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市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 6月6日~6月12日

VMware利用企業、8割近くが「他環境へ移行検討・実施」/データセンター電力消費が1年で26%増加、AI競争で「電力確保」重要課題に、ほか

 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2026年6月6日~6月12日)は、VMwareのコスト負担増加や仮想化基盤への移行実態、AIボットによるインターネットトラフィックの急伸、“電力不足”を引き起こしつつあるAIデータセンター、AI業務活用で起きる「仕事に求められるスキル」への変化、会社員との“社会保険格差”を訴えるフリーランスについてのデータを紹介します。

[仮想化] VMware利用企業の9割強が「コスト負担増」を実感、8割近くが他の仮想化環境への移行を検討/移行開始(サイバートラスト、6月11日)
・VMware利用企業の93.6%が、ライセンス変更に伴う「コスト負担増」を実感
・77.0%が、他社仮想化基盤の「比較検討中/移行中」、すでに実行フェーズへ
・移行先の選定基準、最も重視されるのは「コストの予見可能性」(62.4%)

 VMware利用企業で、過去2年以内にサーバー仮想化基盤の導入/移行/更新を検討、または実施した情報システム部門担当者への調査より。VMwareのライセンスモデル変更に伴って、9割超の企業が「コスト負担が増加した」と実感。移行先を「比較検討中」(48.6%)、「すでに移行を進めている」(28.4%)と、合計で8割近くが移行に向けたアクションを開始している。移行における課題としては「ライセンス・運用コストの負担」(67.0%)と「ベンダー方針変更への対応工数」(65.0%)が上位。ベンダーに求めるサポート体制としては「国内拠点による迅速な対応」(48.6%)、「日本語対応」(42.2%)、「8年以上の長期保守」(39.4%)が上位に並び、国内ベンダーによる安定した長期サポートへの期待が突出している。

 ⇒ 移行先のサーバー仮想化基盤の選定基準としては、「機能の豊富さ・カバー範囲の広さ」(22.0%)よりも「ライセンス・運用コストの予見可能性」(62.4%)という回答が圧倒的に多く、“脱VMware”が進む理由がかいま見えます。

仮想化基盤の移行先選定で重視する基準(出典:サイバートラスト)

[インフラ] AIによるネットトラフィック、人間の6.5倍ものペースで急増(Fastly、6月9日)
・AIが生成するリクエスト、2026年1月から5月にかけて約30%の増加
・Claude(Anthropic)関連のトラフィックは、同期間で6.5倍以上に増大
・AIはオリジンサーバーへのアクセス要求が多く、人間よりも大幅に高負荷をもたらす

 CDN事業者のFastlyによるAI生成トラフィックの動向レポートより。AIによるリクエストは、2026年5月末時点で同年1月から約30%増加した。中でもClaude関連のトラフィックは、555%以上(6.5倍以上)の増加という急激な伸び。オリジンサーバーへのアクセスは、人間のリクエストでは9%未満にとどまるのに対して、AIリクエストは半数以上(51%)がオリジンアクセスを要求し、これがシステムへの高負荷をもたらすと警鐘を鳴らしている。

 ⇒ AIトラフィックは、「モデル学習データの収集(AIクローラー)」と「AIアシスタントによるユーザー代替アクセス(AIフェッチャー)」に分類され、それぞれインフラに与える負荷パターンは異なるとのこと。FastlyのCTOは、企業の課題は単なるAIボットの阻止ではなく、それぞれ個別にとらえ、どれを加速/管理/検証/遮断すべきかを見極めることだと指摘しています。

FastlyのネットワークにおけるAIトラフィックの推移(2026年1月~5月末、赤線は30日移動平均線)(出典:Fastly)

同期間、Anthropic「Claude」のトラフィックは6.5倍以上の伸び(出典:Fastly)

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