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ANCなしの「Crusher 720」も同時発表

通なら知ってる振動ヘッドホンが、Sound by Boseで神進化! Skullcandy「Crusher 1080 ANC」発売

2026年08月07日 11時57分更新

製品を手にしているのは、オーディオ系インフルエンサーのたにみくさん(左)とプロスケーターの砂川元気さん(右)

振動ヘッドホンの最新モデル、7日間限定価格なら1万円安く買える

 Skullcandy Japanは8月6日、Sound by Boseのサウンドと迫力ある振動を楽しめる「Crusher 1080 ANC」を国内発表した。一般販売時の予定価格は4万9800円。

 一般販売は9月を予定しているが、これに先立ち、GREEN FUNDINGでの先行支援も9月14日まで開催中。7日間限定割では22%オフの3万8844円(2個セットでは23%オフの7万6692円)と安価になるため、ぜひチェックしたいところだ!!

Crusher 1080 ANCの機能

 また、Sound by Boseではないが、手軽な価格でCrusherの振動を楽しめる「Crusher 720」も同時発表。一般販売価格は3万6800円で、こちらもGREEN FUNDINGで、7日間限定割20%オフの2万9440円(2個セットで21%オフの5万8144円)で先行支援を受け付けている。

最高の音と振動の興奮が楽しめる、Crusher 1080 ANC

 Crusher 1080 ANCは海外では7月に発表となった、Crusherシリーズのフラッグシップ機。低音再生と連動して振動する「Crusher Bass」など、従来製品が持つ魅力は継承しつつ、Sound by Boseの高品位なサウンドが融合した。

Crusher 1080 ANC

 本機専用に開発したデュアルドライバーシステムは、フルレンジのドライバーに加え、低音再生専用のドライバーを搭載するもので、サブウーファーのような重低音を奏でるのと同時に、ヘッドホン自体がブルブルと振動して臨場感を体で感じられる仕掛けとなっている。

 さらに、Boseとの協業によって、音質や機能など、ヘッドホンとしての基礎体力的なものが大きく向上、ライブ音源や映画の再生など全体の完成度がさらに高まった。

 具体的には、Boseが培ってきたイコライジングなどサウンドデザインのノウハウ(Bose WaveForm Audio Engine)、ヘッドトラッキング対応の空間オーディオ再生(Bose TrueSpatial)、左右合計6つのマイクを活用し、効果の高いアダプティブのノイズキャンセリング(Bose QuietControl ANC)、声が聞き取りやすく収音性も高いマイクの搭載(Bose Speech Clarity)などが挙げられる。

 Skullcandyは、この機能を網羅するヘッドホンは初であるとしている。

 ポイントはこれらの機能が、SkullcandyとBoseの深い協業によって実現したという点。単にBoseが提供する技術を取り入れたわけでなく、筐体に合わせた最適化などトータルの協業によって実現されている。

Skullcandyアプリ

 また、Skullcandyアプリから細かく設定の変更が可能であるなど、操作性も統合されている。特定の部分をBoseの機能で補うのではなく、新設計のドライバーが持つ「サウンドの明瞭さ」「ディテール」「音の分離感」、従来を上回る「シャープで迫力ある重低音」といった基礎体力の高さを、Sound by Boseテクノロジーによって完成させた製品とも言え、Crusherシリーズの魅力である迫力ある重低音の体験と、クリアで臨場感あふれるサウンドを高次元で両立した製品と言っていいだろう。

 機能面では、従来のCrusherシリーズ同様、聴力に合わせてサウンドを最適化するパーソナルサウンド機能を搭載。外音やノイズキャンセルの効きを調節したり、4種類のイコライザー(Boseチューニングの音楽、映画、ポッドキャスト3種と、5バンドのカスタムEQ)の切り替え、ヘッドトラッキングのオン/オフ(Still Mode/Motion Mode)、ボタン設定の変更などが可能となっている。

 本体にはCrusher Bassの振動量をコントロールするためのダイヤルや、再生/一時停止の切り替え、音量や選曲操作に使えるジョイスティックなどを装備。デザインや操作感なども特徴的な製品になっている。

左上の突起など、特徴ある絞りがハウジングに使用されている。

ジョイスティックで操作するヘッドホンは珍しいが、Skullcandyならではの特徴。

振動を直感的に調節できるホイールも装備している。

おなじみのSkullcandyロゴも。

マイクは片側3基、合計6基装備している。

中央がへこんでフィット感がいいヘッドバンド。

 接続はBluetooth 5.3に対応し、低遅延なLE Audioコーデックや一台の機器の音を複数台の機種で同時に楽しめる「Auracast」も利用可能。バッテリー駆動時間は、ANCモードOFFの状態で最大60時間、ANCモードONの状態で最大50時間。約10分で最大4時間の再生ができる急速充電機能も持つ。最大2台のマルチポイント接続やヘッドホンを外すと再生を一時停止、装着すると自動で再生を再開するウェアディテクト(装着検知)機能も搭載している。

主なスペック

 ドライバー径は36mmで、周波数特性は20Hz〜20kHz。インピーダンスは36Ωで、音圧レベルは122.1±2dB(100Hz、0.190V/1mW)。3.5mmのアナログ有線接続にも対応する。重量は374.2g。

 本体にはロールトップ式のトラベルバッグが付属する。なお、防滴性能については特に公表されていない。また、海外ではカラーバリエーション展開も紹介されているが、国内販売が決まっているのは現時点でブラックのみだ。

