情報学の研究、事業にフォーカスした日本で唯一の国立研究機関
黒橋所長は、「NIIは、情報学の研究、事業にフォーカスした日本で唯一の国立研究機関であり、情報学に関する総合研究ならびに学術情報の流通のための先端的な基盤の開発および整備を行っている」とする。
現在、情報学プリンシプル、アーキテクチャ科学、コンテンツ科学、情報社会相関の4つの研究系に取り組んでいるほか、学術ネットワーク基盤の「SINET6」の構築や、オープンサイエンスを実現する研究データ基盤の「NII RDC(Research Data Cloud)」の運用、大学や研究機関がクラウドを導入および利用する際の支援サービである「学認クラウド」、学術認証フェデレーションである「学認」、学術コンテンツとして論文・研究データ情報である「CiNii Research」や機関リポジトリ対応の学術情報「IRDB」などを整備と、学術分野に提供している。
2022年度からは、AIなどの活用を推進する研究データエコシステム構築事業を開始。また、研究データ基盤を活用したユースケース創出事業では、2023年度において、AIやデータ駆動型研究におけるシーズやユースケースの創出に関する課題提案を募集しているところであり、AI分野への取り組みを加速している様子がわかる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります