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1型センサー搭載でジンバルカメラにもなる全天周カメラの新モデル「Insta360 X6」発表=実機レビューでX5と比較してみた

2026年08月13日 00時01分更新



 Insta360は、360度全天周カメラのフラッグシップモデル「Insta360 X6」を発表した。同社の360度カメラ10周年を記念する集大成と位置付けられており、ハードウェア・AI機能ともに大幅に強化したモデルである。

「Insta360 X6」実機レビュー

撮像素子の大型化に伴ってボディの厚みが増したが、長さは短くなった

 日本国内での発売は8月12日開始で、Insta360公式ストアやAmazon、一部の販売店で販売が開始される。ボディーカラーは黒と白があり、価格は標準キットが11万8000円、究極キットが13万5000円だ。

「Insta360 X6」実機レビュー

ボディーカラーは黒と白が選べる。

「Insta360 X6」実機レビュー

究極キット(13万5000円)のパッケージはスティックも同梱なので箱は大きめだ

「Insta360 X6」実機レビュー

新開発1/1.1型の正方形撮像素子を採用
トリプルAIチップも搭載

 

「Insta360 X6」実機レビュー

X6(左)とX5(右)のサイズ感の違い。X5の46×124.5×38.2mmから50×100×40mmとなった。重さは200gから196gへとほぼ変わらない。

 画質の核となるセンサーには、カスタム 設計された1/1.1型のソニー製スクエアセンサーが採用された。X5の1/1.28型から大型化している。これにより1インチ相当の360度撮影が可能となり、X5と比較してセンサー面積は33%拡大、1フレームあたりの取り込み光量は4倍に増加している。また、360度カメラとしては初となる、カメラ内でのネイティブDolby Visionにも対応した。

「Insta360 X6」実機レビュー

X6(左)はX5(右)に比べてカメラ部が大型化している

「Insta360 X6」実機レビュー

X5(左)よりX6(右)は約25mm背が低くなり、4mm横に太くなった。

「Insta360 X6」実機レビュー

X5(左)と新しいX6(右)。シャッターボタンが赤丸でわかりやすい

 画像処理には「トリプルAIチップ」を搭載している。4nmプロセスの8コアプロセッサーと2つの画像処理チップにより、X5との比較で処理性能は500%向上、クロック速度は106%高速化したが、消費電力は35%削減されている。

 動画は最高で8K50P撮影が可能になり(X5では8K30P)で最高240Mbps記録が可能。写真解像度は360°全景で1億2000万画素(1万5520×7760ドット)、フラット写真では4200万画素(6528×6528ドット)となる。X5での7200万画素と1800万画素から向上している。ISO感度は100~6400、シャッター速度は1/8000~120秒。

「Insta360 X6」実機レビュー

X5(左)と新しいX6(右)。ディスプレーは明らかに明るくなっている。

「Insta360 X6」実機レビュー

X5(左)と新しいX6(右)。バッテリーフタの仕組みも変わっている。

 バッテリー性能も大幅に強化された。2600mAhのエクストリームバッテリーの搭載により、8K30fpsの連続撮影は140分可能。これはX5よりも51%長い駆動時間で、急速充電では24分で0%から80%まで充電可能だ。サイズはX5の46×124.5×38.2mmからX6では50×100×40mmとなった。重さは200gから196gへとほぼ変わらない。

「Insta360 X6」実機レビュー

X5(左)と新しいX6(右)。X5ではトビラと一体型だったが、X6では別になった。

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X5(左)では9.34Whだったが、X6(右)では10.17Whに容量が増えている。

 筐体には2.32インチの高輝度OLEDディスプレイを採用し、最大1200nitの明るさで直射日光下での視認性を高めている。防水性能は本体のみで水深20m(IP68相当)に対応しており、X5を超えた耐久性を備えている。内蔵ストレージは64GB(使用可能47GB)を搭載し、マイクロSDカードなしでも撮影が可能だ。

