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SymantecとCarbon Blackを統合し、運用をAIがサポートするXDRプラットフォーム

中小企業のためのXDR「Symantec CBX」が誕生 これ1つで包括的セキュリティを実現

2026年07月01日 11時00分更新

多数のセキュリティ製品を紹介した「Interop Tokyo 2026」のBroadcomブース

 ネットワーク半導体メーカーとして知られる一方、近年では企業向けソフトウェア製品の強化にも力を注ぐBroadcom(ブロードコム)。セキュリティ分野では“すべての人にエンタープライズレベルのセキュリティを”というメッセージを掲げ、企業規模を問わないソリューションの展開を進めている。

 Interop Tokyo 2026のBroadcomブースでは、今年8月にリリース予定のXDRプラットフォーム「Symantec CBX」が大きく紹介されていた。中小企業でも運用できる本格的なXDRソリューションとして、Broadcomが買収したSymantecとCarbon Blackのテクノロジーを統合し、そこに最新のAI技術も追加して提供されるクラウドサービスだ。

 Broadcomブースで、TD SYNNEXの齋藤史隆氏に、Symantec CBXの特徴や、中小企業にもたらすメリットを詳しくうかがった。なおTD SYNNEXは、Broadcomの日本における法人向けセキュリティ製品のカタリストパートナー(独占販売代理店)である。

TD SYNNEX ブロードコムビジネス部門 セキュリティビジネス開発部 齋藤史隆氏

「Symantecのエンドポイント保護」と「Carbon BlackのEDR」を統合した製品

 Symantec CBXは、SymantecとCarbon Blackのセキュリティ技術を統合して提供する、クラウド型のXDRプラットフォームである。これひとつで、エンドポイント(PC)とネットワークを包括的に保護することができる。

この製品名は「Symantec」と「CB(Carbon Black)」を統合した「X(XDR)」という意味だ

 この製品の特徴は、高い実績を持つSymantecのエンドポイントセキュリティとセキュアWebゲートウェイ(SWG)、Carbon BlackのEDRが、1つのプラットフォームで提供されることだ。

 「これまで、Symantecはエンドポイントの防御、Carbon Blackはエンドポイントのログ取得と、異なる部分に力を注いできました。この特徴的な2つのテクノロジーを統合したのが、Symantec CBXです」

エンドポイントセキュリティ、EDR、クラウドSWG、エンドポイントDLPという4つのセキュリティを統合

 プラットフォームの統合に伴って、エンドポイントにインストールするエージェントソフトも、管理コンソールも1つに統合される。それに加えて、エンドポイントとネットワークから取得される幅広いログも1カ所に集約され、Symantec CBXだけで全領域がシームレスに相関分析できるようになる。

 ここに加わるのが、最新の生成AI技術だ。セキュリティアラートが上がった際に、それが何を意味しているのか、具体的に何が起こったのかのサマリーを、AIが分かりやすく視覚化する。テキストによる説明だけでなく、ネットワークグラフを自動生成して、「どのデバイスで何が起こり、その影響がどう波及していったか」までが“見える”仕組みだ。

 「加えて、AIによるレメディエーション(回復)の機能もあります。これは、AIが推奨アクションをガイダンスしてくれるもので、たとえば『この端末をネットワークから切り離してください』、『リモートシェルでこの端末を調査してください』、『SWGのこのポリシーをブロックに変更してください』といった具合に、ガイダンスの内容は具体的かつ詳細なものです」

AIによるサポート、安価なSWGも加わり「中小企業でも使える」を実現

 このように、SymantecとCarbon Blackのテクノロジーをシームレスに統合し、運用管理をAIが強力にサポートすることで、Symantec CBXは中小企業でも運用できるXDRソリューションとなっている。

 「特に、これまでのCarbon Blackは“専門家向けツール”という位置づけで、かなり詳細な情報が取得できる一方、活用には高度なスキルが必要でした。Symantec CBXは、Carbon Blackの豊富な情報はそのままに、AIのサポートが加わることで、エントリーレベルのIT担当者でも使える製品になっています」

ランサムウェア攻撃を可視化したデモより。ネットワークグラフが生成され、攻撃の全体像が順を追って分かりやすく可視化される

 Symantec CBXのリリースに合わせて、低価格で利用できる「Symantec Cloud SWG Express」も提供される。齋藤氏によると、エンタープライズ向けのフル機能を備えたSWGと比較して、SWG Expressの料金は「3分の1程度」になる見込みだという。

 「SWGを導入することで、オフィスにいるときも、外出先や自宅で仕事をするときも、同じセキュリティをかけることができます。さらに、Symantec CBXの一部ですから、リモートワーク中のデバイスのログも取得できます。これまで価格面がハードルとなってあきらめていたお客さまにも、利用のすそ野を広げていきたいと考えています」

* * *

 ランサムウェア攻撃やサプライチェーン攻撃が激しさを増し、現在では、たとえ中小企業であってもセキュリティ脅威とは無縁でいられない。だが、セキュリティ対策に充てられる予算も人員も限られる中小企業では、取れる対策の選択肢がごく限られていた。

 Symantec CBXは、そうした状況を大きく変える可能性を持つソリューションだ。齋藤氏も、今後への期待を込めてこう語った。

 「Broadcomでは『すべての人にエンタープライズレベルのセキュリティを』というメッセージを掲げています。それを体現しているのが、Symantec CBXという製品だと思います」

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