山根博士のグロスマレビュー
カメラが飛び出し、うなずく!? HONORの「Robot Phone」はスマホの形をしたAIロボットだ
2026年09月27日 12時00分更新
本格的なAIエージェントがロボットのように応対する
Robot Phoneのカメラは、撮影機能にとどまらず、その名の通りロボットのように動作する。AIエージェント「YOYO Pro」には「YOYO Robot Mode」を用意し、被写体を追尾したり、カメラの動きで反応を示したりすることで、AIに身体性を与える。
たとえば音声指示を理解してカメラを話者や対象物へ向けたり、うなずく、首を振るといった視線やジェスチャーを思わせる動きで応答したりできる。画面内で文字や音声を返す従来のAIアシスタントと異なり、カメラという物理的な「身体」を通じて、AIの認識や意思を見える動きとして示す点がRobot Phoneの特徴である。
発表会では、YOYOが「一言でエコシステムを連動」させる機能も紹介された。たとえば家屋内でユーザーの目的を読み取り、メーカーの異なる空気清浄機、ロボット掃除機、照明などのスマート家電を横断的に操作することがデモされた。「部屋の空気をきれいにして」と話しかければ、対応する家電を選び、順次必要な動作をまとめて実行する。
さらにYOYO Proは、対応アプリや端末設定をまたぐ長い指示の自動実行にも対応する。Robot Modeでは、音声の発生方向や人物、ジェスチャーを認識し、ジンバルカメラを展開・旋回させて被写体を追尾する。Vlog、ライブ配信、ビデオ通話では、移動する人物を自動で画角内に保つカメラアシスタントとして機能する。
【まとめ】AI時代のコンセプト機ながら実用性もある製品
Robot Phoneは、その可動式ジンバルカメラのギミックだけを見れば、なおコンセプトモデルのようにも映る。しかし、動画撮影では一般的なスマートフォンにはない、カメラ自体を動かして被写体を追うという実用的な価値を持っている。自撮りからVlog、ライブ配信まで、撮影者の動きに合わせて構図を調整できる点は、動画時代のスマートフォンカメラとして理にかなう。
さらに、AIエージェントと可動カメラを組み合わせ、スマートフォンをより身近でパーソナルなロボットとして動作させようとする発想も新しい。AIが画面内で答えを返すだけでなく、周囲を見て、カメラを向け、動きで反応する。
Robot Phoneは、スマートフォンがAI時代に取り得る未来像の一つを示した製品と感じられた。
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