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Pixel 7 Proで「カッコいい料理写真」を撮るテク〜2倍ズームとポートレートモードを使いこなせ!

グーグル「Pixel 7 Pro」

Pixel 7 Proはレンズが明るく
料理撮影にも適している

 僕は仕事で料理の撮影をよく手掛けている。飲食店からメニューやウェブサイト用に依頼されることもあれば、雑誌の取材、はたまた食品メーカーのパッケージまで、品も用途も実にさまざまだ。仕事では効率や仕上がりを求めて大型ストロボを組むことが多いが、料理撮影のキモは光と構図。その基本を抑えれば、スマホでもカッコいい料理写真を撮ることができる。実際にGoogle Pixel 7 Proでそれらのテクニックを生かしてみた。

 まず最初は自分でササッと作った朝食。ベーコンと卵を炒めて、ご飯に乗せるというザ・男の朝飯である。4歳の息子にもとても好評な一品だ。

長方形の画面に丸い器をきれいに収めると、この写真のように無駄な空きが生まれやすい

そこで器や料理の一部をカットする。空きが減るだけでなく、欠けた部分があることで視覚的にボリュームを感じやすくなる

陰影が強かったので、カーテンを閉めて撮影。すると青みが強くなってしまった(写真左)。Pixel 7 Proのホワイトバランスは現実にかなり忠実で、日陰ではやや寒色方向に振れる

温度計マークのスライダーで寒色・暖色を調整し
「2倍ズーム」で背景を整理して撮るべし!

 そんなときは画面をタッチすると、3つのスライダーが現れる。縦位置では左、横位置では下にある温度計マークのスライダーが、寒色・暖色を調整できるホワイトバランス(色温度)。暖色方向に振り、さらに明るさと暗部のスライダーを少しだけ明るいほうへ持ち上げた。ザ・男の朝飯も、写真の雰囲気だけはママの手料理くらい優しくなったと思う。

スライダーが現れた撮影画面。揚げ物も暖色系に振ったほうがおいしそうに見えるので、ぐっと左の赤い方向へ。料理写真はなるべく明るめが基本なので、太陽マークの明るさも左の明るい方向へ

というわけで近所のとんかつ屋さんで撮った一枚。とんかつは元が平たい料理なので、俯瞰ではボリューム感が出にくい。幸いキャベツで斜めに立てて盛り付けられていたので、テーブルにPixel 7 Proを置いてほぼ水平に撮影。屹立する岩山のごとく、とんかつを表現できた

というわけで料理をきっちり入れてそのまま撮影したもの(写真左)と、料理の一部をカット&暖色に調整して撮ったもの(写真右)を比較。わずかな差だけど印象は違うはず(撮影協力:喫茶ランドリー森下・両国)

 ちなみにここまでの写真は、すべてズームを2倍にして撮影している。1倍は料理撮影に使うには画角が広過ぎ、器や料理が歪んでしまったり、背景の写り込みが増えてしまう。Pixel 7 Proでは超近接撮影が可能なマクロフォーカスを搭載しているが、これはワイドカメラを併用することでピントの合う範囲を広げるもの。ジャンルや場面によっては有効だが、料理では背景がシャープに見えてしまい、肝心な主役が埋もれてしまうこともある。2倍以上にズームすればだいぶ背景も整理されるし、さらに寄らない(寄れない)けれど背景をボカしたいというときはポートレートモードを使うのもいい。

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