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「玄人志向」から「Crowxis(クロウシス)」へ! 25年の歴史を継承し新生ブランドの幕開け【TGS2026特集】

2026年09月21日 10時00分更新

 幕張メッセにて開催された「東京ゲームショウ2026(TGS2026)」のホール内でも、PC自作派やゲーマーから熱い視線を集めていたのが、CFD販売が展開する新ブランド「Crowxis(クロウシス)」のブースだ。

 2001年の誕生以来、日本の自作PCカルチャーを25年にわたり牽引してきた老舗ブランド「玄人志向」が、2026年9月1日に新ブランド「Crowxis」へのリブランドを発表。

 そのお披露目の場となったTGSのブースでは、リブランドの真意や強力なグローバルパートナーと挑む新製品群、PCケースデザインコンテストの結果発表などのトークセッションが行われていた。ブースの熱気を交えてレポートする。

なぜ「玄人志向」から「Crowxis」へ? 込められた「継承と進化」

新生Crowxisについてのトークセッションが行なわれていた

 25年経った今、なぜリブランドに踏み切ったのか。その理由としてCFD販売 代表取締役社長の三谷弘次氏が語ったところによると、1つ目が「玄人志向」という名称が「上級者向けで難しそう」という心理的ハードルを生んでいたこと。2つ目に合理的に選ばれて購入されているものの、その理由がユーザーの間で言葉として残りにくく、他者への推奨につながりにくかったこと。3つ目が、情報過多な現代において、「正しいPC選び」そのものが難しくなっていることとした。

三谷弘次代表取締役社長もステージに登壇し、リブランドに踏み切った理由を語った

 ただ、25年間にわたり培ってきた「合理性・信頼性・実用性」という理念や品質管理の姿勢を捨てるのではなく、時代に合わせて伝わり方をアップデートするための進化であるという。

 そして、新ブランド名「Crowxis(クロウシス)」は、知恵を導く八咫烏(やたがらす)の「Crow」と、ブレない選択の軸を意味する「Axis」を組み合わせた造語だという。さらに「玄人志向」の“黒”の響きを受け継ぎ、黒を基調とした世界観でブランドの連続性を表現している。単なるパーツの売り切りではなく、「用途別の提案」や「迷わず納得して選べる体験」を提供するブランドへの脱皮を目指している。

確かな品質と選びやすさを具現化する「新生Crowxis」新製品群

 これまで発売されている製品はそのまま継続販売されるが、新ブランドとして投入される新製品がいくつか展示されていた。

 まずビデオカードは、GeForceシリーズについて中国のビデオカード市場で21年連続トップシェアを誇るCOLORFULと提携(正規代理店契約も締結)。RTX 5000シリーズより展開し、リングブレードファンや大型ヒートシンク、背面ワンクリックOCスイッチ、専用RGB/チューニングソフトを備える製品を展開する。

展示されていたCOLORFULの「CXN-RTX5070-12G/TF/WH(仮)」

 一方RadeonシリーズはPowerColorと継続タッグをしつつ、新たにRadeon専業30年の実績を持つTUL社と組み、RX 9000シリーズより展開。日本製の高耐久デュアルボールベアリングファンを採用し、静音性と高いコストパフォーマンスを両立した製品を投入する。

 続いて、電源ユニットは従来の80 PLUS認証に加え、全製品で「Cybenetics認証」を取得。製造時+国内検証の二重チェック体制を敷く。また、1200Wモデルでも奥行きわずか15cmという極小設計やファンの向き(上向き/下向き)を変えても側面のロゴ文字が逆さまにならないリバーシブルデザインを採用。好みの位置に貼れるメタルプレートやケーブル収納用ナイロンバッグも付属するなど、こだわりを持った製品を提供する。

 さらに、新たな領域としてメモリーモジュールの販売も展開。国内シェアNo.1のCFD販売と北米ゲーミング市場で圧倒的な強みを持つTeam Group社がタッグを組み国内全数検品と相性保証に対応した製品を販売する。

Team Group社とタッグしたDDR5メモリー「CTX-5600P」

Team Group社は、CPUとSSDを同時に冷却する簡易水冷クーラーも展示していた

 また、オフィスチェアの雄「エルゴヒューマン」とのコラボしたエルゴノミクスチェアを販売する。ゲームと仕事の両立を目指し、レーシングカー調の派手なデザインから脱却し、部屋やデスク環境に自然と溶け込むミニマルなデザインを採用。フラッグシップの「フルメッシュモデル」と「座面クッションモデル」の2タイプを2027年1月に発売予定だ。

人間工学に基づいた独立式ランバーサポート(バイオニックスパイン)や5Dアームレスト、前傾チルト機能を搭載。エルゴヒューマンとのコラボモデル

こちらは座面がクッションのCrowxis独自モデル

外付けストレージケースの新製品も展示。デザイン性や用途に応じた選びやすさを追求していくという

ホログラフィックAIキャラクター「CODE27」を展示。3Dモデルを選択、自作が可能で、話しかけたことに応えたり、音楽を再生したりできる。上部のカメラで人物を追い正面を向いてくれる

個性と熱量が集結!「PCフレームアートコンペ2026」結果発表

 ブースでは、新ブランド立ち上げを記念して実施されたPCケースデザインコンテスト「PCフレームアートコンペ2026」の最優秀作品も展示していた。

キャラクター部門 最優秀賞:miwako氏 作『テレビデオ』。懐かしのブラウン管テレビデオを模したレトロポップな外観。ビデオ挿入口などの細かな造形が抜群の可愛らしさを放つ。

キャラクター部門 最優秀賞:樋野ゐぬい氏 作『Hello,World!ゐぬちゃんです。』。ケースのクリアパーツから漏れ出る光を演出し、暗所でのゲーミング時にエモい雰囲気を醸し出すキャラクターカスタム。

 キャラクター部門のほか、JAPANESQUE部門 最優秀賞はHachiMaru氏 作『ORIGAMI:SAKURA』。ケース側面に美しくあしらわれた桜と、ファンのLEDライティングが見事に融合した風雅なデザインになっている。

 グラフィック部門 最優秀賞は飯野宗弥氏 作『Future Graphic』。PCケースのフォルムとイルミネーションを計算し尽くした、サイバーパンク感漂う近未来的なデザインが印象的。そのほか、優秀作品も展示していた。

これからのCrowxis
ショップ連携とLINEサポートで「選ぶ体験」を支える

 Crowxisが目指す今後の展望として、単なるパーツ単体の販売にとどまらず、PC専門店「TSUKUMO(ツクモ)」とタッグを組んだゲーミングPC「G-GEAR」とのコラボレーションモデルの展開や、売り場と一体となった製品体験の提供を計画している。

 また、かつての「BBS(掲示板)でのユーザー同士の教え合い」から始まったサポート体制は、メールサポートを経て、2026年冬より公式LINEを活用したサポート窓口へと進化すると発表。Webサイト上でビデオカードを選ぶと最適な電源容量を自動提案してくれる診断ツールの開発など、「ユーザーが迷わず、自分らしい確かな1台を選べる環境」を整えていくという。

 玄人志向時代に培った自作PCのコアな血統を受け継ぎつつ、すべてのPCユーザーに寄り添うパートナーへと生まれ変わったCrowxisの今後に期待したい。

トークセッションでは、玄人志向ヒストリーとして自作PC業界の論客・森田健介氏(右)らを交えたトークセッションを実施。25年間のユニークな迷機(?)が振り返られ盛り上がっていた

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