実写で実感!
この写りはマジでヤバすぎる!
このEOS R7を購入した動機は自動車レースの走行写真撮影機材としてなので、その部分を重点にレビューしていきましょう。
レースの走行写真撮影機材として、レンズはEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMをマウントアダプタEF-EOS Rを使用して取付ます。
舞台は7月9~10日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された「ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第3戦 SUGOスーパー耐久3時間レース」。様々なクラスのレーシングカーが混走することでバラエティーに富んだレースを観られると人気のスーパー耐久シリーズです。
まず撮影して驚いたのがフォーカスの追従性能。フォーカスモードに「乗り物」があり、これをオンにするとフォーカスポイントがどこにあろうとR7がクルマを認識して追い続けてくれます。撮影者はそのクルマを確実にフレーム内に収めてシャッターを切れば前述したクラウンのレーシングカーのような写真が撮れてしまうのです。
この連続写真はたった1秒足らずの間の撮影ですが、フォーカスが一切外れることなく追従している様子がお解りいただけると思います。
カメラのオートフォーカスはそれぞれクセのようなものがあり、これまでのキヤノンのAPS-C機では近づいてくるものにフォーカスを合わせるのは得意であっても、遠ざかるものにフォーカスを合わせるのは大の苦手でした。しかし、R7では遠ざかるレーシングカーの後姿にしっかりフォーカスが追従し、美しい姿を残すことができます。
これまでのキヤノンのAPS-C機はEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMにエクステンダー1.4x IIIを装着した場合、センター1点のみしかフォーカスを得ることができませんでした。これがセンターの縦3段階、左右方向には全域に広がったのがEOS 80D、90Dでした。フォーカスエリアに必要なレンズの解放F値が中心部から横方向でF8まで対応できるようになったためです。ただし全域と言っても左右の視野に対して長さで80%程度となります。
EOS R7ではフォーカスエリアに必要なレンズの解放F値がF11でも対応できるようになったため、ファインダーに写るすべての範囲がフォーカスエリアとなるミラーレスならではの特徴を備えながらEF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMにエクステンダー1.4x IIIを装着した場合でも全域でフォーカスが可能となりました。たとえばこの組み合わせでは400mm×エクステンダー1.4×APS-C換算1.6=フルサイズ換算で896mm相当の超望遠撮影が可能となります。なお、この組み合わせでは解放F値はF8相当となります。
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