旅バカライター中山です。今年はすでに3回も台湾に行っていますが、台湾は美味しいものは多いし、最新スマホなどもいち早く発売されるなど魅力たっぷりなので、何回足を運んでも楽しい旅先です。そんな台湾へのアクセスとして、LCC(ローコスト航空会社)のPeachが8月8日から、羽田ー台北路線をスタートしました。
しかも、就航を記念して0泊2日の『東京(羽田)=台北(桃園)弾丸スペシャル』チケットを1万2000円(燃油サーチャージなし)で販売しています。新幹線の東京ー大阪片道と同じくらいの価格で、台湾旅行が楽しめる! というわけで、早速弾丸台北旅行に行ってきました!!
2015年8月23日朝/羽田空港
往路で搭乗するPeachのMM1029便は5時55分のかなり朝早いフライト。チェックインのために4時半頃には羽田空港国際線ターミナルには到着してきたいところです。
以前は羽田空港への早朝アクセスは公共交通機関がなく不便でしたが、最近はリムジンバスが4時台から運行しているので、23区在住ならリムジンバスを使うのが便利です。
到着したらカウンターでチェックイン。 |
チェックインは機内持ち込みの手荷物だけなので、サクッと終了。早朝なのでセキュリティーチェックや出国審査も混雑はなくスムーズ。制限エリア内ではフードコートがオープンしているので、搭乗まで時間がある場合はここで時間をつぶすのがオススメです。
フードコートには軽食から肉系ガッツリまでありますが、たくさん食べると台北で食べられなくなるので注意です。 |
ツアー当日の8月23日は、台風15号接近中と悪天候によるフライト遅延が心配でしたが、フライトには問題なくオンタイムで離陸しました。
Peachの座席はLCCということもあり、シートピッチは若干狭めですが、176センチの筆者でも問題なく座れるレベルです。ちなみに復路は新型のシートの機材で、座り心地やテーブルのサイズなど、復路のほうが若干快適でした。
往路のシート。旧タイプで背もたれの幅が厚め。背の高い人には足元が余裕十分とはいきませんが、3時間30分ほどのフライトなら問題なし。(写真手前が身長156センチの女性、奥が175センチの女性) |
LCCなので無料の機内食サービスはありませんが、有料サービスは利用可能。しかも関西がベースのPeachらしく、メニューもたこ焼きやお好み焼き、お笑い芸人のたむらけんじさん監修の焼き肉丼など、関西色をプッシュしたラインアップになっています。
炭火焼き肉たむら監修のヘルシー焼肉弁当や、たこ焼き、モダン焼きもオーダー可能。しっかり温めて持ってきてくれます。 |
台北までのフライト時間は約3時間30分。早起きだったので、機内ではグッスリと睡眠。目が覚めると着陸準備に入っていました。海外旅行といってもフライト時間が短いので、あまり疲れなくていいですね。
8時30分/台湾到着
台湾と日本には1時間の時差があり、到着は現地時間の8時30分。この時間だと台湾桃園空港もあまり混雑はなく、入国審査もスムーズです。8時50分には到着ロビーに出てこられました。
到着後まずは現地での通信を確保するため、通信キャリアのカンターに並びます。Peachが到着するのは桃園空港の第1ターミナル。SIMが購入できるカウンターは、ゲートを出た右側にあります。
3キャリアありますが、価格差はほとんどなく、台北市内で使うぶんには通信品質の差も気にならないので、どのSIMを選んでも問題なし。弾丸ツアーの場合極力時間を節約したいので、空いているキャリアでサッと購入しちゃいましょう。
台湾の大手3キャリアが並んで出店しています。 |
今回は台湾大哥大(台湾モバイル)のSIMを購入。いちばん安い3日間プランで300台湾ドル(約1110円)です。 |
そのほか現地SIM以外の通信方法は、別記事にまとめてあるのでチェックしてみてください。
