基本性能を見る定番ベンチマークでは性能の差はなし
まずはCPUの最大性能に差が出ないかを「CINEBENCH R23」でチェックしよう。このベンチマークソフトは、CGレンダリングの速度からCPUの性能を測ってくれるものだ。結果はptsという単位の独自スコアで、この数値が高ければ高いほど高性能となる。
今回はマザーボード以外すべて共通の構成となるため、チップセットの優劣の違いが数値に現れることを期待して採用している。ということで結果を比べてみたのだが、これが驚くほど一致していた。
結果は見ての通りで、どちらもほぼ同じ。3回計測したうちの最大のものを採用しているが、他の数値も50ptsと変わることはなく、誤差も含め、CPU性能はまったく同じと言っていいレベルだ。
続いてストレージ性能を見てみよう。使用したのがコスパに優れたPCIe 3.0対応のM.2 SSDということもあり、ほぼ同じ結果になることが予想される。
速度はCrystalDiskMarkを使用し、3回テストしたうちシーケンシャル速度が最も高速だったものを採用している。
CINEBENCH R23のCPU性能と同様、シーケンシャル速度の差は10MB/sもなく、こちらもまったく同じと言っていい結果となった。ただし、ランダムアクセスではB660の方が若干いい数値となっているようだ。なお、体感でわかるような速度差ではない。
もうひとつ定番ベンチマークとして、PCの総合性能を調べる「PCMark 10」の結果も比べてみよう。総合スコアだけでなく、アプリの起動やブラウザーの速度を見る「Essentials」、オフィスソフトなどの動作を見る「Productivity」、動画や写真編集などを扱う「Digital Content Creation」のサブスコアにも注目だ。
PCMark 10の結果は、総合スコア、サブスコア共にほぼ同じ。このベンチマークソフトでも差はほとんどない。
定番ベンチマークソフトの結果を見る限り、エントリーPC構成では有意な差はなく、チップセットによる性能の優劣はない、という結果になった。
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