第898回
AI特化とは一線を画すHPCの怪物! 富士通「Monaka」が目指す3D積層と256bit SVE2の真価
2026年10月19日 12時00分更新
HPCに振り切った実力と1.4nmで挑む次世代「Monaka-X」へのロードマップ
下の画像が今回示されたMonakaの主要な仕様である。空冷と液冷でそれぞれ動作周波数とTDPが異なるのは当然として、2.1GHzや2.9GHzという数字はAGI CPUどころかVeraと比較してもかなり低めであるが、その代わりが高い性能効率と実効性能を狙った格好だ。
こういってはなんだが、最初のページの2つめの画像に出てきたAIワークロード的な用途にMonakaが最適か? と言われるとやや怪しい感じがする。その一方でHPCワークロードにはかなり向いている構成で、AIに焦点を絞ったAGI CPUやVeraとは方向性が完全に違っている感が強い。おそらくMonakaの真の競合はIBMのz18(仮)ではないだろうか?
この先の話として、2029年にSME2やNVLink Fusionを実装し、1.4nmで製造するMonaka-Xを投入することを公開した。
と、ここまではHot Chipsでの説明なのだが、次に補足で今年9月に開催された富士通のIR Day 2026のスライドを説明したい。
まず性能に関して、2つ上の画像と明らかに異なっている数字がここでは示されている。
メモリーに関しては、Monakaの仕様(最初のページ4つめの画像)では"8000+MT/s"という表現になっているが、こちらでは8800MT/sになっているのはメモリーの検証の絡みだった可能性がある。そのMonakaの販売目標が下の画像だ。なかなか意欲的な数字という感じもする。
そして、Monaka-X NPUなるものの目標が下の画像である。MonakaとMonaka-Xにいろいろ賭けている感が強いのだが、果たして上手くいくであろうか?
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