2017年07月12日07時00分

ベビーカーめちゃ厄介なんですけど

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今日のテーマはベビーのカー

 おはようございます、家電アスキーの盛田 諒(34)です。水曜の育児コラム「男子育休に入る」の時間です。2月末から4月末まで8週間の育休をとって地獄だけどよかったよ~!! という謎の記事を書いています。職場復帰後の現在は赤ちゃん時間で寝起きしていて眠いです。

 赤ちゃんは生後4ヵ月。重量約5.5kgでまだモバイルサイズですが、出かけるときはベビーカーを使うようになりました。初夏だというのに35℃を超える猛暑日が続き、お腹をくっつける抱っこひもだと赤ちゃんが熱をもってしまうため、まだ排熱効果が期待できるベビーカーに乗ってもらうことが増えています。

 ベビーカーは良いものです。ベビーとベビーのメンテナンスグッズを乗せれば、羽が生えたように身軽になれます。車輪は人類最大の発明です。赤ちゃんが小さくてまだお座りできないとき、お座りできてもベビーチェアがないときテーブル席の店に入れるのも良いところです。

 ……というのは理想値でカタログスペックです。実際はかなり厄介で面倒7割、恩恵3割という按配になりました。事前に知らせてほしかったです。購入時からすでに大変だったので、仮想体験してみましょう。ベビーカーVRです。


買うのも厄介

 ベビーカーには生後0~1ヵ月の赤ちゃんでも使える「A型」、生後7~9ヵ月頃から使える「B型」の2種類があります。A型は赤ちゃんと向き合って、顔を見ながらベビーカーを押せる「対面式」が特徴です。A型・B型は日本の安全基準(SG規格)に基づくため、海外製ベビーカーにA型・B型の区別はありません。

 赤ちゃんが生まれたとき知人からA型・B型兼用の多機能ベビーカーを譲ってもらいましたが、約7kgと重く常用には筋肉が足りません。A型・B型兼用で軽いものがほしくなりました。まずは主なメーカーを見てみましょう。

 国内には2大ブランドApricaとCombi、哺乳瓶で有名なPIGEON、2006年発足のベンチャーCURIO、三輪ベビーカーの大手AirBuggyなどがありますね。海外に行くとイギリスの老舗MACLAREN、細長く折りたためるアメリカのJeep、小さくたためてデザインが良いフランスのBABYZEN YOYO、機能性と安全性を売りにするドイツCybex、ベビーチェアで有名なノルウェーStokkeなどがあります。

 調べると60社ほど見つかりました。

 ブラウザーを閉じて店に行きます。アカチャンホンポ、ベビーザラス、都内大型ベビー用品店に来ましたが、大手のベビーカーしか置いてありません。高級ベビーグッズで有名な代官山に行きます。La fuente代官山、blossom39などの品ぞろえが良いですね。とくに海外製ベビーカーが豊富にそろっています。

 価格は1万円未満の格安製品から13万円台の高級品までありますね。

 高級品は基本デカくて重いので、電車ではなくマイカーを使う人向けでしょうか。タイヤ径が大きく、操舵安定性が良く、衝撃吸収性も大きく、走行音も小さく、高級自動車がベビーカーになったような風情で世界の差を感じます。見栄ではなく住んでいる世界に合った製品を買いたいですね。マッドマックスにでも出てきそうな巨大ベビーカーで混雑した電車内に乗りこんでいくのは破壊者の所業です。

 あらかた見てきました。それではスペック、雑誌のレビュー、ネットのクチコミ、実店舗の試用を軸に比較をします。

「電車の改札を通れるサイズか」
「片手でもちあげられる重さか」
「マザーズバッグが入る収納はあるか」
「トートバッグを引っかけたまま折りたたんでも直立するか」
「日よけの幌は赤ちゃんに直射日光が当たらない大きさか」

 など12項目程度を比較検討します。

 結局買ったのは日本の代理店カトージが取り扱っている英国製のベビーカーJoie AirSkipでした。重量4.4kgで軽く、A型・B型兼用で小さいうちから使えるものです。検討過程を書くと1万字を超えそうなので割愛します。

 以上で1ヵ月かかりました。

 ベビーカーが買えました。赤ちゃんと出かけましょう。おむつ・ミルク・着替えをバッグにつめこみましょう。バックパックでもトートバッグでも両方でもOKです。抱っこひもも忘れずに入れましょう。軽登山装備くらいの量と重さになっていると思います。行きましょう。


乗せてみても厄介

 段差に引っかからないよう、人にぶつからないよう、注意しながらベビーカーを押していきます。駅に着きました。エレベーターを探します。なかなか見つかりません。地図を見ると逆側の出口にしかエレベーターがないことが分かりました。がっかりします。

