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フォレスターのFRチックなテールスライドと氷点下二桁台の燃費

2023年02月12日 09時00分更新

現代のクルマに暖機運転は必要か不要か@寒地

 最後に燃費のご報告もしておきましょう。

 納車から約半年で9054kmを走って、満タン法での平均燃費は12.40km/L。ただ昨年末から9km/L台が続いておりまして、悪化が続いています。転がり抵抗の大きなスタッドレスタイヤを履き、走行抵抗の大きな積雪路を走っていることも理由ですが、寒くて暖機に時間を要するのが一番の要因です。

 私の地元の千歳市では、12月に入ると最低気温がマイナス10度を下回るようになり、今年の1月、2月はマイナス20度前後の最低気温が続きました。すると朝はクルマも冷え冷えで、エンジンもなかなか温まりません。

 暖機運転は必要か不要か。そうした議論をクルマ好きの間でよく聞きますが、皆様どうされているでしょうか? ディーラーでは最近のクルマは必要ないと言っていますが、そうではないと主張するユーザーもいらっしゃいます。

 まず「最近のクルマ」は冷間始動時のアイドリング回転が高めです。キャブレター時代のチョークと違うのは、排ガスの問題があるので触媒の温度をさっさと上げたいから。つまり冷えていれば余計に燃料を焚く制御になっているわけで、言ってみれば暖機をクルマが勝手にやっているわけです。SJ5の場合は1800rpmほど。水温が上がった状態でのアイドリングは700rpm程度ですから、結構なブン回し方です。

 議論の分かれるところは、その時にクルマを動かすか、動かさないかでしょう。一般的に暖機運転と言えば、停車したままアイドリングで放置するイメージですが、私はケチなのでそれはやりません。ウインドスクリーンの凍結で停車したまま暖気せざるを得ない日もありますが、そうでなければ余計に回っているエンジンを利用してちんたら走り始めます。なにより駆動系は走らなければ温まりません。

 エンジンを始動してDレンジに入れ、アクセルをちょんと踏んで転がしますと、SJ5は高いアイドリング回転を維持しながらクリープで走り始めます。CVTも低いギアを選ぶ制御になっているようで、この時の速度は20〜30km/hくらい。住宅地を抜けるにはほど良いスピードです。

 その後、1〜2分もすればギアも上がりはじめ、幹線に合流すべくアクセルを踏んで2000rpmも回せば、40〜50km/hくらいで走れるようになります。あまり遅いと周りに迷惑じゃないかと思われるでしょうが、寒い朝は路面凍結の恐れがあるため皆さん慎重ですから大丈夫。気温がマイナス15度程の朝なら、そうやって10分も走れば青い水温ランプも消えて暖気運転完了です。

 以上でお分かりのとおり、止めて暖機するか走りながら暖気するかは、住環境や道路事情、選択するルートやその日の気温によりますから、一概にどっちにすべきとは言えません。家から出てすぐの道が交通量の多い幹線道路だったら、私もしばらく駐車場で暖機するでしょう。

 ただ走りながら暖機しても、その間の燃費はメーター読みで5km/L前後。触媒やセンサの温度、オイルの粘度もいい感じになったところで目的地に着いてしまい、エンジンを切らざるを得ないのは、誠に無念。

 でも春はもうすぐです。それではまた。

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