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アマチュア最高峰「S耐」に参戦するには何が必要? 28歳ジャーナリストが語る“縁と実績”のリアル

S耐の疑問 その3 お風呂やご飯はどうするの?
基本的に走っていない時間帯に済ませます

 これはチームによって違います。炊き出しやケータリングを用意するチームもあれば、お弁当を注文するチームもあります。今回はお弁当が中心でしたが、24時間レースが始まると各々の役割によって食べたいタイミングがバラバラになることも。なので、カップラーメンなどのインスタント食品が用意され、各々のタイミングで済ますことが多かったです。

 なお、仮眠スペースはチームがキャンピングカーを用意してくれましたが、筆者は気を使って寝れないかも……と思ったので、フラットなベッドスペースを作ることができる日産の「NV200バネット MYROOM」で仮眠しました。サーキットまで乗ってきたクルマで仮眠するドライバーは結構います。

NV200バネット MYROOM

 お風呂に関しては、富士スピードウェイのパドック内にシャワー施設があるほか、近隣の入浴施設を利用するというパターンも。御殿場市まで行けばサウナなどのあります。近隣設備も含めて、富士スピードウェイは日本にあるサーキットの中でも利便性の高い施設なんです。

夜もイベントがあるので、一晩中サーキット内で過ごすのもアリです

S耐の疑問 その4 夜間のレースは難しい?
ほかのマシンとの距離感が掴みにくく難しい!

 24時間レースであるため、夜の走行時間帯「ナイトセッション」があります。「見えなくて危ない?」という疑問の声もありますが、これは年齢やドライバー個人の目の体質など人によって……といったところ。富士スピードウェイはナイター照明が完備されているので、「すごく見えない!」という感覚は、28歳の筆者にはまだあまりありません。

ナイトセッションはまったく油断できませんし、アクシデントが発生しやすい時間帯です

 見えないことの恐怖感は、前よりも後ろの方が大きいです。バックミラーからの情報では、後方からくる速いクラスのマシンの距離感が分からず、見えたと思ったら一瞬で真後ろに! ということも。明るい時間であれば「どんなクルマが来ているから、ここらへんで追いつかれるな」という計算ができるのですが、夜間はそうもいかないのです。

今回学んだ、耐久レースで大切なこと

 今回筆者は、耐久レースに挑む者として必要なことを学びました。それは「助け合うことが大切」ということです。

 24時間レースはシリーズの中で最も参戦台数が多いため、ピットが共有になることが多く、我々も今回、日本モータースポーツ界の老舗でもある、IMPULさんとピットを共有させていただきました(より上位のST-Zクラスに出場しています)。

 レース終盤、我々が走らせる86号車は残り1時間を切ったところで駆動冷却系のトラブルが起きてしまい急遽ピットイン。チームのメカニックさんがチェッカーを受けるべく懸命にリペア作業をしていたのですが、なんとピットを共有するIMPULさんが手を貸してくださいました。

 より高く上がるジャッキを貸してくれたり、持ち込んでいたミッションオイルをいただいたり、何とか86号車は修復してコースへ復帰。無事にチェッカーを受けることができたのです。

 レースであるため、ライバルより前を走りたいのは当然ですが、多くの参加マシンでチェッカーを受けてこそ意味があります。そのためには助け合うことも必要なのです。そんな耐久レースに挑むものとして、あるべき姿をIMPULさんに見せていただいたような気がしました。

オフィシャルのインタビューを受ける筆者

 紆余曲折のドラマがあったあとのチェッカーは、表彰台に上がっていなくてもこみ上げてくるものがありました。この言葉では言い表せない体験があるからこそ、来年もこの舞台に立ちたいと思ってしまうのです。

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