「ひふみ」藤野英人氏、レオスを完全退任へ SBI色強まる
2026年06月04日 14時10分更新
「ひふみ」の顔がついに離れることになる。
レオス・キャピタルワークスは6月3日、代表取締役社長の藤野英人氏が同年6月15日付で取締役も退任し、同社から離れる予定だと発表した。3月時点では社長退任後も「取締役 ひふみ統括アドバイザー」として残る予定だったが、方針を変更した形だ。
藤野氏は、投資信託「ひふみ」シリーズの顔として知られる人物だ。1990年から35年にわたり運用・調査の現場に関わり、2003年にレオス・キャピタルワークスの創業に参画した。会社側は3月の社長交代発表で、藤野氏の投資哲学は運用チームに根付いており、今後もアドバイザーとして関与すると説明していた。
しかし今回、藤野氏は代表取締役社長とファンドマネージャーの職を退き、さらにレオス・キャピタルワークスからも離れることになった。会社側は理由について、藤野氏本人がアニメーション事業の創出やスタートアップ支援など、資本市場の枠を超えた活動に専念したい意向を示したためだと説明した。
新体制では、湯浅光裕氏が代表取締役社長CIOに就く予定だ。取締役会長にはSBIグローバルアセットマネジメント社長の朝倉智也氏が入り、白水美樹氏と中路武志氏が専務取締役、中川渉行氏が取締役、髙橋修氏が監査役となる。いずれも2026年6月15日開催予定の定時株主総会で決定される予定だ。
運用面でも引き継ぎが進む。ひふみ投信の運用責任者は内藤誠氏、ひふみクロスオーバーproの運用責任者は松本凌佳氏に変更予定だ。運用体制の詳細は後日発表するとしている。
レオスは、2025年12月に主力ファンド「ひふみ投信」シリーズの運用資産残高が1兆円を突破したと説明していた。3月時点の発表では、レオス全体の運用残高は1.6兆円超とされていた。
一方で、レオスはSBI色を強めている。レオスは5月21日の臨時株主総会で、同年12月1日付の商号変更を決議。新しい社名は「SBIレオス・キャピタルワークス株式会社」に決定した。創業者の退任と社名変更は別々の話ではあるが、投資家からすれば、ひふみが「藤野氏のレオス」から「SBIグループのレオス」へと変わっていく節目でもある。
藤野氏はメッセージの中で、アクティブ投資は数字との戦いではなく人との対話だと語った。今後はその言葉が、創業者の個性ではなく、運用会社の仕組みとして残るかどうかが問われることになる。
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