をデスクトップPCで表示させながらノートPCでまとめたり、お気に入りの動画などをノートPCで再生しながらデスクトップPCでプレイしたりという場合に、JN-IPSC34UWQHDR-C65W-Hの強みが発揮されることは間違いない。
最後にJN-IPSC34UWQHDR-C65W-HでFreeSyncを有効にして、「GeForce RTX 4090」搭載のデスクトップPCに接続してみた。すると、バージョン537.13のドライバーで、「G-SYNC Compatible」として動作し、GeForceシリーズでもスタッタリングやティアリングの低減ができた点を報告しておく。
5万円台前半で購入できるコスパのよさ
2台のPCを使う人にとっては魅力的な存在
以上のようにJN-IPSC34UWQHDR-C65W-Hは、かなり使い勝手のよさに注力したウルトラワイドディスプレーとなっている。JN-IPSC34UWQHDR-C65W-Hの価格は直販サイトで5万7980円、Amazonでは5万2709円と、34型で解像度3440×2440ドットのモデルとしてはかなりリーズナブルだ。
デスクワークにおいて、オフィスや自宅のデスクトップPCと、外出先で使うノートPCを併用している人は少なくないだろう。そうした人なら、KVM機能が使えるウルトラワイドディスプレーは仕事環境を変えてくれるかもしれない。中でも、コスパに優れるこのJN-IPSC34UWQHDR-C65W-Hは、オススメできる1台であることは間違いない。
JN-IPSC34UWQHDR-C65W-Hの主なスペック | |
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パネル | 34型IPS(非光沢) |
解像度 (アスペクト比) |
3440×1440ドット(21:9) |
表示色 | 10.7億色 |
輝度 | 300cd/m2 |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 178度(水平)/178度(垂直) |
リフレッシュレート | 最大60Hz |
応答速度 | 5ms(OD時) |
インターフェース | HDMI 2.0、DisplayPort 1.2、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、オーディオ出力、電源入力 |
スピーカー | 3W×2 |
チルト | -5度~+15度 |
高さ調節 | 130mm |
スイーベル | 左右30度 |
ピボット | - |
サイズ/重量 | 約818(W)×234(D)×435-565(H)mm/約6.9Kg |
その他 | AMD FreeSync、HDR10、USB PD(最大65W)、KVM、VESAマウント(100×100mm) |
直販価格 | 5万7980円 |
■Amazon.co.jpで購入
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