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「Steel Legend」と「Pro4」の中間に位置する新ブランド

ASRockのゲーム向けAMD X570マザー「X570S PG Riptide」をレビュー、ファンレスの実力もチェックしてみた!

2021年09月17日 11時00分更新

強力な電源回路を搭載、大型ビデオカードも安心して利用可能

 X570S PG RiptideはPhantom Gamingシリーズの新顔ということで、ゲームを想定した装備が充実している。

 ゲームでは高性能なCPUを組み合わせることが多いが、X570S PG RiptideではCPUソケットまわりに10フェーズの電源回路を搭載するほか、「DrMOS」と「プレミアムパワーチョーク」により、大電流を安定して供給できるようになっている。

 現行Ryzenシリーズでは、「Precision Boost OverDrive 2」を含む強力な自動オーバークロック機能をサポートし、電源回路への負担はさらに大きくなっている。X570S PG Riptideの充実した電源回路のサポートにより、そのような高性能CPUの性能も100%発揮できる。

10フェーズの電源回路を搭載しており、高性能CPUも問題なくドライブできる

 ゲームへの適性という意味では、大型で重さのある高性能ビデオカードを利用しやすくする仕組みを整えていることにも注目したい。高性能ビデオカードは、その長さと重さのおかげで先端部がたわんで歪みやすく、故障したり拡張スロットを破損したりする原因になることもある。

 しかしX570S PG Riptideでは、ビデオカードを挿す一番上のPCI Express 4.0 x16スロットを強化スチールで保護。また、マザーボードに固定するためのアンカーポイントも一般的なマザーボードと比べると多めで、拡張スロット自体がより強固に固定されている。

中央部のM.2スロットの近くにあるPCI Express 4.0 x16スロットは、強化スチールで保護されている

 さらに、大きくて重いビデオカードの先端部分をしっかりと支えられる「ASRock グラフィックスカードホルダー」も同梱している。マザーボードの固定用ネジ穴を利用して組み込むタイプなので、PCケースを選ばず利用できる。この2つのギミックにより、高性能な大型ビデオカードもたわんだり歪んだりすることなく設置でき、安心して利用できるのだ。

大型で重いビデオカードをしっかり支える「ASRock グラフィックスカードホルダー」を同梱している

このホルダーは、マザーボードの右中央と右下の固定用ネジ穴を使って固定する。ビデオカードの厚みに合わせて調整することも可能だ

 また、RyzenとビデオカードのVRAMを直接接続してやり取りできるようにする「Smart Access Memory」にも対応。これも、高性能なビデオカードを利用してより高いフレームレートを引き出したいPCゲームユーザーにはうれしい機能だ。

 もちろんインターフェースも充実している。PCI Express 4.0 x4に対応するM.2スロットを2つ搭載し、CPUソケットに近いスロットには金属製のヒートシンクを備え、高性能だが発熱の大きいPCI Express 4.0対応SSDもしっかり冷却できる。

CPUソケットに近い位置のM.2スロットには金属製のヒートシンクを装備する。チップセットに近いM.2スロットには流用できない

 背面には10Gbpsの帯域に対応するUSB 3.2 Gen2ポートを2つ装備しており、うち1つはType-Cコネクターだ。フロントポートにはType-Cを搭載するPCケースと連係できるピンヘッダーも備える。そのうえ、PCゲーマー向けに、高いポーリングレートをサポートするゲーミングマウスやキーボードを接続するためのUSBポート「Lightning ゲームポート」も搭載している。

バックパネルにはType-AとType-CのUSB 3.2 Gen2ポートを1つずつ搭載。このほか4つのUSB 3.2 Gen1ポート、2つのUSB 2.0ポート、2.5Gigabit Ethernetポート、HDMIなどを備える

フロントポートには、Type-Cを搭載するPCケースで利用できるUSB 3.2 Gen2対応のピンヘッダー

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