ソニーは9月2日、重低音を売りにしたワイヤレススピーカー「ULT Power Sound」シリーズの新製品「ULT TOWER 7(SRS-ULT700)」を発表した。価格はオープンプライスで、発売は9月18日。実売価格は8万5000円前後になる見込みだ。
迫力ある重低音を楽しめるフロア型スピーカー
ULT TOWERはハンドルやキャスター付きで持ち運べる大型スピーカー。スタジアムの最前列にいるような圧倒的な音圧と心震わす重低音を売りとしている。
ULT TOWER 7は「SRS-XV800」の後継製品で、ドライバーサイズなどを大型化しつつ価格は据え置いている。
上位には「ULT TOWER 9」(実売14万円台前半)という機種もあるが、価格は半分程度で、サイズ感も手ごろなものとなっている。操作方法や入出力端子などもアップデートされている。
新製品の登場で同シリーズは、コンパクトなULT FIELD 1/FIELD 3、中型のULT FIELD 5、大型のULT Field 7/TOWER 7/TOWER 9の合計6機種のラインアップとなった。
SRS-XV800からの強化/変更ポイントとしては、まずウーファーがある。従来は振動板を正面からみると角丸の長方形となる「X-Balanced Unit」を採用していたが、本機は円形でかつ直径280mmと大口径の新開発ドライバーを採用した。
最新の音楽トレンドを踏まえ、「アタックベースの音のキレ」などを考慮して形状を決めたそうで、これに合わせてダクト構造やアンプなども最適化しているそうだ。これにより本体の横幅がかなり広がっている(高さはほぼ同じ)。バッフル面(フロント)の輪郭に合わせて装備されたRGBライティングの演出も相まって、非常にインパクトのある外観となった。
単体でステレオ再生に対応、音が360度に広がる
本機は高域、中域のユニットを独立させた3ウェイ方式のスピーカーとなっている。部屋の隅々までクリアな音を届ける「360°パーティーサウンド」も特徴。音場最適化技術も採用しており、騒音環境に合わせた最適化や設置場所に合わせた低音の補正(部屋の角など低域が溜まる場所でボーカルなどが不明瞭にならないよう補正)が可能だ。
また、360度方向に広がる広い音葉を得るために、ツィーターは前方に50mmのものを2つ、後方に40mmのものを2つ装備している。単体でステレオ効果が得られるよう、ミッドレンジも前方に120mmのものを2基装備しているほか、下側に向けた大型のバスレフダクトも備える。
サウンドモードはデフォルトの「ULT1」、パワー感を強調した「ULT2」、原音に忠実な「FLAT」、ライブ会場のような臨場感と広がりを重視した「LIVE」の4種類に増えた。
FLATは一般的なスピーカーの再生音に近く、ニュートラルで安心して聴ける再生音。ULT1では低域がズンと前に押し出してきて空間に音が充満するような感覚が得られるのが刺激的だが、少し混沌とした感じもある。ULT2では低域がより広がりが出る印象で、広い場所であればよりバランスがいい鳴りであるようにも思えた。なお、ライブは広がりをより重視している印象で、個々の音の分離がはっきりとしたクリーンな再現になると感じた。
SRS-XV800のメガバスとの違いもデモされたが、低域の迫力感の違いを実感できた。SRS-XV800も全体にまとまりがあって悪い印象のない音だが、空間を低音で満たす感覚はULT TOWER 7に及ばない。
ULTボタンの位置など、デザインと操作性を改善
ライティングモードは「BEAT」「WAVE」「MELLOW」にオフを合わせた4つの設定が選べる。サウンドモードは前面にあるULTボタンを押すと変わっていくが、各種設定の切り替えにはSound Conncetアプリを利用することも可能。その際は10バンドのEQによる音質調整も可能だ。
ちなみに「ULT」ボタンは、ULT TOWER 9では本体の上部に設置されていたが、デザイン的に目立つ左上のコーナー部分に移動した。ここは音量調節のつまみも兼ねており、ULT Power Soundのコンセプトを伝えるとともに、ボタン調節よりもスピーディーに好みの音量にできる使いやすさの改善にもつながっている。
迫力あるサウンドだけでなく、マイクアンプを装備し、簡易的なPAや楽器演奏にも役立つのは本機のポイント。スピーカーの背面には各種デジタル/アナログ入力に加えて、新たに「DJ Input」としてRCA端子やXLR 3pinのマイク入出力端子が装備された。XLR端子は入力だけでなく、出力端子も備えているので、複数台のスピーカーからマイクの音を一斉に出すことも可能だ。
また、RCA端子にDJミキサーを接続するといった用途も考えられる。ここはULT TOWER 9にもない機能である。
カラオケ用にECHOボタンやキーの上げ下げをする機能も装備。これ以外にもUSB-CやUSB-A、PHONE入力などを備えている。
Bluetoothコーデックは、SBC、AACに加え、LDACにも対応。複数台を連携して動作させるParty Chainや、Stereo Pair再生にも対応する。連続再生時間は約30時間と長く、10分で180分再生の急速充電にも対応する。縦置き時はIPX4の防滴性能を持つ。ULT TOWER 9は天面防滴だったので、ここもグレードが上がったことになる。
本体サイズは幅421×奥行き347×高さ710mmで、重量は約22.8kg。カラーはブラックの1色展開。本体にはキャリーホイールとハンドル付き。ハンドルは縦向き、横向きのどちらでも持ち上げやすいよう、4方向に付けているほか、SRS-XV800よりホイールが大きく、トレッド幅がある分、引き回しもしやすくなっているという。
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