軽めのアクションRPGやシミュレーションなら遊べる
外観やインターフェースについては分かったところで、今度は実際の性能について触れておきたい。まずは、CPU性能の性能を計測するCINEBENCH R23のスコアーを計測。
スコアーはマルチで8977pts、シングルで1665ptsとかなり高い。インテルのCPUは、第11世代までのコアはどれも同じものだったが、第12世代より高性能コアのPコアと、高効率コアのEコアの2種類で構成されている。Core i5-1240Pは、Pコア4つ、Eコア8つの計12コアで、PコアのみがHyper-Threadingに対応するため、スレッド数は16スレッドになっている。
そのため、型番にもよるが、第11世代より前の4コア/8スレッドのCore i5などと比べ、CINEBENCH R23のスコアーは倍以上と、大幅に向上している。CPUの内蔵GPUもインテル UHD グラフィックスよりも高性能なインテル Iris Xe グラフィックスを備えている。では、GPU性能はどれほど高いのか、定番のゲームベンチである「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」で性能をチェック。
解像度フルHDの高品質(ノートPC)では、スコアが3661の設定変更を推奨と厳しかったので、標準品質(ノートPC)に変更したところ、スコアが4628の普通評価に。
では、どういったゲームなら快適にプレイできるのか。定番のFPS「エーペックスレジェンズ」は、テクスチャストリーミング割り当ては「中」、ほかはほぼ「低」設定、有効、無効の2択の項目は無効にし、可能な限り軽い条件に設定。
その状態で「射撃訓練場」に出て、解像度ごとにCapFrameXでフレームレートを計測した。99パーセンタイルのP1は最小値としている。ちなみに、mouse B4-i5はディスプレーのリフレッシュレートが60Hzなので、60fps以上を計測するため、4K&144HzディスプレーにUSB Type-Cを接続して計測した。
画質は大分下げたが、それでも解像度がフルHD(1920×1080ドット)でも平均フレームレートが30fps以下になるので、プレイは厳しい。しかしながら、解像度をHD(1280×720ドット)まで落とせば、平均46fpsでゲームがプレイできた。HD解像度なら最小値も30fpsをギリギリ超えているので、カジュアルで遊ぶには十分な性能と言える。
もう少し軽いゲームとして『モンスターハンターライズ』でも試してみた。画質は「中」にし、CapFrameXでフレームレートを計測。
解像度がフルHDでも平均が34.9fps、最小が29.5とほぼ30fpsのため、画質「中」ならフルHDでもプレイ可能。解像度をHDまで落とせば、平均65.6と60fpsを超えるので、快適に遊べる。
さらに、軽いゲームとして11月に発売したばかりのスクウェア・エニックスのタクティカルRPG「タクティクスオウガ リボーン」は、解像度が4K(3840×2160ドット)ですら、平均60fpsに張り付いていた。また、EVO Japan 2023のメインタイトルになった格闘ゲーム『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』も4Kで平均60fpsでプレイできた。
12月28日までクリスマスセールで1万円引き!
mouse B4-i5(オリーブブラック)は、第12世代インテル「Core i5-1240P」を備え、数年前よりも大きく性能が向上し、ビジネスから余暇のエンタメまでこなせる製品となっている。直販価格は、なんと12月28日までならクリスマスセールで1万円引きの12万9800円、Office 2021付きでも15万1800円と、この手のサイズの製品としてはコスパも高い。
バッテリー駆動時間は、ディスプレーの輝度50%に設定し、BBenchで計測したところ8時間12分という結果に。公称駆動時間よりは、やや短いがおおむね良好で、半日外出していても十分持つ性能だ。重量は1.38kgと1kgを切る薄型モバイルよりは重いが、その手の超軽量モデルは、大体が20万円を超えるほど高価なので、この価格帯としては軽い方。
見た目もシンプルで、流線形の一般的な形状よりもフラットな形をしていて古臭くなく、20代の若いユーザーから年配の人にまで幅広く受け入れ易いノートPCとして推せる。
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