ドコモの周波数も対応! カメラもAIも強化されたGoogleのミドルレンジ「Pixel 7a」フォトレビュー
インカメラでも4K撮影可能に!
より暗所に強くなったデュアルカメラ
カメラは、背面が広角(64MP、F/1.89、80度) と、超広角(13MP、F/2.2、120度)のデュアル仕様。広角カメラのセンサーは1/1.73型と、Pixel 7/7 Proの1/1.31型よりは小さいものの、Pixel 6aの1/2.55インチより大型化しています。さらにOcta PD Quad Bayerにより、暗所での撮影にも強くなっています。ただし、書き出される写真は約16MP相当となります。
インカメラは13MP、F/2.2、95度。Pixel 6aの画角が84度だったので、セルフィーで背景を広く入れたり、大人数での撮影も可能。またインカメラでの動画撮影も4K/60fpsまで対応しているので、インカメラとアウトカメラそれぞれ4K解像度の動画が残せるようになっています。
撮影モードは「ポートレート」や「夜景モード」など従来の機能に加えて、「長時間露光」が追加されています。ただし、Pixel 7/7 Proにある「マクロフォーカス」は非対応。また「シネマティックブラー」、「10bitHDR」も搭載していません。
以下はPixel 7aで撮影した作例。センサーの大型化とOcta PD Quad Bayerの効果からか、明暗差がしっかりとついた印象です。また望遠カメラを搭載しておらず、デジタルズームは最大8倍までですが、最大の8倍で撮ってもかなり解像感があり、十分使えるレベルです。
AIの補正が強力でデジタルズームも綺麗
【まとめ】価格はアップしたものの
その価格に見合った性能なのは間違いない
5Gの通信は、ミリ波には対応していないものの、対応バンドはn1/2/3/5/7/8/12/20/25/28/38/40/41/66/75/76/77/78/79。今モデルではドコモから発売されることもあり、Pixel 6aだけでなく、Pixel 7/7 Proでも非対応の「n79」に対応しているのは大きなポイントです。ドコモユーザーだけでなく、MVNOでドコモ回線を使っているユーザーもSub6のエリアをフルに使えます。
為替の影響もあり、アメリカでの価格は499ドルでPixel 6aと変わらないものの、日本での販売価格は約8800円アップしてしまったのだけは残念です(Pixel 6aは5万3900円)。望遠カメラを搭載していない「Pixel 7」とは1万9800円差となっており、カメラ性能や機能差を考慮しても、今回のPixel 7aもかなりコストパフォーマンスの高い製品に仕上がったモデルと言えそうです。
グーグル「Google Pixel 7a」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.1型有機EL(20:9) 90Hz対応 |
画面解像度 | 1080×2400 |
サイズ | 72.9×152×9mm |
重量 | 193.5g |
CPU | Google Tensor G2 |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | ―― |
OS | Android 13 |
対応バンド | 5G NR:n1/2/3/5/7/8/12/20/25/28 /38/40/41/66/75/76/77/78/79 LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20 /21/25/28/32/38/39/40/41/42/66 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
無線LAN | Wi-Fi 6E |
カメラ画素数 | 64メガ+13メガ(超広角) イン:13メガ |
バッテリー容量 | 4385mAh(18W充電対応) |
Qi | ○ |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ○/○(IP67) |
生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
SIMスロット | nanoSIM+eSIM |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | × |
カラバリ | Charcoal、Sea、Snow、Coral |
価格(SIMフリー版) | 6万2700円 |
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