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効果につながらない生成AIプロジェクト GPUの課題を解消

NTTドコビジが「GPUaaS」提供へ 1分単位で利用でき、ハイブリッド構成も可能

 NTTドコモビジネスは、1GPUから利用できるGPUクラウドサービス「GPUaaS」を、9月30日から提供する。1GPUあたりの価格は、NVIDIA B300で月額145万円、A100が月額40万円(いずれも税別)で、1分単位での利用も可能になっている。

 長期および大規模利用の場合は、利用期間設定型や顧客専有環境とのハイブリッド構成によるスケールアウトができる。小規模や短期間のPoCから本格運用まで、柔軟な利用が可能で、AI/GPUコントローラーによる統合管理も実現する。

拡大し続けるGPUニーズに迅速に応える

 GPUaaSの発表会に登壇したNTTドコモビジネス 常務執行役員 プラットフォームサービス本部 クラウド&ネットワークサービス部の山下克典部長は、「生成AIやAIエージェントの活用拡大に伴い、企業ではAIモデルの開発、学習、推論を支えるAI開発環境と、高性能なGPUを迅速に利用できる基盤への需要が高まっている」と指摘する。

NTTドコモビジネス 常務執行役員 プラットフォームサービス本部 クラウド&ネットワークサービス部長の山下克典氏

 しかし、GPU基盤を整備したいと考えても、GPUのコスト上昇や入手が難しいという課題がある。また、AI開発の環境構築には専門知識が必要であること、首都圏ではデータセンターや電力リソースが不足していること、機密情報のAI活用が拡大し、データ主権への配慮が必要であるといった課題があった。

「GPUaaSにより、1GPUからスモールスタートができ、AI開発および運用を迅速に開始できる。さらに、お客様専用GPU環境を組み合わせるハイブリッド構成によって、柔軟に拡張ができること、ソブリンAI環境を支援できるというメリットも提供できる。GPUの調達や資産保有を必要とせず、AI開発における初期投資を抑えることが可能だ」(山下氏)

1GPUからスモールルターとで着るGPUaaS

生成AIの活用効果が低い日本でのイノベーション創出に貢献

 GPUaaSは、「docomo business RINK」を介した閉域網接続や、法人向けクラウドサービス「Smart Data Platform クラウド/サーバー」との連携による日本国内でのAI処理やデータ保管を一体的に行うことができ、ソブリンAIの実現を支援するという。

 また、AI/GPUコントローラーの提供により、GPUの割り当てや利用状況の可視化、JupyterLabやVisualStudio Codeを用いた開発環境の提供、学習ジョブの実行および追跡、データセットやモデルの管理を、ウェブブラウザ上から利用でき、利用者は個別に開発環境を構築することなく、AI開発を迅速に開始できる。

GPUaaSではコントローラーからGPUの利用を管理できる

 NTTドコモビジネスは、GPUaaSの提供を通じて、日本におけるAI開発および利用の促進とともに、これによる成果の創出に貢献したいと語る。

 調査によると、日本では、87%の企業が生成AIを利用しており、その点では海外と同水準となっているが、主な用途は文書編集などの従来業務の効率化や業務のサポートが過半数を占めているのが実態だ。それに対して、海外では生成AIを事業成長のチャンスを捉え、ビジネス拡大や新規顧客の獲得、斬新なアイデアやイノベーションの創出などに利用している。

「利用度は海外と同水準だが、生成AIの活用効果が低いのが日本の状況である。AIは、事業改革の中心となるが、AIが成果を生むことに適したICT環境を整備し、事業の変革にあわせて基盤を変えることが大切になる。基盤整備は、NTTドコモビジネスが解決できる課題のひとつである。AIの本格活用に向けて、計算基盤からセキュリティ、運用までを支える基盤全体の整備を支援する」(山下氏)

生成AIの利用が効果につながらない日本の現状

幅広いGPUサービスでユーザーのニーズをカバー

 GPUaaSは、製造、医療(創薬)、大学・研究機関、AI開発企業などでの利用を想定しており、自社データを活用したプライベートAI環境の構築、複数チームで利用する共通AI開発基盤としての利用、既存システムへのAI活用などを見込んでいる。2030年度に500億円の事業規模を目指す。

「小規模や短期間での利用、PoCから本格運用まで、柔軟な利用ができる。お客さま専有GPU環境とのハイブリッド構成にも対応しているため、小さくはじめたものを大きく展開するといった利用も可能になっている」(山下氏)

 NTTドコモビジネスでは、専有のベアメタルサーバーをオンデマンド提供する「GPUベアメタル」、基盤専有型GPUをクラウドで提供するとともに、建屋型/コンテナ型データセンターでオンプレ環境を構築する「お客さま専有GPU環境」を提供しており、新たにGPUaaSを提供することで、規模や用途に応じた基盤の選択やハイブリッド構成が可能になる。

NTTドコモビジネスのさまざまなGPUメニュー

 今回発表されたGPUaaSは、NTTドコモビジネスが提唱するAIインフラ構想である「AI-Centric ICTプラットフォーム」を構成するサービスのひとつと位置づけている。今後は、高性能なコンピューティング環境を拡張するとともに、柔軟なネットワーク、マネージドサービスを組み合わせることで、AI-Centric ICTプラットフォームの拡充を推進する考えも示した。

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