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Premium-Line B660FD-Miniをレビュー

容量約16LでCore i7-13700&RTX 4060 Tiを運用できるミニタワーPCの上質な完成度

2023年06月27日 11時00分更新

小型ボディーに簡易水冷クーラーを搭載

 Premium Lineのトップページを見てもらえるとわかる通り、Premium-Line B660FD-MiniはミドルタワーPCと比べるとかなりコンパクトだ。この小さなボディーの中身がどうなっているのか、早速チェックしてみよう。

PCケース内は無駄のないレイアウト

 PCケースはFractal DesignのMini-ITXモデル「Era ITX Carbon」。サイズは166(W)×325(D)×310(H)mmと小型だが、内部のPCパーツは思いのほか整然としている。ケーブルは見えるものの、必要最小限の露出に留めている印象だ。

 電源ユニットはPCケース内の前方に配置。ミドルタワーPCなら、HDDなどのストレージを装着するベイがある位置に固定している。ここからエアフローを極力ジャマしない経路を選択肢し、物陰をはわせることで目立たない配線を実現している。

これだけ小さなPCケースになると、裏配線はCPUの補助電源くらい。その他のケーブルは物陰や隙間を利用して、目立たないように配線している。

 また、ミニタワーPCは内部の温度が上昇しやすいので、熱を一旦PCケース内に拡散してしまうタイプの空冷クーラーでは厳しいものがある。そのため、案外ラジエーターとファンでPCケース外に熱を放出できる簡易水冷クーラーがおあつらえ向きだ。

 そして、Premium-Line B660FD-Miniはこれだけ小型にもかかわらず、240mmラジエーターの簡易水冷クーラーを採用している点も驚きだ。コンパクトでも低騒音かつ、高性能なCPUを搭載するための選択なのだろう。事実、標準構成でも16コア/24スレッド、最大5.2GHzのCore i7-13700を採用している。

コンパクトでも240mmラジエーターを搭載

 コンパクトなだけではなく、デザインも凝っている。ただの四角い箱ではなく、緩やかなカーブや斜めに角度のついたフロントやサイドパネルを採用し、「花瓶」のような雰囲気すらある。天板はガラスのため、「プレミアム」の名にふさわしい高級感も感じる。

天板はガラス製で取り外せる

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