2026年9月のフィッシング詐欺状況は再び増加
Amazonを騙るフィッシング詐欺だけで3万件超! 報告件数も増えて9万4661件に
2026年11月07日 09時00分更新
Amazonを騙るフィッシングだけで3割超え
フィッシング対策協議会が発表した、2026年9月分の「フィッシング報告状況」によれば、「報告件数」は前月から1万2323件増加して、9万4661件でした(約15.0%増)。
同協議会によれば、「オンラインサービスのアカウントやクレジットカード情報の詐取を目的としたフィッシングが多い状況」が続いているとのこと。そして何より、いま世間を騒がせている不正アクセスによる情報漏えいが相次いだのもこの月からです。
報告数全体のうち、Amazonを騙るフィッシングが約33.2%で増加傾向、Appleを騙るフィッシングは約11.1%で減少、次いで報告が多かったセゾンカード、アメリカン・エキスプレス、国税庁騙るフィッシングを加えた上位5ブランドで全体の約65.3%を占めたようです。そして1000件以上の報告があったブランドは計13ブランドにおよび、全体の約87.7%を占めました。
報告件数全体における割合は、EC系約47.9%、クレジット・信販系約35.0%、官公庁系約5.2%、航空系約4.6%、オンラインサービス系約1.9%。前月と比べてEC系とクレジット・信販系のボリュームが増えています。
ついに証券会社を騙るフィッシング報告が0件に
フィッシングメール/SMSの誘導先(偽Webサイト)にあたる「URL件数(重複なし)」は前月より9232件増加して、4万9032件になりました(約23.2%増)。引き続きamazonaws.comドメインのホスト名を使うケースが多いようです(全体の約11.6%)。
悪用された「ブランド件数」は前月から9ブランド増加して105件でした。内訳はクレジット・信販系25ブランド、オンラインサービス系16ブランド、通信事業者・メールサービス系14ブランド、EC系10ブランド、金融(銀行)系8ブランド、決済サービス系6ブランドとなっています。
昨年の今頃は猛威を振るっていた証券会社を騙るフィッシングですが、どうやら一応の終息を迎えたようで同協議会曰く、「9月、証券系ブランドをかたるフィッシングメールの報告は受領していません」とのこと。
その代わり、と言ってはなんですが企業への不正アクセスに伴う大規模な個人情報漏えいはこの月から激しさを増しており、個人情報保護委員会の調査では10月までに2億6000万人分の情報が漏えいしています。漏えいだけで終わるはずがなく、この後はフィッシングなど詐欺に悪用される未来が待っているでしょう。
企業(サービス)から漏れている以上、ユーザー側にできることは限られていますが、それでもパスワードの使い回しをせず、パスキーなど多要素認証を設定することは重要です。
もしあなたが怪しいメールやSMSを受け取ったら、可能ならばフィッシング対策協議会に報告することをおすすめします。
※これらの数値はあくまでも「報告」件数ですので、実際の動向を完璧に反映しているとは限りません。フィッシング詐欺被害の報道が増加し、その脅威が明らかになればなるほど、同協議会に一報する人も増えていると考えるのが自然です。とは言え、現状の傾向を見るには最も適した数字でしょう。
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