 体験談でいうとがっかりしたのは都営地下鉄国立競技場駅です。JR千駄ヶ谷駅からの乗り換え時、はるか遠くの出口にエレベーターがあって泣きました。都営地下鉄六本木駅はエレベーターの乗り換えが複数回あって驚きました。一番エレベーターを見つけるのに苦労させられたのは渋谷駅です。JRから東京メトロ副都心線に乗り換えるとき一発でエレベーターを見つけられたらもはや駅員です。ちなみに新大久保駅に至ってはエレベーターどころかエスカレーターさえありませんでした。階段です。

 ともあれエレベーターに乗ってプラットフォームに着きました。電車が入ってきます。車内がやや混んでいるのがわかりました。すばやくベビーカー変形モードに移ります。

 赤ちゃんを固定するベルトをはずします。片手で赤ちゃんを抱っこします。片手でベビーカーを折りたたみます。片手で折りたたむにはコツがあるため慣れないうちはすばやくできませんががんばりましょう。たたんだベビーカーを小脇に抱えます。発車ベルが鳴っているうちに乗りこみます。乗ったらベビーカーが脇にあっても邪魔にならず、赤ちゃんを抱っこしていても倒れづらい場所を確保します。優先席付近またはドア脇いわゆる「狛犬ポジション」が理想です。位置についたら車輪がすべらないよう後輪2つのストッパーをすばやく下ろします。倒れないよう姿勢をキープします。

 慣れるまで面倒ですががんばりましょう。

 ちなみにわたしが買ったJoie AirSkipは幅46cmでコンパクトに思えたのですが展開時の奥行きは84cmで想像以上にかさばりました。赤ちゃんが小さくリクライニング状態にしているため折りたたんだときもリクライニング部分がふくらんで邪魔です。想定外でした。これが欧米サイズというものかと実感します。

 ともあれ目的の駅に着きました。右手に赤ちゃん、左手にベビーカーを抱え「オリャー」と電車を降ります。飯田橋駅などは電車とプラットフォームの隙間が大きいため「オリャー」に危険を感じます。プラットフォームも混んでいるので空いているところを見つけてベビーカーを展開します。赤ちゃんに乗っていただきます。ふたたびエレベーターを探します。エレベーターはプラットフォームの端にある場合が多いです。乗車駅とおなじ端側ならいいですが、逆だった場合は端から端まで歩いていきます。

 「オニャーーン!!!」

 きたっ。赤ちゃんオニャーンタイムです。

 ベビーカーに乗った赤ちゃんは必ずしもご機嫌ではありません。わたしの赤ちゃんについて言えばご機嫌4割、不機嫌6割です。

 「どうしましたか~」などと声をかけながらベビーカーを押しますが、オニャーンは止まりません。あきらめてベビーカーを停車します。おむつは汚れていません。ミルクは1時間前に飲んだばかりです。眠いのでしょうか。仕方がないので抱っこひもを取り出して装着します。足をバタバタさせる赤ちゃんに入ってもらいます。ベビーカーにはマザーズバッグを入れてキャリーバッグのようにゴロゴロ押しましょう。電車やバスに乗るときにまたバッグをヨイショと出して折りたたまなければいけないのが面倒ですが、慣れればスムーズにできるようになります。がんばりましょう。

 なぜがんばらないといけないのか。


もっとラクしたい

 だいいち、なぜベビーカーなのか。

 地球に重力があるからです。赤ちゃんと荷物を持ったままだと重いからです。重いものを運ぶときの抗力を減らすため車輪を使うのは道理ですからベビーカーはいい案ですが、代替可能なソリューションとして筋肉があります。筋肉さえあれば赤ちゃんを抱っこしつづけても問題ありません。暑いときは抱っこひもに専用の冷却シートを入れて排熱補助をすればよいのです(そういう製品がある)。

 本当に顧客が欲しいと思っているのはドリルではなく穴であり、自分の筋肉を補ってくれるテクノロジーがあればベビーカーでなくてもいいのです。ラクができれば何でもいいのです。

 「赤坂から永田町をベビーカーを押して一生懸命通勤する姿を見て、道行く人々は心の中で『頑張れ』とエールを送るに違いない」という発言が注目されましたが、そもそもラクするために使っているベビーカーが苦労の代名詞のようになってしまっているところに切なさを感じます。エールなんて送られてほしくないです。わたしはがんばりたくないんだよ。

 とにかくベビーカーは工夫が必要なので難儀しています。ベビーカーの便利な使い方、便利グッズなどがありましたらぜひFacebookまで教えていただけると助かります。メーカーには家庭用パワーアシストスーツあるいは荷運びドローンを開発いただきたくお願いします。


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