「Insta360 X6」実機レビュー

「Insta360 X6」実機レビュー

メニューでは内蔵ストレージは47GBのうちどれだけ使っているか表示される。

「Insta360 X6」実機レビュー

3in1機能で単なる全天周カメラを超える
「360度全景カメラ」
「被写体追跡ジンバルカメラ」
「単眼アクションカメラ」

「Insta360 X6」実機レビュー

 撮影機能でのX6の最大の特徴は、1台で「360度全景カメラ」「被写体追跡ジンバルカメラ」「単眼アクションカメラ」の3役をこなす3in1システムとなったことだ。

 まず「360度全景カメラ」としては、ネイティブ8K30fpsでの撮影に対応した。撮影時には構図を気にせず周囲のすべてを記録し、後から好きなアングルを自在に切り出すリフレームが、より高精細な画質で行える。

「Insta360 X6」実機レビュー

撮影時にはディスプレー下部が左右に分割され、シャッターボタンと撮影モード変更ボタンになる。

「Insta360 X6」実機レビュー

下から上にスワイプで撮影モードの詳細メニューとなる。

「Insta360 X6」実機レビュー

「Insta360 X6」実機レビュー

「Insta360 X6」実機レビュー

 「被写体追跡ジンバルカメラ」としての機能は、AI技術の進化によって強化された。InstaFrame 2.0により、AIが人やペット、特定の物体を認識してフレーム内で追跡し、編集なしでフラット4K動画をカメラから直接出力できる。

「Insta360 X6」実機レビュー

「インスタフレーム2.0」では、全天周映像の中から、指定した人や動物を自動追尾して、平面動画を生成してくれる。

「Insta360 X6」実機レビュー

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 さらに、新開発の「折りたたみ式自撮り棒リモコンキット」と組み合わせることで、ジョイスティックによる直感的な操作が可能。物理的なジンバルを使用しているかのような撮影体験を提供する。POVヘッドトラッカーを併用すれば、撮影者の視線に合わせてフレーミングを自動調整することも可能だ。

「Insta360 X6」実機レビュー

「折りたたみ式自撮り棒リモコンキット」には、カバーやマイクロSDカードケースも付いてくる。

「Insta360 X6」実機レビュー

下部から三脚を引き出せば自立が可能となる。

「Insta360 X6」実機レビュー

コントローラーをカメラとBTで接続すれば、ジンバルカメラのように、ジョイスティックでアングルのコントロールが可能となる。

「Insta360 X6」実機レビュー

そのまま折りたたんでポケットに収納可能だ。

「Insta360 X6」実機レビュー

「Insta360 X6」実機レビュー

 「単眼アクションカメラ」としては、レンズ片面のみを使用するシングルモードが進化した。最大5K60fpsでの撮影が可能となり、アクションカメラに引けを取らない性能を実現。5K30fps設定時には170度の超広角撮影、4K120fps設定時には高精細なスローモーション撮影にも対応する。

「Insta360 X6」実機レビュー

「Insta360 X6」実機レビュー

上から下にスワイプで各種設定メニューとなる。

「Insta360 X6」実機レビュー

右から左にスワイプで撮影時の設定変更が可能だ。

AIがハイライトを自動編集
3D空間の再現も可能に

 

 ソフトウェア面では、独自のAIモデル「Insta360 PanoMind」による自動編集機能が搭載された。X6を充電しながら、PanoMind内の自動編集エンジン「AIディレクター」がカメラ内の映像からハイライト動画を自動生成し、完成したクリップをスマホのInsta360アプリへ送信する。

 Insta360+ Cloudサービスでは最大2TBのストレージを利用でき、X6の充電中にバックアップを実行可能。スマートフォンから1日分の撮影データを手動操作なしで整理できる。バックアップは任意設定で、アップロードするデータは自分で選択可能。共有は単なる平面化された動画ではなく、360度全景ビューとして開けるリンク形式で提供される。