国内にはまだこの3つしかないという。

ANCを省いた、Crusher 720

 外観はCrusher 1080 ANCとよく似ているが、Sound by Boseではなく、ANCなどを省略。そのぶん価格を抑えたモデル。イヤーカップ部にはCrusher Bassの振動を調節するホイールを備えているが、ヘッドバンドの仕上げなど含めて、素材も異なるものになっている(Crusher 1080 ANCは金属を一部使用、Crusher 720は樹脂)。

Crusher 720

ホイール部分は樹脂製だ。

Crusher 1080 ANCのヘッドバンドと比較したところ。

ドライバー部分も違うのがわかる。左がCrusher 720

 一方で、「THX Spatial Audio」による空間オーディオが楽しめるなど、Crusher 1080 ANCにはない機能も持っている。

 接続はBluetooth 5.3で、LE AudioやAuracastをサポート。

 最大2台のマルチポイント接続や3.5mmオーディオケーブルによる有線接続も可能だ。ドライバーは40.7mm径で、音圧レベルは110±3dB(1KHz、0.179V/1mW)。周波数特性は20Hz〜20kHz。重量は362.8g。

主なスペック

満ち満ちた低音&振動の魅力が、空間オーディオ対応でマックスに

 発表会では、短時間ながら、まだ国内に3セットしかないという「Crusher 1080 ANC」の実機を使って、その音と振動具合を確かめることができた。

 以前からCrusherシリーズの振動する低音に虜になっている筆者だが、Skulcandyが以前からこだわっていたどっしりとして包み込まれるような低域に、Boseの空間オーディオ技術が融合したという点には特に興味津々だった。

手前はSkullcandy Japanの大石哲也氏

 いわゆるHi-Fi指向のヘッドホンとは別軸で、ライブ音源に没入できるのではないかと期待しながら試聴に臨んだ。

 用意されていたのはSkullcandyがAIでこれように作成したというデモ音源で、製品のフィーチャーを紹介しながら、それに合った音源を順番に再生していくというものだ。

 冒頭から驚かされるのはその振動。「これだよな〜」と思いながら、ブルブルと震える本体のダイヤルをぐるぐると回してミニマムからマックスまでの効き具合、サウンドの変化を確認する。ベースがずんずんと響き、脳を振動させることによって、理性が吹き飛んでいくようなテンションの高揚が体験できる。

 音については、BoseもSkullcandyも低音を重視しているブランドということもあって、低域の量感、迫力についてはより強化された印象もあって大満足。密集したライブ会場やクラブなどで、至近距離にあるスピーカーに囲まれた状態になったような音の近さ、密集感がある。

 傾向としては、抜け感がいいとか透明感があるといった方向性ではないのだが、Boseのイコライジングや空間オーディオが実現されたことで、ボーカルの聞きやすさ、空間の中で音が配置される感覚などは上がっている印象。とはいえ、分析的に聞くというよりは、音や振動の存在を感じるタイプの製品ではあるので、少し音量を高めにしてやや暴力的に音の空間に放り込まれた感覚を味わうのがいい。全体としては、Crusherシリーズの基本的な魅力は引き継いだ上で、全体の細かなクオリティが上がった製品という印象だ。

 もうひとつのポイントとしては、Crusher 1080 ANCでは、定評のあるBoseのノイズキャンセリング技術や収音技術を採用しているという点がある。例えば、Crusher Bassの振動はノイズの原因にもなり、ANCを実現する上ではこのノイズに上手く取り除きつつ、音の曇りやこもりの影響が出ないようにするといった対応が求められる。Boseとの提携は、効果的なANCを維持しつつ、声など中高域の抜け感を損なわないという点でもメリットがあったそうだ。

 また、イコライジングモードにはポッドキャストという低音を絞って声を聞き取りやすくするモードも用意されている。パーソナルなリスニングに没頭するだけでなく、屋外で周囲の状況を把握しながら音楽を聴いたり、ウェブ会議や通話などに活用できるという点がアピールされている。

 Crusher Bassは振動するという特徴ゆえに、ANCの実現が難しいという面もあるが、Boseとの協業はそのクオリティの改善で大きなメリットを提供してくれていると言えるだろう。

 Crusher 1080 ANCの振動はほかのヘッドホンでは得られない唯一無二の体験だが、安価な製品というわけではないので、なるべく多くのシーンで活用したいと考える人も多いだろう。適応型のANCで自宅でも外出先でも柔軟にいい音が楽しめ、通話品質も高い点はこの製品が登場するシーンを増やす意味で有効だ。LE Audioの低遅延は、ゲームプレーも快適にしてくれるはずだ。

プロモーションには、スケボー界のレジェンド、トニー・ホーク氏が起用されている。ちなみに、Skullcandyはスノボーにゆかりが深いブランドで、型番の720や1080なども回転の角度に由来していると思われる。

 本製品のプロモーションには、バードマンことスケートボーダーのトニー・ホーク(Tony Hawk)氏が起用され、SkullcandyとBoseの開発者に最高のヘッドホンを開発すべく指令を出すのだが、両社はかなり深い段階で協業したようだ。Sound by Boseを標榜するヘッドホンは実は増えているのだが、お互いのキャラが上手く補い合って、さらにブーストするブランドの相乗効果があるように思う。

 ちなみに先行してSound by Boseの製品として登場した完全ワイヤレス「METHOD 360 ANC」は数量ベースでは、Skullcandy Japanの出荷数の3割を占める人気機種になっているとのこと。

 普通のオーディオ用ヘッドホンとは違った体験を得たい人にこそおすすめしたい製品である。

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