スパコンTOP10の4割がAMD搭載に! 新規採用も41%と勢いが止まらない最新TOP500
2026年06月24日 13時00分更新
AMDは現地時間2026年6月23日、最新のスーパーコンピューター(スパコン)ランキング「TOP500」および省エネ性能ランキング「Green500」において、同社の「AMD EPYC」プロセッサーと「AMD Instinct」GPUを搭載したシステムが大きく躍進したと発表した。
同社のテクノロジーは、世界で最も強力なスパコンのトップ10のうち4システム、そして最もエネルギー効率の高いスパコンのトップ10のうち4システムに採用されており、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)とAIの分野における世界的なリーダーシップを改めて証明した形だ。
TOP500は新規システムの41%がAMDを採用
前年比11%増の191システムへ
最新のTOP500リストにおいて、AMD製プロセッサー/アクセラレーターを搭載したシステムは、合計191システムに達した。これは前年同期比で11%の増加となる。さらに特筆すべきは、今年新たにリスト入りしたスパコンの41%にAMDテクノロジーが採用されている点だ。トップ10圏内におけるAMDの存在感は依然として圧倒的だ。
第2位:El Capitan(米ローレンス・リバモア国立研究所)
第3位:Frontier(米オークリッジ国立研究所)
第6位:HPC7(伊Eni)
今回新たに6位にランクインしたイタリアのエネルギー大手Eniの「HPC7」は、ヨーロッパを代表する産業用HPCシステムの一つ。前世代の「HPC6」(同8位)の成功を引き継ぎ、エネルギー研究の加速や、ヨーロッパにおける主権AI(Sovereign AI)およびHPC能力の強化に貢献している。
また、TOP500の圏外ではあるものの、ケンブリッジ大学が新たに発表した2つのシステム(67位および68位)には、最新の「AMD Instinct MI355X GPU」が初搭載されたこともトピックとして挙げられている。
Green500はトップ50の過半数をAMDが占める
圧倒的なワットパフォーマンス
性能だけでなく、現代のデータセンターやスパコンに不可欠な「電力効率(ワットパフォーマンス)」でもAMDは強みを発揮している。省エネ性能を競う「Green500」では、トップ50システムのうち実に56%(過半数)をAMD搭載システムが占めた。トップ10には、以下の4システムがランクインしている。
第5位:Otus
第6位:Capella
第9位:AMD Ouranos
第10位:Portage
欧州のAI研究を支える存在へ。次世代「MI430X」への期待
AMDの公式ブログ内では、フィンランドに設置されヨーロッパのAI研究の礎となっている「LUMI」(TOP500で11位)の運用のほか、フランスの国立ハイパフォーマンス・コンピューティング機関(GENCI)によるAIスパコン開発についても触れられている。
フランス初のエクサスケール・スパコンとなる予定の「Alice Recoque」には、次世代の「AMD Instinct MI430X GPU」と「第6世代 AMD EPYC CPU」の搭載が予定されている。AMDの見込みでは、Instinct MI430XはネイティブのFP64(倍精度浮動小数点)性能で200テラフラップス(TFLOPs)以上を叩き出すとされており、シミュレーション、モデリング、そしてAI主導の科学コンピューティングの新たなベンチマークになるという。
サーバー/データセンター市場だけでなく、最先端の科学技術計算とAIインフラの現場において、AMDの「CPU+GPU(あるいはAPU)」によるエコシステムは、IntelやNVIDIAに対する強力な対抗軸として、その地盤を確実に固めている。
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