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その中から、今回は小林立センセイの『咲-Saki-』をご紹介。
麻雀漫画の特異点
本作は、2006年からまる20年も続く長期連載ですが、なによりその功績は、麻雀というゲームの市民化に貢献したことでしょう。もちろん、今の麻雀ブームを牽引したのはMリーグの存在が大きいですが、プロスポーツ競技として発足したのは2018年。その12年も前に、麻雀を高校の部活動として描き、一般化してみせた先見の明には驚くばかりです。
もちろん、本作以前にも多くの麻雀漫画はあったわけですが、そのほとんどが麻雀をギャンブルとして描いていて、知的スポーツに昇華して描かれたのは本作がはじめてだったのではないかと思います。しかも強面のおっさんや渋いお兄さんらが主人公でなく、女子部として描いたのも新しかった。麻雀×美少女はここからはじまったと言っては言い過ぎかもしれませんが、『咲-Saki-』以前は麻雀ゲームの『SUPERリアル麻雀』みたいな脱衣系ゲームの世界観だったわけですから、やっぱり『咲-Saki-』は特異点だったわけです。
本作の初期の人気を支えたのは、やっぱりかわいい女の子キャラが次々登場するというオタク文化からだったのでしょうが、その後、Mリーグの発足により、プロ雀士が憧れの存在にまでなるという社会的背景を含め、見事に時代の流れに乗った、ある意味ラッキーな作品と言えるかもしれませんね。
20年経った今でも咲はまだ高校生
最新27巻では、19巻から続くインターハイ決勝での大将戦で闘牌中
咲-Saki-
小林立 (著)
全27巻(続巻)
330円 +ポイント還元 9,385 pt (50%)
※価格・還元ポイントは記事掲出のものです。購入時には必ず現在価格と還元ポイントをお確かめください。
舞台は麻雀が囲碁・将棋並みに健全な競技として普及した世界(要するにほぼ現代)。主人公・宮永咲は、毎局プラスマイナスゼロで和了りきる奇跡の打ち筋を持つ天才麻雀少女。家族のトラウマで麻雀を避けていたが、全国中学生個人戦優勝者の原村和と出会い、清澄高校麻雀部に入部。インターハイ全国制覇を目指し、個性豊かなライバル校の超能力者級少女たちと熱戦を繰り広げる。
本作最大の魅力は、能力バトル×部活青春の融合。咲の「ゼロアガリ」、和の「超精密計算」、千里山の「未来予知」など、各キャラの超人的(?)な能力は麻雀のルールを根底からぶち壊すレベル(ある意味麻雀ゲーム的)。とはいえ作品の芯は友情・葛藤・成長の王道スポーツ漫画で、麻雀を知らなくても興奮できる。萌え絵+麻雀勝負描写のバランスが神がかっており、麻雀ブームの火付け役のひとつになった。
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