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各OSの新機能、気になるポイントを紹介
今回発表されたOSの新機能は、iPhone用のiOS、iPadOS、watchOS、MacOSです。細かく見ていくと、かなり大量にアップデートがあるので、今回は私が気になったポイントだけをピックアップしましょう。
●iPhone
新しいロック画面やウィジェットの機能が追加され、より便利で自分らしいカスタマイズができるようになるiOS 16。注目したいのは「集中モード」の活用です。集中モードは、現在の自分が置かれている状況を「通知を受けない、寝ている、プライベートの時間、仕事中、睡眠中」と分けて指示することで、必要な情報以外を遮断し、気が散りがちな現代人に集中の時間を与えてくれる……というもの。
iOS 16から集中モード用のホーム画面を作成して切り替えられるようになり、「仕事の時は、このアプリしか使わない」という選択が可能になります(ついついTwitterを開いてしまう自分にも、必要な機能ですね……)。
また、メールアプリは自分が指定した「仕事関係者」”のメールだけ優先表示する機能があり、余分な情報を目に入れない仕組みが徹底されています。チーム取りやりとりにSlackを使うなど、iPhoneで仕事をする人が増えていることも、この機能追加の一因と言えそうですね。
●MacBook
新macOSの名前はVentura(ベンチュラ)。数ある新機能の中でも、飛び道具的に注目を集めたのは「iPhoneのウェブカメラ化」である、連携カメラ機能です。
この機能には、自分の手元を撮影できる「デスクビュー」も含まれており、iPhoneの広角カメラ機能が活用されているとのこと。ワイヤレスで繋がっていれば、Macの背面に置く必要はありません。画質や解像度がどの程度になるのかも重要ですが、アプリ単体で使用可能でZoomやWebexなどでも活用できるため、TikTokerの動画撮影や、YouTuberのライブ配信でも使える機能になりそう。個人的にもこの機能には、大変期待したいところです。
●iPad
iPadOSの注目機能はM1チップを搭載したiPad ProとiPad Airでのみ使える「ステージマネージャー」です。iPadは基本的に1画面で1アプリを占有する仕様で、複数のアプリを同時に表示したい時はSplit-view、またはSlide Over機能を使う必要があります。
どちらの機能を使う際も、画面いっぱいにアプリケーションが並び、最大2つしか同時に起動できないため自由度は低い印象がありました。
今回発表されたステージマネージャーは、iPadには今までなかった概念「デスクトップ」に、アプリをウインドウ表示できるようになります。アプリは最大4つまで表示可能で、ワンタップ(クリック)でアプリの切り替え、アプリ間でのドラック&ドロップでコピーペーストができます。
iPadがパソコンのようになったことで、画面の自由度が上がり、作業効率が上がる、これならば使いたい、という人も多いかもしれません。また、今後こうした機能を中心に使う場合、トラックパッドがあると使い勝手が良い印象。Magic Keyboardとの組み合わせがオススメになりそうです。
なお、このステージマネージャーはmacOSにも搭載され、iPadとMac間の作業をシームレスにつないでくれます。最大6Kの解像度を備えた外部ディスプレイをフルサポートし、iPad上に最大4つの、外部ディスプレイに4つのアプリを表示しながら作業できるとのこと。Macをメインマシン、iPad Proをモバイル用のサブ機として使う人にも便利になりそうですね。
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