次に通信キャリアのカンターとは反対のゲートを出て左にあるカウンターへ向かいます。ここでは、台北市内の地下鉄などで利用できるプリペイドカード『EASY CARD』を購入。100台湾ドル(約370円)で、同じ金額ぶんがデポジットとしてチャージしてあります。同時にチャージもできるので、カード料金と合わせて200台湾ドルを支払い、追加で100台湾ドルをチャージしました。
『EASY CARD』を販売しているカウンター。 |
空港で購入できるEASY CARDは、オリジナルのデザイン。 |
SIMカードとEASY CARDを入手したら、台北市内へと向かいます。桃園空港から市内へは、高速バスでのアクセスが一般的ですが今回は台湾の新幹線を使うことに。まずは空港から新幹線が停車する桃園高鉄駅へバスで向かいます。乗車時間は15分ほど。
桃園高鉄駅へ向かうバス。料金は30台湾ドル(約110円)。 |
桃園高鐵駅に到着。券売機から台湾南部の台中や高雄への乗車券も買えます。 |
新幹線のチケットは自動販売機で購入可能で、台北駅までは自由席で165台湾ドル(約610円)。現金だけでなくクレジットカードも利用できます。台北行きの列車はだいたい20分間隔で運行しています。また台北までは2駅で乗車時間は20分ほど。
台湾新幹線のカラーはオレンジ。外観は日本の新幹線ソックリ。日本の新幹線の技術を導入しているので、車内もどことなく似ています。 |
10時/台北市内到着
台北駅に到着したのは10時。ここから地下鉄に乗り換えて東門駅へ向かいます。
台湾と言えば小籠包! というわけで小籠包で有名な鼎泰豐(ディンタイフォン)の本店で食事です。有名店ということで、昼過ぎや夜は1時間、1時間半待ちはザラと非常に混んでいるお店ですが、開店直後のこの時間ならほぼ待たずに入れます。弾丸ツアーは時間との勝負なので、最初にやってきたわけです。
定番ですが1度は本場の鼎泰豊で必ず食べておきたい小籠包。 |
もちもちした皮と肉汁たっぷりでおいしい! |
台北市内には京鼎樓(ジンディンロウ)や明月湯包(ミンユエタンパオ)など小籠包を提供していて、味もディンタイフォンと優劣付けがたいレストランがたくさんあります。もしディンタイフォンが混雑しそうな時間帯に小籠包を食べたい場合は、ほかのレストランをチョイスしたほうがいいかも。もちろんこれは弾丸ツアー限定の話で、時間に余裕がある人は、食べ比べをしても楽しいです。
小籠包を食べたあとは、同じく台湾では定番のかき氷店に突入。鼎泰豐本店から歩いて3分の思慕昔(スムージー)。こちらも有名店でかなり混雑しますが早い時間なら空いています。メニューはいくつかありますが、ここはマンゴーかき氷でしょう。合わせてイチゴかき氷もオーダー。
マンゴーかき氷は190台湾ドル。マンゴーアイスがトッピング。イチゴかき氷は200台湾ドル。イチゴのほかキウイとマンゴーがのっています。 |
台湾は冷房が強い店が多いので、テラス席で食べられるのはうれしいです。 |
12時10分/小米之家を見学
すっかり満腹になったので、ここから台北デジタルツアーに切り替えです。まずは8月7日にオープンしたばかりのシャオミ公式ショップ『小米之家』に行きましょう。小米之家は、地下鉄行天宮駅を降りてすぐです。
3番出口を出るとすぐ目の前にある小米之家。 |
製品は展示してあるので、最新モデルのタッチ&トライができます。 |
スマホ以外にもテレビや空気清浄機など各種家電も販売中。 |
ニュースなどではよく耳にするシャオミですが、日本へは未参入ということで同社の製品に触れられるチャンスはなかなかありません。それがここ台北ならガシガシとスマホやテレビなどがいじれちゃいます。
もちろん購入も可能ですが、人気のため、1日3回、決まった時間に並ばないと購入できません。これはスマホやテレビだけでなく、バッテリーやキャラクターぬいぐるみなどのアクセサリーも同じなんだとか。弾丸ツアーの貴重な時間を使って並ぶかどうかはお好みで。
インテリアにもこだわっている店内。 |
修理の受け付けもしています。一定時間を超えるとキャッシュバックがもらえるとのこと。 |
13時10分/“史上最萌”ポストを見に行く
