都会的なコクピットと、惜しいスマホ連携
運転席まわりは、かなり都会的で洗練された印象。助手席側には、財布などを置くのに便利なトレイが用意されています。
メーターディスプレイは10.25インチ、センターディスプレイは16インチと、画面が大きく見やすい印象です。ナビゲーションも用意されていますが、渋滞情報などは反映されないようで、スマホとつないで……ということになりそうです。ただし、ワイヤレス接続には対応していないようで、ケーブルは必須。
Jeepに限らず、ステランティス系の欧州車はなぜかワイヤレス接続ができないことが多いんですよね。その点を担当者に伺うと「本国には言っているんですけれど、なぜか対応してくれないんです」とのこと。本国さん、対応してください。
サミットグレードには、フランスのハイエンドブランドFOCAL(フォーカル)のオーディオシステムが搭載されます。DSやアルピーヌなどのフランス車では見かけますが、アメリカブランドで採用しているのは、おそらく初めてではないでしょうか。
センターコンソールにはUSB Type-Cポートを2つ配置。そのうち助手席側が、車両のインフォテインメントシステムと通信できるポートに割り当てられています。ワイヤレス充電トレイはアームレスト側にあり、スマホを縦向きに置けるのがポイント。手首をひねらずに済むので、とてもイイ感じです。
エアコンのオン/オフや風量などはボタンで操作できますが、細かい設定はセンターディスプレイで行ないます。すべてディスプレイ操作だと困ってしまいますが、物理ボタンを残しているあたりに良心を感じました。
シフトセレクターはロータリー式。ユニークなのは、ニュートラルを示す「N」の文字を進行方向側に配置している点です。そう、コンパス(方位磁石)に見立てているのです。デザインもどこか方位磁石っぽく、このセンスの良さには脱帽です。
その横には、テレインモード(オフロードでの走破性を調整するシステム)の切り替えスイッチを配置。このあたりはJeepらしさを感じるところです。
ステアリングホイールは3スポーク型。左側にクルーズコントロールの操作ボタンを配置しています。クルーズコントロールはストップ&ゴー機能付きのアダプティブ型で、レーンキープアシストなどの運転支援機能も備わっています。
1.2Lとは思えない頼もしさ
普段乗りにちょうどいい
スタートボタンを押すと、1.2L 直3エンジンとは思えないたくましい音が車内に響きます。どこかディーゼルっぽい音でもあり、それが逆に頼もしく感じられたりします。最近は静かなクルマが多いですからね。機械が動く音というのは、貴重になりつつあります。
ステアリングは意外に軽く、車庫入れはラクラク。ステアリングフィードバックが薄いという声も聞こえてきそうですが、誰もが乗るクルマなら、このくらいがちょうどいいのかもしれません。
信号ダッシュで周りに遅れることもないですし、乗り味もイイ。ちょっと多国籍感はあるけれど、普通の道を運転して面白いと思えるあたりが、コンパス最大の魅力です。
本格オフローダーではないけれど、スタイルを楽しむ。普段乗りはそれでいいではないですか。イタリアンテイストをまとったJeepは、実用的で、実にイイ感じのクルマでした。
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