Core i7-10875HにGeForce RTX 2080 Super with Max-Qは現時点で最新・最強
300Hzパネル搭載!CPUもGPUも最高クラスで勝利にこだわる方におすすめのRazer Blade 15アドバンストモデル
普段遣いも考えられたキーボードに充実したインターフェース
ここではキーボードについて見ていきたい。今回検証に用いたのは英語配列モデルだが、日本国内では日本語配列のみ発売されるので、まず提供された写真をベースに日本語配列キーボードの特徴を見ていこう。
一見しただけでは英語配列モデルに見えてしまうかもしれないが、それはかな刻印がないためだ。プログラマー向けやゲーミング向けキーボードでは確かにかな刻印なしのものもある。それと同様と言えるだろう。日本語での文書入力も、ローマ字入力の方であればそこまで問題はないだろう。ただしかな入力派の方は完全に頭に叩き込んでいないと難しいかもしれない。基本的に、ゲーミング、クリエイター向けの本製品のターゲットに絞り込んだキーボードだ。
かな刻印がないことを除けばキーレイアウトはかなりオーソドックスだ。従来モデルとの違いとして、右下にある上下左右キーが上下キーの高さを半分とした1列に収めていることが挙げられる。上下キーの大きさは小さくなったが、従来のレイアウトでは上キーがひとつ上の列に突き出し、その部分の配列がスタンダードとは言えなかったところがあるので、改善と言えるだろう。
ひとつ特徴と言えば、右Altキーが省かれている点。代わりにあるのはFnキーだ。Fnキーは主にF1〜F12キーに割り当てられたディスプレイ輝度や音声ボリューム等のコントロールで利用する。一方、Altキーは主にショートカットキーで利用することが多いだろう。ただしスペースキーの右のキーとなると、どちらの使用頻度がより多いのか難しいところである。本製品のF1〜F12キーを見ると、左寄りがメディア制御、右寄りがディスプレイ輝度やバックライト輝度に割り当てられており、後者を右手だけで制御できるというのは意外と便利かもしれない。
キーピッチは19mmでノートPCでは一般的なサイズだ。それでも左右には余裕があり、スピーカーが配置されている。キーストロークは薄型の本体に合わせて浅めだ。キーストロークが浅いと言うと、ネガティブなイメージもあるが、Razer Blade 15は押し込んだ時の反発が多少強めでタイピング感を感じられるよう調節されている。その点ですぐに底を打つものとは異なるが、実際のゲームプレイでは好みもあるのでショールームで触れてみることをオススメする。ゲーミングノートPCとして、RGB LEDバックライトとキー単位Nキーロールオーバー対応が特徴と言える。
各種のインターフェースも、15.6型ボディに合わせて充実しているのが特徴。USBを中心に多くの機器を接続したい場合などはここもポイントになるだろう。ベースモデルとアドバンストモデルでは若干異なるので、ここではアドバンストモデルのものを紹介していく。アドバンストモデルでは、左側面にACアダプタ用端子、USB 3.2 Gen2×2、USB 3.2 Gen2 Type-C、オーディオ用ジャック(4極)、右側面にSDカードリーダー(UHS-III対応)、USB Type-C(Thunerbolt 3)、UBS 3.2 Gen2×1、HDMI 2.0b×1、セキュリティロックスロットがある。
ひとつ目のポイントは2つあるUSB Type-CのうちひとつがThunderbolt 3に対応している点。Thunderbolt 3の転送速度は40GbpsでUSB 3.2 Gen2の10Gbpsよりも高速だ。「Razer Core X」のようにThunderbolt 3接続でノートPCに外付けGPUを接続する用途もあるが、本製品は本体に強力なGPUを搭載しているのでそのほかの用途を紹介しておこう。たとえば有線LANを含めた多数のポートを増設するドック、あるいはポータブルのNVMe SSDを接続する用途でThunderbolt 3は活用されている。
なお、このThunderbolt 3および左側面のUSB Type-Cはともに映像出力にも対応している。HDMIも備えているが、USB Type-C対応のディスプレイと組み合わせたマルチディスプレイも快適だ。
2つ目はゲーミングと言うよりコンテンツ制作向きだが、SDカードリーダーが高速のUHS-IIIに対応している点だ。UHS-III対応のSDカードを利用すれば、デジタルカメラやビデオカメラで撮影したファイルを高速伝送できる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう