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8月第4週(8月28~30日)の「Amazonマンガ週末祭」は、「イチオシ少年マンガ」特集。対象作品が全巻50%ポイント還元セールです。その中から、今回は漫☆画太郎 (著)センセイの『珍遊記~太郎とゆかいな仲間たち~』をご紹介。
少年ジャンプが生んだ異才、漫☆画太郎センセイの『珍遊記』。いまでこそ荒々しいタッチも突き抜けたギャグも「ああ、画太郎センセイだなぁ」と素直に思えますが、『珍遊記』連載開始当初は、ほぼすべてのジャンプ読者が困惑したのではないでしょうか。「えっ? ジャンプにこれ?」って。
当時のジャンプといえば、『DRAGON BALL』をはじめバトルや友情展開を中心とした強力な作品が並んでいた時代。その本流の横で、ジャンプ編集部ではちゃんと別の才能探しもしていました。それが、1989年に新説した、ギャグ漫画家を発掘するための新人漫画賞「GAGキング」です。
少年ジャンプといえば、「友情」「努力」「勝利」の三大原則を掲げるほどバトルマンガを得意とするマンガ誌というイメージですが、その実、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『ボボボーボ・ボーボボ』などジャンプ発の名作ギャグ漫画も多くあり、ギャグ漫画の名門でもあります。『Dr.スランプ』や『ストップひばりくん』『銀魂』なんかもギャグ漫画ですね。
集英社にはもともと、ストーリー漫画部門の漫画賞「手塚賞」とギャグ漫画部門の「赤塚賞」がありましたが、それに加えて新たにギャグ漫画専門の漫画賞を作ったのですから、よほどギャグ漫画家を欲していたのかもしれません。
この「GAGキング」は、漫画の様式などにはとらわれず、とにかく読者を笑わせればOKという趣旨の漫画賞で、漫画を描くのはともかく、面白いことを考えるのは得意だぜ、という人々の漫画界への登竜門として開かれ、入賞者は、賞金だけでなく、本誌掲載まで約束されていて、その第1回キングが漫☆画太郎センセイだったのでした。
そんなこんなで連載された『珍遊記』ですが、タイトルからも分かる通り、本作は「西遊記」のパロディ漫画です。しかし、当時はまだ『DRAGON BALL』が絶賛連載中で、孫悟空という名前が使えなかったため、なかばヤケクソで主人公の名前は山田太郎に決まりました。
最近思ったのですが、この手の蘊蓄は、調べていくと大抵の場合、割とテキトーに決まっていることが多い気がします。ちなみに本作の連載開始は1990年からで、『ドカベン』は1981年に連載終了しているのでセーフ。
『珍遊記』は、その作風だけでなく、単行本になってからも普通ではありません。もともとは単行本全6巻構成の作品でしたが、後に、内容の大幅な削除・再構成、および一部の加筆修正を加え、全4巻構成にした『珍遊記~太郎とゆかいな仲間たち~ 不完全版』という版が出ています。これは不完全なものですと商品名に付けた単行本ですので、売る気があるのかどうかすら怪しい。そののち、「不完全版では未収録だった幻のエピソード」も収録した「新装版」が発売。今回セール対象となっているのはこの新装版で、全4巻構成ながら、旧ジャンプコミックス時代のおまけページなども戻されています。才能を発掘されてから本棚に並ぶまで、ずっと珍遊記。
『珍遊記』にはサブタイトルに©BIRD STUDIOと付いた『DRAGON BALL』パロディ満載の回がある
珍遊記~太郎とゆかいな仲間たち~新装版
漫☆画太郎 (著)
全4巻(完結)
2,548円 +ポイント還元 1,276 pt (50%)
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