前回は「説明文の書き方」について書きました。メール、Facebook、Twitterなど、文章を書く機会が飛躍的に増えているので、仕事を効率化するためにも大事な話です。よければ、ぜひ復習してみてください。
さて今回は、とんでもなく成果を出している人は、他の人々と何が違うのかを考えてみたいと思います。ぼくは編集者という仕事がら、さまざまな分野で、そういう人と会うことがあります。彼らには共通している点があることに気づきました。以下です。
ひとつづつ見ていきましょう。
(1)めちゃくちゃよく働く
すごい人はみんな、例外なくハードワーカーです。いつ休んでいるんだろうと思えるくらいよく働きます。ワークライフバランスという概念はないようです。もちろん、遊ぶときは遊ぶのですが、そういう時間も仕事のことを考えているので、けっきょく仕事につながってしまうことが多いようです。
(2)好きなことをしている
彼らがずっと仕事をしていられるのは、好きな事をやっているというのが大きいと思います。仕事と遊びの区別はほとんどなく、楽しくてしょうがないから続けていて、そのうちに成果が出てしまうというのが実際のところのようです。
(3)やたらと効率がいい
すごい人はみんな、やたらと効率がいいです。なにかやるときには、二つか三つのことを同時に達成するようにしています。一日の時間は、みんな平等に24時間しか持っていないわけですから、効率でほかの人と差をつけるしかありません。長時間働いて効率もいいので、どんどん差を広げていきます。
(4)判断が早い
彼らは、ものごとを一瞬で決めます。この決断力は、豊富な過去の経験に裏打ちされています。いろんな分野についてたくさん考えて何かをしたという下地があるので、いざというときにすぐに決められるのです。また、めちゃくちゃ忙しいから必然的にそうなります。
(5)メールの返事が超早い
上と関連していますが、メールの返事も超早いです。決断力もさることながら、非常にたくさんのメールを受け取るので、ためると破綻してしまうのです。彼らから返事がもらえないときは、単に忘れているか、あるいは自分が出したメールがわかりにくいことを疑ったほうがいいかもしれません。
(6)好奇心旺盛
みんな、やたらと好奇心が旺盛で、新しいものが大好きです。これには年齢は関係ないようです。みんな新しいガジェットやおいしいものが大好きですし、異性が大好きなことも多いようです。楽しいことを経験して、人生のクオリティを上げることに努力を惜しみません。
(7)意外と細かい
彼らは、すくなくとも自分の専門分野では、すごく「細かい」場合が多いです。言い換えると、とても「ていねい」な仕事をします。成果を出している人は、一見おおざっぱに見えるひとも多いのですが、実際にいっしょに仕事をしているひとは、彼らの仕事に対する繊細さをよく知っています。
(8)過去にこだわらない
みんなこだわりはしっかりあるのですが、意外と前言撤回も多かったりします。彼らは過去にはあまりこだわらないのです。プライドよりも未来を大事にしているのだと思います。「前に言ってたことと違うじゃん」というツッコミをいれずに我慢する、周囲のやさしさにも支えられています。
(9)健康
彼らはハードワークを支える肉体と精神を持っています。長い間、成果を出し続けるには、健康でなくてはいけません。決して筋骨隆々の人ばかりではないのですが、共通しているのは持久力です。忙しいにもかかわらず、ランニング、水泳、筋トレなど、運動を習慣にしている人が多いようです。
(10)マイペース
彼らはみんなマイペースです。自分に関係ないと決めたことには、見向きもしません。惰性や付き合いでだらだらなにかをすることはありません。時間という限られたリソースの有限性をとても意識しているので、いろんなことを割り切ることができます。
(11)人の力を借りるのがうまい
大きな仕事は、決して一人ではできません。だからすごい人は例外なく、人の力を借りるのが上手です。その秘訣は、みんなに共通する大きな目標を提示することと、あとはなんといっても人柄でしょう。彼らの笑顔を見ると、みんないっしょに仕事をしたくなってしまうのです。
ほかにもいろいろあるのですが、全員に共通するのはこんな感じです。みなさんの周囲のすごい人にも当てはまりましたか?
さて、まとめましょう。すごいひとたちは、めちゃくちゃ長時間、高いモチベーションで、質の高い仕事を、楽しく、みんなの力を借りつつやっています。しかもそれを長期間続けていて、経験が溜まってさらに質があがっていくというスパイラルです。
さすが、すごくなるわけですよね。でも、それを見ているだけでははじまりません。よく考えると、上記の11個は、そのまま「仕事術」にもなることに気づいたでしょうか? 彼らだって最初はみんな普通の人でした。いきなりすごくなったわけでなく、こういうことを10年単位で続けている人たちです。
だから、みなさんにもきっとできるはずです。まずは、できることから少しづつ積み上げていきませんか?
【筆者近況】
加藤 貞顕(かとう・さだあき)
株式会社ピースオブケイクCEO。書くべき原稿と読むべき原稿の山に埋もれています。待たせているかたごめんなさい。
■関連サイト
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