週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

32GBメモリーとPCIe 4.0接続の512GB SSD、2TB HDDを採用

写真・動画編集を実際に試してこそわかる驚きの性能、第12世代Core i7とRTX 3060搭載のクリエイターPC「DAIV Z7」を試す!

2022年03月07日 11時00分更新

文● 周防克弥 編集●八尋/ASCII
提供: マウスコンピューター

驚きのCPU性能とストレージ速度、GPUもクリエイティブ作業であれば十分ハイパワー

 続いては、気になる性能をチェックしていこう。DAIV Z7では、とくに12世代Coreの実力が気になるのではないだろうか。先述したとおり、本機に採用されているのはCore i7-12700で、P-Coreはマルチスレッドに対応しているため、12コア/20スレッドで動作する。

 P-Coreはベースクロックが2.10GHzで、ターボ時の最大クロックが4.9GHzまで上昇する。E-Coreは、それぞれ1.6GHzと3.60GHzになっている。1つのCPUに2つのスペックが違うコアが内蔵されているのでちょっとややこしいが、12コア/20スレッド、最大クロック4.9GHzと覚えておけば問題はない。

 なお、Alder LakeはすべてのCPUがハイブリッドアーキテクチャを採用しているわけではなく、Core i5のミドルレンジ以下のCPUは、P-Coreのみを搭載している。

 GPUは、おなじみのGeForce RTX 3060を搭載。12GBのGDDR6メモリーを採用し、ゲームプレイで考えるとミドルレンジ寄りなため、高解像度でのゲームプレイでなければ快適に遊べるエントリーユーザー向けといった印象だ。

10nmプロセスを採用しているのが確認できる。CPU内蔵のインテル UHD グラフィック 770が搭載されているが、本機では無効化されているので使用できない

GPUはGeForce RTX 3060、専用ビデオメモリーを12GB搭載している

タスクマネージャーからも、CPUの内蔵グラフィックスが無効化されているのがわかる

 この組み合わせでどれくらいの性能を発揮するのか、まずは定番のベンチマークテストを試してみた。

 まずは、CPUの処理能力を測定できるベンチマークテスト「CINEBENCH R23」をチェック。デフォルトで設定されている10分の連続動作で測定するモードを試した。

 結果はマルチコアが15783pst、シングルコアが1866ptsと、Core i7-12700の高い性能が確認できた。とくにシングルスレッドのスコアが高く、PhotoshopやPremiere Pro、ゲームでの性能が期待できる結果になった。KなしのCPUでこれだけの性能が出ているのは、驚きだ。

実行中にタスクマネージャーとCore Tempを表示して動作状態をモニタリングした。CPUクロックはスペック上の最大クロックまでは上がらなかったが、稼働率100%で動作。CPU温度は60度前後で安定しており、熱の心配はなさそうだ

マルチコアで15783pts、シングルコアで1866ptsと、かなりいいスコアが出た

 CPUの処理能力だけでなく、グラフィックスも含めて総合的な性能が測定できる「PCMark 10」もチェック。パソコンを使用するうえでの様々な動作をシミュレートして計測するソフトで、実用的な性能が確認できる。

総合スコアは8290とかなり高い。詳細を見ても軒並み5桁のスコアが出ているのが確認できる

 総合スコアは「8290」で、かなり高い。詳細を見ていっても、すべての項目で高いスコアが出ているのが確認できるので、総合的な処理能力もかなり高いといえる。とくにクリエイティブ系の項目はいずれも高く、実作業にも期待が持てる。なおVideo Scoreは7786とほかと比べると低く見えるが、それでも十分に高い数値であるのは間違いない。

 DAIV Z7はクリエイター向けのパソコンだが、GeForce RTX 3060の性能をチェックするために、ゲームプレイにおける3Dグラフィックス性能を計測する「3DMark」の結果も確認しておこう。今回は、DirectX 12で動作する「Time Spy」を測定した。

ゲーム性能をチェックするソフトだが、フルHD表示なら十分な性能といえる

 スコアは「9065」と十分。詳細はGPUが「8454」、CPUが「15363」と、CPU性能が格段に高いのがわかる。ゲームプレイでいうと、4Kで遊ぶにはちょっと物足りなく感じるが、フルHDで遊ぶなら十分といえる。また、クリエイティブ系ソフトの使用や一般的な作業なら、十分な性能を持っているといっていいだろう。

 内蔵ストレージのアクセス速度もチェックしておこう。CドライブにはSSD、DドライブにはHDDが搭載されているので、それぞれ「CrystalDiskMark」で転送速度を確認した。結果は以下のとおり。

PCIe 4.0接続の512GB SSDが搭載されていた。シーケンシャルリードは6806MB/秒、同ライトは4884MB/秒と速い。ランダムアクセスも速く、単純なエクスプローラー操作も快適に行なえるだろう

こちらはSATA600接続の2TB HDDが搭載されていた。容量は大きいが、アクセス速度はやはりHDDといったところ。容量はあるのでデータ保管に利用するのに便利だ。なお、仕様は貸し出し機材のものとなる

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう