第280回
『JJM 女子柔道部物語』高校からはじめた柔道で五輪金メダルを掴み取る漫画みたいな実話はどこまで実話なのか?【Amazonマンガ週末祭】
2026年09月25日 16時00分更新
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その中から、今回は原作・恵本裕子さん、漫画・小林まことセンセイによる『JJM 女子柔道部物語』をご紹介。セール待ってた~!
神楽えもはどこまで“恵本裕子”なのか?
『JJM 女子柔道部物語』の主人公・神楽えもは、高校から柔道を始め、やがて世界の頂点を目指していく女子高生。原作を担当しているのは、1996年アトランタ五輪女子61kg級で金メダルを獲得した恵本裕子さんで、本作は、基本、榎本さんの実体験を元に描かれています。では、えもの物語はどこまでが実話で、どのあたりがフィクションなんでしょう?
スポーツ&ライフスタイルWEBマガジン「MELOS」に掲載された小林まことセンセイのインタビューによれば、基本となるエピソードはすべて恵本さんの実体験だそう。制作時には、恵本さんに柔道時代の出来事を細かくメモにしてもらい、それを聞き取りながら漫画にしたそうです。高校から柔道を始めたこと、全国的には無名だったこと、別の選手を見に来た実業団コーチの目に留まってスカウトされたこと、世界選手権で敗れ、翌年の五輪で金メダルを獲ったことなど、漫画のなかで描かれる大きな流れは、そのまま榎本センセイの実際の経歴と重なります。
それだけでなく、神楽えもの性格についても、小林センセイは「まんま恵本さん」と話しています。小林センセイが恵本さんの話を聞き、「なんでこんなおもしろい話に誰も気づいていないんだろう」と思ったことが、そもそもの漫画化のきっかけでした。
一方で、本作は純粋に恵本裕子の伝記漫画というわけでもありません。名前や学校名は変えられ、出来事の順序や会話、ギャグ、試合の見せ方などは漫画として再構成されています。第1話を1995年世界選手権での敗戦から始める構成も、小林センセイによるもの。恵本さん自身も「実話よりだいぶ膨らませてもらっている」と語っています。しかも、フィクション部分が全部小林センセイの創作とは限りません。えものぶりっ子っぽい振る舞いや、男子生徒がブラジャーを見ていたという、いかにも漫画的なエピソードは、恵本さん自身によるアイデアだったのだとか。
実際にあった出来事と、実際にいた人物をモデルにしたキャラクターを芯にした、女子版『柔道部物語』。『JJM』は、フィクションっぽく見えるところほど、案外ほんとうだったり、もっともらしいエピソードほどフィクションだったりする漫画なんですな。
女子版になっても、小林センセイの美しい体躯描写は健在!
JJM 女子柔道部物語
小林まこと(著)、恵本裕子 (原作)
全15巻(完結)
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