小米之家を見たあと、地下鉄で乗り換えて2駅と近いことがわかったので、台北の新名所となっている“腰の曲がったポスト”を見に行くことにします。このポストは、8月8日に台湾を横断した台風13号の影響で曲がってしまったのですが、2台ならんで風に耐えたけなげな雰囲気が現地でも“史上最萌”と人気を呼んで、すっかり観光名所となっています。
地下鉄南京復興駅から歩いて3分ほどのセブンイレブン前。“小緑(緑ちゃん)”、“小紅(紅ちゃん)”のあだ名がつけられています。 |
我々が到着した際は、すでに2週間ほどたっていたので大混雑ではなかったですが、それでも訪問時は8人ほど並んで撮影待ちをしていました。安全性を考えて移転して展示する話も出ていましたが、しばらくは同じ場所に設置しているようです。
13時50分/新デジタルビル三創生活園区をチェック
次に訪れたのは、こちらも台北の新しい人気スポットとなっている『三創生活園区』というショッピングビルです。山根博士の記事でも詳しくレポートしていますが、インテルやASUS、サムスン、OPPOなど有名メーカーの公式ショップが入居していて、このビルを回るだけで最新のデジタル事情が把握できます。
台湾はPCゲーム人気が高く、インテルショップもゲームのテストプレイコーナーは長蛇の列でした。 |
電化製品だけでなく雑貨も多く、日本のLOFT(ロフト)のような雰囲気。 |
サムスンショップでは発売したばかりのGalaxy Note 5を展示。 |
中国メーカーのOPPOも台湾では人気メーカーのひとつ。 |
また三創生活園区の隣は、台北のITモールとして定番となっている『新光華商場』です。こちらは古き良きITショップといった感じで、秋葉原のPC街と似ています。どちらのショッピングモールでも製品の購入は可能。円安の影響もあって、日本より安いという製品はあまりありませんが、日本未発売のものも多いので、見ているだけでも楽しいです。
17時35分/台湾名物ルーロー飯を食べる
そろそろお腹が空いてきましたので食事をすることに。目指すは地下鉄中正紀念堂駅のそばにある金峰魯肉飯に向かいました。
金峰魯肉飯も地下鉄をおりてすぐの場所にあってアクセスしやすい。 |
魯肉飯(ルーローファン)は、甘辛く煮込んだ細切れの豚肉をご飯の上にかけたもの。屋台や食堂などでサクッと食べられる庶民に親しまれている料理です。
金峰魯肉飯は台北の魯肉飯店のなかでもトップクラスの人気。食事時には大行列になっていることも。ただし、テイクアウトの人も多く、店内で食べる場合も回転が速いので、行列が長くてもそんなに待たずに入ることができます。
そぼろ肉かけご飯の魯肉飯。小サイズで30台湾ドル(約110円)。甘辛く煮込んだ味付き卵も美味しいので是非。卵は10台湾ドル(約37円)。 |
金峰魯肉飯には日本語メニューもあり、オーダーシートに書き込んで店員さんに渡せばいいので、注文しやすいのも◎。価格も安いので、小腹が減ったときにはピッタリです。ただし店内は屋台ふうなので、アジア慣れしていない女性などは多少躊躇するかもしれないことを補足しておきます。
19時/足つぼマッサージで疲れを癒やす
あちこち歩き回ったので、足がパンパンに。そこでマッサージ屋で足つぼマッサージをしてもらい、足の疲れを癒やします。
台北市内にはあちこちにマッサージ屋さんがあり、価格は30分で500台湾ドル(約1850円)が相場。今回は士林夜市のそばにあるマッサージ店に入ってみました。
マッサージ用の椅子に座って、きっちり揉みほぐしてもらいます。 |
なかにはグイグイと強めに押すマッサージ師もいて、かなり痛いケースもありますが、マッサージ終了後はスッキリ。むくみが取れて履いていた靴が緩くなるほど。このほか全身マッサージやネイルなどのサービスを行なってるマッサージ店もあるので、時間に余裕があればチャレンジしてみるのもオススメです。
20時/士林夜市でお土産を探す
