週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

聴くだけでなく「弾く」こともできるBluetoothスピーカー、JBLの新製品が楽器好きの心を刺激する!

2026年05月13日 10時00分更新

プロ目線で見たBandBoxの魅力は?

 5月12日に開催されたBandBoxシリーズの発表会には、スペシャルゲストとしてギタリスト、作曲家・編曲家、音楽プロデューサーの関口シンゴ氏が登壇。世界屈指の数となる2000台規模のペダルを置いているイケシブ(池部楽器店ワールドペダルパーク)の小林良氏と掛け合いで、製品の使用感や魅力について語った。

中央が関口シンゴ氏(左)と小林良氏(右)

 まずは製品の目玉である「AIステム分離機能」について。

 関口氏は、プロの現場でも即戦力になる能力を持つ点を紹介。すでに自身のライブリハーサルや自宅練習でこの機能を「めちゃくちゃ使っている」と語った。いまはアマチュアもプロも音源に合わせて曲を練習するのが必須であり、「同期(シンセや打ち込みの音)が流れた状態で、ゲネプロに近い演奏が家にいながら実現できる」点に大きな強みがあると語った。

 小林氏は製品のことを聞き、「JBLのスピーカーにギターのアンプシミュレーター、いったいどんな音がするのだろうか」と思ったそうだが、使ってみると「思っていたことの10倍ぐらい違和感のない音が鳴っていた」とコメント。「お仕事でも使えちゃうクオリティ」であると絶賛した。

 ツアーのシーズンになると、手元の楽器、周辺機器などを業者に預けてしまうアーティストも多いため、「こういったデバイスが手元にあれば楽だと思う」と思うとコメントしていた。

音作りのしやすさも魅力のひとつ

 小林氏は、非常にわかりやすいプリセットが選ばれていて、楽器を始めたいと思っている初心者でも簡単に使える点も評価した。さらに、練習の効率化に役立つともコメント。特にピッチシフターとの組み合わせが、洋楽のギターインスト曲などに多い「半音下げチューニング」の楽曲を演奏する際に便利に使えると紹介した。

 タブ譜などを見て練習し、いざ音源と合わせて演奏しようと思った際に、ピッチが合わず調整し直す、こういった手間が不要であるのがいいとする。

オーディオライクになりすぎない音で、ローの安定感がある

 ギターアンプとしてのサウンドクオリティについて、関口氏はJBLらしいサウンドでありながらも「オーディオライク」になりすぎず、ミュージシャン目線で違和感のない音に仕上がっているのがいいと評価した。

 デジタルシミュレーターでは歪みよりもクリーン系のニュアンスを出すのが難しいとされるが、本機はピッキングの繊細なニュアンスに対する精度が非常に高く、リアルなアンプに近い質感を持っているとする。また、筐体がコンパクトであるにもかかわらず、低域がしっかりしており、音が破綻しない。ダンスミュージックではズンとしたローの再現が必須であるなか、それをしっかりと表現できる点が現代の音楽にもマッチする。この「ローの安定感」こそがJBLらしさであるとコメントした。

 小林氏も小型アンプにありがちな「音量を上げると低域が聞こえなくなる」という物理的制約を克服している点を指摘。ボリュームを上げた際でも音質の変化が少ない点には開発側のこだわりを感じると評価した。小型のSoloでもそれを踏まえたワット数になっており、音を上げた際にも音質変化が少ない点を評価した。

 関口氏は、自身のバンド「Ovall」のレコーディングでもTrioでエフェクトをかけた音をそのままシールドケーブルでつないで卓に送って録音をしたことを紹介した。特にコーラスのかかり具合が「上品で非常に良い塩梅」であると述べている。多すぎず、必要最低限かつ質の高いエフェクトが揃っており、初心者がエフェクトの組み合わせを学ぶのにも迷わず使える、最適なバランスであるとしている。

 また、選択肢の多さはメリットと捉えられがちだが、組み合わせや設定を選んでいるとその分だけ時間が消費されてしまう面もある。小林氏はイギリスのハードロックならこれという形で敢えて絞ってあるので、短い時間の練習でも音作りに時間をかけず使用できると楽器店店員ならではの視点で評価した。

リビングでもしっかりと弾けるSolo、バンドに1台欲しいTrio

 関口・小林両氏は、小型の「Solo」とハイパワーな「Trio」の使い分けについて以下のように提言している。

 BandBox Soloはどこにでも持ち運べるサイズのため、リビングでの練習や、スタジオでのミーティング時に「このコードどうしようか」といった確認作業をちゃんとした音で鳴らすのに最適であるという。

 スタジオや作業部屋には本格的な機材も用意されているが、使用する際にはチューブを温めるといったそれなりの準備が必要となる。それは面倒なので、エレキギターでもアンプなどにつながず生音で弾いて終わりにするといったことが多くなる。

 しかし、手軽に使えるBandBox Soloであれば、リビングでもしっかりとした音で弾けるし、音源を流しながらのミーティングもできる。いい音のBluetoothスピーカーが欲しいという人も含めて、初心者が最初に手にする一台としても、プロがサブ機として持つ一台としても、あらゆる層におすすめできるとしている。

 一方、BandBox Trioは4チャンネルミキサーとバッテリー駆動(数時間可能)を備えているため、ボーカルとギターを繋ぎ、音源を流しながらの路上ライブやカフェでの演奏に非常に適している。楽器仲間とのキャンプなど、外に持ち出して他の楽器とセッションするような使い方も想定できる。

 小林氏は「バンドに1台あるといいスピーカー」として紹介していきたいと話していた。ちょっと集まってみんなで弾くという用途に加えて、全員が練習に入れない場合でもそれを補えるのがいいとする。バンド内で音源のバランスを確認する際のリファレンススピーカーとしても活用できるほか、まずはiPhoneで音源を聴いてみようといった場合にも役立つのではないかと提案していた。

 関口氏は、自分はバンドもやっているが、ソロでライブをすることもあるとした上で、最近ではカラオケ的にサンプラーで音を流し、その上でギターを弾くのも当たり前になってきているとコメント。今後は、ステム分離の機能で自分の曲を分離させて、演奏していく人も増えてくるのではないか。そうするとこういった製品はますます必須になっていくだろうと締め括った。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります