シンプルな使い勝手、電源内蔵なのが嬉しい
以上、Signa S4についていろいろと書いてきたが、やはり気になるのは音だろう。そして実際にリビングなどに設置してみると、どのようなたたずまいを見せるのか。1週間ほど使ってみた感想と一緒に紹介しよう。
まずは外観から。ファブリック調の筐体は上部のボタン操作とLED表示のみのミニマムなデザイン。サウンドバーというとメカメカしい雰囲気が多い中、ナチュラルで明るい雰囲気のリビングともなじみが良さそうだ。バー本体の幅は104.6cm。47インチテレビの画面はおよそ幅104cmなので、サイズ感的には50インチ以上のテレビと合わせた際にマッチしそうだ。高さは6cm、奥行きは9.5cmに抑えられている。電源は本体に内蔵されていてACアダプターなどが不要なのも嬉しい。テレビ台への設置のほか、壁掛け設置も可能だ。
サブウーファーは別筐体になっている。フットプリントは20×28cmで高さは32.8cm。若干大きめではあるが、ワイヤレスのため置き場所の自由度は高く、ペアリングも自動。こちらも電源内蔵でコンセントにつなぐだけなので、置いてしまえば意外に邪魔にならない。直径150mmのウーファーが下向きに配置されており、低域の量感もなかなかだ。
バー部分が収納するユニットは7基。25mmのツィーターと120×40mmのミッドレンジを左右に配置、センターに25mmのフルレンジドライバー、左右の上向きに66mmのスピーカーを配置している。壁を狙って真横に音を出すユニットはないが、本体に十分な幅があるためか、音は上下左右とも非常に広く、あとで述べるように没入感のあるサウンドだ。
テレビとの接続については、HDMI入力か光デジタル入力が選べる。HDMI端子がeARCに対応した最新テレビであれば、UltraHD Blu-rayなどに収録されているドルビーアトモス音源をロスレスで伝送でき、最も高音質。この組み合わせがオススメだ。ただ、古いテレビであっても光デジタル入力を活用することで、本機を使えるので必要に応じて使い分けたい。ほかに、スマホなどと接続できるBluetoothも利用できる。スマホを接続すると自動で本体がスタンバイから復帰するので、音楽再生用途などでも便利だ(より待機電力を抑える分、復帰できない設定もある)。本体にはリモコンが付属するが、HDMI接続であればテレビリモコンからも音量調節が可能だ。
梱包のパッケージはかなり大きいので、若干面食らうが、接続は簡単だし、置いてしまえば場所も取らない。落ち着いたデザインも好印象の機種だ。
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