スタッフの懇切丁寧な指導とサポートが光る
続いてはStep 2、電源ユニットの取り付けに移る。電源ユニットはSilverStoneの650Wモデル「SST-ET650-HG」で、セミモジュラー式の製品だ。必要な電源ケーブルを選び、各ソケットに装着。その後、PCケースに取り付けるという手順で組み立てた。
電源ユニットをネジ4本でPCケースに固定したら、Step 3のマザーボードの取り付けにかかる。まずは背面のI/OパネルをPCケースに取り付け、その後マザーボードをネジどめするという手順になる。
I/OパネルとPCケースの取り付け部位はやや固いので、苦労するかなと思いきや全員が難なくクリアー。しかし、問題はマザーボードだ。マザーボードは正しい場所に置く必要があるのだが、I/Oパネルのコネクター位置がヒントになるとはいえ、この場所合わせはほぼ手探り。
スタッフ側もそれをわかっているのか、マザーボードのどこを持って、どの部分を目印に、どのように置けばいいのか、逐一アドバイスしていた。この丁寧なサポートこそ、組み立て教室ならではのメリットだ。
なお、マザーボードの色が黒いうえ、ネジどめするスペーサーも黒。そのため、ネジ穴とスペーサーの位置が合っているのかわかりにくかった。そんなところも難しく感じる原因の1つとなっていたようだ。
マザーボードの取り付けが終われば、次は電源ケーブルの接続。接続するだけなら難易度は低いのだが、裏配線を基本とした美しく魅せる配線となると話が変わる。今回はあくまで組み立て教室なので、そこまでこだわる必要はないのだが、スタッフによっては指導に熱が入っているところもあった。
ケーブルの配線がひと通り終われば、あとはビデオカードの取り付けのみ。保護シートやコネクターのキャップを外し、マザーボードのPCI Express×16スロットに挿して、ブラケットにネジどめ。最後に、補助電源ケーブルを挿せば完了だ。
マザーボードのネジどめと比べれば、ビデオカードの取り付けはそこまで難しくない。ただし、補助電源ケーブルは2つのコネクターを束ねて一緒に挿し込む6+2ピン。ズレたりバラけたりしてうまく挿せず、苦労しているところもあった。
組み立て全体に対して言えることだが、苦労している部分はほぼ「自作PCあるある」だ。どうしていいのかわからず不安になってしまうところだが、経験豊富なスタッフに手伝ってもらえる点が組み立て教室の醍醐味だろう。
ここまで終われば、ハードウェアの組み立ては完了。電源を入れて、BIOS画面が表示されればひと安心だ。
最後のStep 5はOSのインストール。今回のOSはWindows 10だが、これはあとから無償アップグレードでWindows 11にもできる。Windows 11では動かない、もしくは安定しない古いゲームやソフトが動作するよう、サイコムではWindows 10が基本となっている。
OSはインストール用のUSBメモリーから起動し、画面の指示に従ってクリックしていくだけの簡単作業。特段トラブルもなく、全員が無事にインストールできた。
あとでスタッフに話をうかがったところ、実は以前組み立て教室を開催した際は、起動しなかったことがあったそうだ。PC自作は組み立てミスだけではなく、純粋にPCパーツの初期不良で動かないこともある。それだけに、6組とはいえ全員無事に組み立てられて起動までいけたということで、胸をなでおろしていた。
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