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台湾行ったら通信どうする? 海外旅行の現地スマホ通信事情

2015年08月07日 08時00分更新

文● 中山智  編集●KONOSU

 海外渡航先1位にランキングされるなど、海外旅行の目的地として注目を集めているのが“台湾”です。(エイビーロードの『海外旅行調査2015』より)。地理的に日本から近く、複数のLCC(格安航空会社)が就航しているため、おトクな航空券やツアーが多いこと。さらに、観光地やグルメも豊富で旅行先としての魅力の高さがポイントとなっています。

台湾の現地通信事情
台湾の現地通信事情
名物の小籠包やかき氷、夜市での買い物や観光など、台湾は老若男女が楽しめる旅行先です。

 そんな台湾に、この夏の休みを使って渡航を計画している人も多いはず。そこで、ネックとなるのが現地での通信事情。旅をスマートにすすめるためには、スマホなどで通信ができることが重要です。

 たとえば、言葉の問題。台湾は大手のホテルやレストラン、観光客の多い屋台などでは日本語が通じることもありますが、それでも現地の中国語や英語でのコミュニケーションが必要なケースもあります。

台湾の現地通信事情
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 そんなときでも、現地で通信可能なスマホで翻訳アプリを使えば、サクッと現地語に変換して、相手に見てもらうことができるので便利です。

台湾の現地通信事情
Google翻訳アプリは、翻訳結果を大きく表示する機能があるので、タクシーなどで目的を説明するのに便利。

■Google翻訳→(iOS版 / Android版)

1. 国内キャリアのローミングサービスを使う

  現地での通信でいちばん手軽なのが、日本で使っているケータイキャリアのローミングサービスを使う方法。ドコモとau、ソフトバンクの三社は台湾での定額ローミングを提供しているので、1日最大2980円で利用できます。

台湾の現地通信事情
ドコモの料金の仕組み。2段階の定額プランで利用できる。

 ローミングで利用する際に注意する点は、1日のカウントが日本時間で切り替わること。とはいえ日本と台湾は1時間しか時差がないので、日本とほぼ同じ時間帯と考えていればオーケーです。

 また、台湾も日本同様複数のキャリアがサービスを展開していますが、ドコモとauに関しては台湾のどのキャリアに接続しても定額となります。

 ソフトバンクだけは定額での接続先が中華電信(Chunghwa Telecom)、台灣大哥大(Taiwan Mobile)のみ定額となっています。そのため、ソフトバンクだけは、スマホのOSの設定で接続するキャリアをどちらかに固定して使用しましょう。

台湾の現地通信事情
iPhoneは設定から“キャリア”にアクセスして、ネットワーク選択の“自動”をオフにすると、キャリアの検索が始まる。
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Androidは設定アプリから“モバイルネットワーク”→“通信業者”で接続キャリアを選ぶ。

 各キャリアとも海外ローミングで利用するためのアプリも用意しており、日本の現在時刻や接続先などがチェック可能。渡航前にダウンロードしておきましょう。

2. モバイルルーターをレンタルする

 現地での通信手段としてオススメナのが、モバイルルーターのレンタル。テレコムスクエアが提供しているレンタルモバイルルーターのWi-Ho!の場合、台湾専用なら料金は1日590円となっています。

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Wi-Ho!のプラン。台湾専用の場合は1日590円でローミングの料金と比べると1/4以下。

 モバイルルーターの場合、複数人でも使うことができるので、一緒に行く仲間とひとつ借りてシェアすれば、利用料金もさらにおトクになります。

 モバイルルーターのレンタルは、成田空港や関西国際空港などのカウンターで当日借りることもできますが、旅行シーズンの場合、在庫を切らしてレンタルできないケースもあります。

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成田空港のカウンター。当日でも在庫があればレンタル可能。

 あらかじめネットで予約して、空港では受取りのみにしておいたほうが手続きもカンタンで時間がかからずオススメです。

3. SIMフリー端末で現地プリペイドSIMを使う

 もしSIMフリー端末を持っているなら、さらにおトクに通信できるのが、現地のプリペイドSIMを利用する方法です。

 台湾の空港には各キャリアがカウンターを出しており、その場で購入可能。プランも旅行者向けに日数別になったものが用意されています。カウンターの店員も手馴れており、使いたい日数と端末を手渡せば、サクッと設定までしてくれるので安心です。

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台湾桃園国際空港ターミナル1のカウンター。3キャリアが並んで出店。オープン時間は8時で22時頃まで受け付けています。

 料金はキャリアによって微妙に違います。また同じ日数でも通話用のチャージ金額によっても差がありますが、データ通信は無制限となっています。
現地での通話は利用機会が少ないので、数日の滞在なら通話用のチャージが少ないプランで問題なしです。料金プランは3日間で300台湾ドル(約1200円)といったところ。日割りで考えると、モバイルルーターのレンタルよりもおトクです。

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中華電信のプラン一覧。3日間のAプランは300台湾ドル(約1200円)。

 購入時にはパスポートの提示が必要となります。一定期間は新たにSIMが購入できず切り替え作業が必要なキャリアもあるので、台湾旅行が終わってもSIMはなくさないように保管して、次回台湾に来るときに忘れずに持ってきましょう。

4. フリーWiFiを使う

 短期の旅行なので、通信にお金をかけたくないというユーザーにオススメナのが、無料のWiFiサービスです。台北限定ですが、“Taipei Free(台北無料公衆無線LAN)”というサービスが利用可能です。

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Taipei Freeの公式サイト。日本語なのでわかりやすい。

 Taipei Freeは地下鉄駅やランドマークなど、台北市内のあちこちにアクセスポイントがありインターネットが接続できます。
 使用にはアカウントの登録が必要ですが、公式サイトから行なえるので出発前にあらかじめ登録しておきましょう。また接続方法なども日本語で解説しています。

台湾の現地通信事情
公式サイトからアクセスポイントが検索可能。街のいたるところに設置されています。

 以上が台湾旅行時の通信事情です。どれくらいスマホからネットにつなげるかなど、自分の利用状況に合わせて通信環境を確保して、快適な台湾旅行を目指しましょう!

■関連サイト
エイビーロード・リサーチ・センター 
Wi-Ho!(テレコムスクエア) 
Taipei Free(台北無料公衆無線LAN) 

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