そろそろ夜も遅くなってきたので、帰りの飛行機の時間が気になるところ。そこで、お土産を買うために士林夜市へと向かいます。夜市には飲食店のほか、ゲームやお土産など様々な屋台が集まっており、なかでも士林夜市は台北でも最大規模です。
最寄り駅は地下鉄剣潭駅。士林駅もありますが、ここから夜市へは遠いので間違えないように注意です。
2011年に移転して新しくなった士林夜市。 |
台湾土産のお店もたくさんあります。 |
ダーツやモデルガンで風船を割るゲームや、麻雀牌を合わせるゲーム、エビ釣りなど、縁日のように遊べる出店も多い。 |
士林夜市は1階がお土産や雑貨、ゲームなどを扱っている屋台街となっていて、飲食の屋台は地下にあります。ほかの夜市は屋外なので雨の場合は濡れてしまいますが、士林夜市ならその心配はなし。
先ほどの金峰魯肉飯で食べ過ぎたため、見て回っただけですが、海鮮や肉料理、デザートなど様々な屋台があつまってるので、屋台をはしごしていろいろ食べてみるのも楽しいですよ。
海鮮系の屋台。簡単な日本語なら通じる店員さんも多い。 |
実際の料理をメニューとして展示してある店なら、指さしでオーダーできるのでカンタン。 |
22時/タクシーで桃園空港へ向かう
台北市内をウロウロするのはこれで終了。フライトの時間に合わせて桃園空港に向かいます。この時間ならバスなども利用でき価格も安いですが、強行スケジュールでヘトヘトなため、タクシーで空港まで向かいます。
空港までは、渋滞などなければ市内から40分ほど。バスよりも速く空港へとアクセスできるので時間を有効に使え、料金は1200台湾ドル(約4500円)が相場なので、複数人で乗れば思ったほど高くなりません。
桃園空港でチェックイン。 |
復路は日付変わった0時30分発のMM1028便です。チェックインカウンターは22時30分からオープンしていました。さすがにこの時間では、空港内のお土産屋や飲食店は軒並み閉っていてほぼ利用できません。食事や買い物は市内でキッチリ済ませておきましょう。
復路の便も台風の影響はなく、スケジュール通りに離陸。機内ではグッスリと眠って、目が覚めたら羽田空港へ着陸寸前でした。
4時45分/羽田空港到着
帰りのほうがフライト時間がじゃっかん短く3時間15分ほど。日本への入国審査や税関を通って到着ロビーに出られたのが5時頃でした。羽田空港から都内へのアクセスも、5時台からバスが運行しているので問題なしです。
以上で台湾0泊2日弾丸ツアーは終了! かかった移動費用と通信費は下記のとおり。
羽田空港-台北桃園空港往復航空券代:1万6650円
桃園駅へのバス:30台湾ドル(約110円)
桃園駅→台北駅(新幹線):165台湾ドル(約610円)
台北市内移動(EASY CARD):200台湾ドル(約740円)
タクシー(市内→桃園空港):1200台湾ドル(約4500円)
台湾プリペイドSIM:300台湾ドル(約1110円)
合計 2万3720円
※タクシーは3人で乗車していますので、ひとり1500円。割り勘すると2万円ちょっとで台北を満喫できたわけです!
今回利用した『東京(羽田)=台北(桃園)弾丸スペシャル』は、10月20日(販売期間延長)2015年12月15日の23時59分まで販売中。搭乗期間は10月23日2015年12月18日まで。現在は水→木、木→金、日→月、10月26日以降は月→火、火→水、水→木、木→金が対象日(対象便は往路MM1029便 -復路MM1028便)となっています。9月2日の時点では10月出発にまだ空席がありました。
申し込みは専用のモバイルサイトからかコンタクトセンターのみで受け付け。PCのブラウザーからは申し込めませんので注意です。
また弾丸チケット以外でも、基本運賃体系の『ハッピーピーチ』が片道7680円からとなっているので、1泊以上でもかなりおトクな旅程が組めます。興味のある人はチェックしてみましょう!!
【2015年9月29日】人気につき、販売期間と対象搭乗期間が延長されたため、訂正・追記しました。
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