「Gemini 3.5 Proじゃないの?」 Googleの新AI発表に冷淡な反応も
2026年07月22日 15時20分更新
グーグルは7月21日、生成AIモデル「Gemini 3.6 Flash」を発表した。従来のGemini 3.5 Flashをベースに性能を強化したモデル。発表直後の反応を見てみると、処理速度やトークン効率を評価する声がある一方、競合モデルと比べた性能や価格設定を疑問視する意見もあり、評価は分かれている。
Gemini 3.6 Flashは、速度と処理規模を重視する「Flash」系の新モデル。前世代のGemini 3.5 Flashと比べて出力トークン数を17%削減しつつ、コーディングやマルチモーダル処理の性能を向上させた。最大100万トークン入力に対応し、コンピューター操作などのツールも利用できる。API価格は100万トークン当たり入力1.5ドル、出力7.5ドルで、入力価格は3.5 Flashと同額。出力価格は9ドルから引き下げられた。
発表後の好意的な反応で目立ったのは、速度と効率への評価だ。Xでは、複雑なエージェント処理やマルチモーダルタスクの性能を高めながら、トークン使用量を抑えた点を紹介する投稿が相次いだ。
Googleの開発環境「Antigravity」で試した利用者からは、Gemini 3.1 Proより高速で、体感上も性能が向上したとの報告があった。画像から食事のカロリー量を推定するアプリに利用しているという開発者は、Gemini 3.6 Flashの画像理解を高く評価している。
否定的な反応は、競合製品を含めたコストパフォーマンスが中心となった。独立系評価サイトArtificial Analysisでは、Gemini 3.6 Flashの高推論設定が「Intelligence Index」で50を記録しているが、コミュニティでは、同等以上のスコアをより低い費用で出せるモデルがあると指摘されている。
コーディング性能についても評価は割れた。Xでは「安価だが、主要なコーディング評価では競合に後れを取っている」とする批判的な投稿も見られた。
もう1つ、発表そのものに対する冷淡な反応も目立つ。注目されていた最上位モデル「Gemini 3.5 Pro」は引き続きテスト中で、当初示されていた6月の公開時期を過ぎている。そのため、「Gemini 3.5 Proを待っていたのに、またFlashだった」というGoogleの製品展開に対する焦れも混じっているようだ。
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