32GBメモリーとPCIe 4.0接続の512GB SSD、2TB HDDを採用
写真・動画編集を実際に試してこそわかる驚きの性能、第12世代Core i7とRTX 3060搭載のクリエイターPC「DAIV Z7」を試す!
驚きのCPU性能とストレージ速度、GPUもクリエイティブ作業であれば十分ハイパワー
続いては、気になる性能をチェックしていこう。DAIV Z7では、とくに12世代Coreの実力が気になるのではないだろうか。先述したとおり、本機に採用されているのはCore i7-12700で、P-Coreはマルチスレッドに対応しているため、12コア/20スレッドで動作する。
P-Coreはベースクロックが2.10GHzで、ターボ時の最大クロックが4.9GHzまで上昇する。E-Coreは、それぞれ1.6GHzと3.60GHzになっている。1つのCPUに2つのスペックが違うコアが内蔵されているのでちょっとややこしいが、12コア/20スレッド、最大クロック4.9GHzと覚えておけば問題はない。
なお、Alder LakeはすべてのCPUがハイブリッドアーキテクチャを採用しているわけではなく、Core i5のミドルレンジ以下のCPUは、P-Coreのみを搭載している。
GPUは、おなじみのGeForce RTX 3060を搭載。12GBのGDDR6メモリーを採用し、ゲームプレイで考えるとミドルレンジ寄りなため、高解像度でのゲームプレイでなければ快適に遊べるエントリーユーザー向けといった印象だ。
この組み合わせでどれくらいの性能を発揮するのか、まずは定番のベンチマークテストを試してみた。
まずは、CPUの処理能力を測定できるベンチマークテスト「CINEBENCH R23」をチェック。デフォルトで設定されている10分の連続動作で測定するモードを試した。
結果はマルチコアが15783pst、シングルコアが1866ptsと、Core i7-12700の高い性能が確認できた。とくにシングルスレッドのスコアが高く、PhotoshopやPremiere Pro、ゲームでの性能が期待できる結果になった。KなしのCPUでこれだけの性能が出ているのは、驚きだ。
CPUの処理能力だけでなく、グラフィックスも含めて総合的な性能が測定できる「PCMark 10」もチェック。パソコンを使用するうえでの様々な動作をシミュレートして計測するソフトで、実用的な性能が確認できる。
総合スコアは「8290」で、かなり高い。詳細を見ていっても、すべての項目で高いスコアが出ているのが確認できるので、総合的な処理能力もかなり高いといえる。とくにクリエイティブ系の項目はいずれも高く、実作業にも期待が持てる。なおVideo Scoreは7786とほかと比べると低く見えるが、それでも十分に高い数値であるのは間違いない。
DAIV Z7はクリエイター向けのパソコンだが、GeForce RTX 3060の性能をチェックするために、ゲームプレイにおける3Dグラフィックス性能を計測する「3DMark」の結果も確認しておこう。今回は、DirectX 12で動作する「Time Spy」を測定した。
スコアは「9065」と十分。詳細はGPUが「8454」、CPUが「15363」と、CPU性能が格段に高いのがわかる。ゲームプレイでいうと、4Kで遊ぶにはちょっと物足りなく感じるが、フルHDで遊ぶなら十分といえる。また、クリエイティブ系ソフトの使用や一般的な作業なら、十分な性能を持っているといっていいだろう。
内蔵ストレージのアクセス速度もチェックしておこう。CドライブにはSSD、DドライブにはHDDが搭載されているので、それぞれ「CrystalDiskMark」で転送速度を確認した。結果は以下のとおり。
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