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その中から、今回は北条司センセイの『CAT'S EYE』をご紹介。
キャッツアイの3姉妹、構造はルパン一味と同じ、違うのは?
怪盗といえば、ルパン三世、怪人二十面相、そして1980年代以降、その並びにすっかり定着したのが『CAT'S EYE』の来生三姉妹です。
北条司センセイによると、三姉妹にした理由は、3人なら、2人がぶつかったときにでも残った1人が間に入って仲間が割れないから。だそう。
三姉妹の役割もきれいに分かれています。長女・泪は冷静なまとめ役。次女・瞳は俊夫との恋愛も背負う行動派の実行役。三女・愛は年少者で、メカや発明を担当する。三人並べただけではなく、それぞれ違う役目を持たせてあるんですね。
実はこの役割分担構造は、ルパン一味と符合する部分もあります。ルパン、次元、五ェ門、不二子も、それぞれ性格も得意分野もまるで違うのに、全員集まってひとつの怪盗チームになる。北条センセイ自身も、ルパン一味は「ひとり欠けても物足りない」ほど、それぞれのキャラクターが立っていると評しています。
キャッツやルパン一味に限らず、コンゲームなどの犯罪モノでは、さまざまな役割を持ったキャラクターが集団で犯行を行うチームワーク戦はもはや常識ですが、ルパン一味が“仲間を集めた怪盗チーム”なら、キャッツ・アイは“最初から家族な怪盗チーム”。三人の性格をきっちり分けながら、その間に姉妹という切れない関係を入れたところが新しく、この設定は他の犯罪ドラマではお約束の、”裏切り”が発生しない(ドデン返しや展開に使えない)縛りなのですが、その一方で、主人公の瞳が素性を隠して自分たちを追う刑事と恋人関係であることで、別の縛りを入れることで、ラブコメ要素とハラハラを助成する構造を両立させ、怪盗ドラマにして恋愛コメディでもある物語に仕立てています。
ただ美しい怪盗の物語というだけじゃなく、『CAT'S EYE』には、それをドラマチックに魅せるための仕掛けがめちゃ盛り込まれていて、ルパン三世とは別の面白さがあるんです。
私は愛ちゃん派
CAT'S EYE
北条司 (著)
全10巻(完結)
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