「Insta360 X6」実機レビュー

「Insta360 X6」実機レビュー

 また、Google Geminiを搭載したクラウド編集ツール「Moments Pro」により、ユーザーのイメージを伝えるだけで動画を生成できる機能も備わっている。

 さらに、撮影した空間を3Dとして再構築する「Spatial Capture(3Dガウススプラッティング)」機能も新たに搭載され、平面的な動画を超えた思い出の保存が可能になった。

 これは、複数の写真や映像から現実の空間や物体を立体的に再構築し、リアルタイムで滑らかに表示する最先端の3D技術(3D Gaussian Splatting / 3DGS)。従来のポリゴンメッシュを使わず、色や透明度を持つ微小な「3次元ガウス分布(楕円体の点)」の集まりで光の反射や質感をリアルに再現する。

 FlowState手ブレ補正と360度水平維持ロックにより、カメラがどのように動いても、滑らかで水平な映像を維持。NFCタッチ接続によりX6とスマホを素早くペアリング可能で、Wi-Fi 6.0では最大100MB/sのワイヤレス転送、USB 3.0では最大450MB/sの有線転送ができる。さらに、Bluetooth接続は5秒以内の高速ペアリングと、1秒以内の再接続を実現している。

「Insta360 X6」実機レビュー

 X6はI-Logで撮影することで、ハイライトからシャドウまで幅広いダイナミックレンジを保持。ポストプロダクションで最大限の調整が可能になり、10bitカラーによる10.7億色以上の豊かな色表現を活用できる。 Insta360 Studioは、MacおよびWindows向けに無料で提供され、360度全景動画のマルチクリップ編集、スティッチング、書き出しに対応する。

「Insta360 X6」実機レビュー

互換性と専門性を両立した
100種類以上のアクセサリー

 

 アクセサリー展開についても、X6は100種類以上のラインアップを揃える。、マウントシステムにはマグネット式を採用しており、X5やX4 Air、Aceシリーズのマウントとも互換性が保たれているため、既存ユーザーは資産をそのまま活用できる。

1. 電源および充電関連
 撮影時間を180分延長できるパワー自撮り棒や、バッテリー2個とSDカードスロットを同時に収納・充電できる急速充電ケースが用意されている。

「Insta360 X6」実機レビュー

究極キット(13万5000円)の内容がこちら。

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2. 専門アクティビティ用キット
 バイクやサイクリング向けには、走行データを映像に重ね合わせる「ホログラフィック速度表示ダッシュボードオーバーレイ」や、プライバシーに配慮した自動ナンバープレートぼかし機能に対応する専用セットが提供される。

「Insta360 X6」実機レビュー

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3. 水中撮影の進化
 X6用の「見えない潜水ケース Pro」は、前世代から大幅な進化を遂げた。水深60mまでの防水性能を備えるだけでなく、360度映像の課題であったステッチライン(継ぎ目)を極限まで抑え、完成映像に継ぎ目が見えない高品質な水中撮影を可能にしている,。

「Insta360 X6」実機レビュー

4. 音声収録の拡張
 本体には防風機能を備えた4マイクアレイを搭載しているが、さらに本格的な音声を求めるユーザー向けに、Insta360 Mic AirやMic Proの送信機を2台同時にダイレクト接続できる仕組みも備わっている。

5. 耐久性の向上
 交換式レンズ2.0は、前モデル比で5倍の耐傷性を実現した。また、万が一の破損に備え、2年間で最大4回の交換を補償するオプション「Insta360 FlexiCare」も提供される。

「Insta360 X6」実機レビュー

レンズがキズついても自分で交換できる。

 なお、2026年9月30日までに購入・アクティベートを行うと、500GBのクラウドストレージ(Insta360+ Premium)1年間利用権や、AI編集ツール「Moments Pro」のトライアルパックが特典として付与される。

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